当社グループは、お客様のニーズに合った化粧品を市場に提供するために、主に、以下の国内二拠点を中心として研究開発活動に取り組んでおります。
コーセー製品開発研究所‥‥‥‥‥‥‥製品開発研究、海外市場研究、製品管理、研究管理、薬事戦略
サステナビリティ研究
コーセー先端技術研究所‥‥‥‥‥‥‥先端技術研究、基盤技術研究、品質保証研究、研究戦略
当連結会計年度におきましては、さらなる顧客価値創出のための技術開発力と品質保証体制の強化、グローバル化への対応を進め、研究開発活動のより一層の向上に努めました。
当連結会計年度における研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。
製品研究分野の研究成果として、当連結会計年度において開発いたしました主な製品は以下のとおりであります。
スキンケア製品・ヘアケア製品
製品名称等 |
特徴 |
セグメントの名称 |
コスメデコルテリポソームアドバンスト リペアセラム |
リポソーム美容液発売29年で初のリニューアル商品。新規リポソームカプセルとその肌効果メカニズムを検証し高機能化した。 |
化粧品事業 |
ONE BY KOSÉ ザウォーターメイト |
世界初のヒアルロン酸とセラミドとを静電的に複合化させた微小カプセル、モイストパフォーマーを開発し、透明化粧水でありながら保湿効果が格段に優れる商品を具現化した。 |
化粧品事業 |
雪肌精クリアウェルネス V セラム |
黒酵母培養液と、角層内の結合水を増加させる新規保湿メカニズムにより、過酷な乾燥条件下でも潤いを持続して肌バリア能の向上などを具現化した。 |
化粧品事業 |
インフィニティモーニングリニュー |
泡立たないタイプのジェル状の洗顔料。洗浄剤成分にシリコーン誘導体をバランスよく配合し洗顔でありながらツヤを付与し印象を変える商品である。 |
化粧品事業 |
スティーブンノルマディソン58 シリーズ |
新規スタイリングライン商品。サロン品質価値を軸に、スタイリングのしやすさ、トリートメント効果を具現化した。 |
コスメタリー事業 |
コスメデコルテフレグランスディフューザー |
マルセルワンダースデザインのルームフレグランス。国産ヒノキから得た天然香料を配合し、みずみずしい上品さと華やかさが融けあう『ローズ&ミュゲ』及び洗練された高級感で優雅に満たされる『ペア&ウッディ』の2ラインを展開している。 |
化粧品事業 |
メイクアップ製品
製品名称等 |
特徴 |
セグメントの名称 |
エスプリーク コンフォート メイククリーム |
独自開発成分を用いた世界初の成分アプローチで、肌に密着し、汗や水、動きに強く、乾燥感も少ない塗布膜となる美容クリームを開発した。 |
化粧品事業 |
ポア スムース プライマー |
毛穴レス肌を叶える部分用化粧下地。独自性の高い製剤化技術で、透明なジェルがさらりと伸びて、光の効果で毛穴を自然に隠すため、素肌っぽい仕上りを実現している。 |
コスメタリー事業 |
コスメデコルテ ルージュ デコルテ |
グローバルブランドとして多種多様な顧客ニーズに対応するマットからシャインまでの5ベース、51色展開の口紅。各々のベースはそれぞれの仕上がり質感を実現するため、粉体、油剤の選択及び配合比率を精緻に検討した処方設計となっている。 |
化粧品事業 |
エスプリーク シフォンマット ルージュ |
自社オリジナルの皮膜形成剤の配合により、マスクに付かない二次付着レスと色もち機能に優れた口紅。ベタツキや乾燥感のない軽やかな使用感も実現した。 |
化粧品事業 |
ファシオ パーマネントカール マスカラ ハイブリッド(ロング/ボリューム) |
外部企業との共同研究により、温度感受性の高い素材を開発し配合したマスカラ。ウォータプルーフにもかかわらずお湯と洗顔で落とせるという機能と使用性を両立させた。 |
コスメタリー事業 |
基礎研究分野では、化粧品の有効性と安全性をより一層高めるため、iPS細胞を用いた抗老化研究、バイオインフォマティクス解析を用いたシミ発生メカニズム解明、高度な手法を用いた製剤の薬理作用の解析などを引き続き推進しております。一方でデジタル技術を駆使した先端的な研究にも取り組んでおり、世界初のシワ予測数理モデルを「未来のシワチェック」としてコーセーのデジタルカウンセリングツール「KOSÉ HADA mite」の機能として導入しました。また、深層学習を応用した「毛髪診断システム」を更新し、複数のブランドにてオンラインサービスとして展開しております。これら研究成果は様々な分野の学会にて発表・投稿を実施しており、優秀賞など多くの賞を受賞しております。今後、これらの基礎研究から得られる成果を、新製品の開発や顧客満足度に繋がるカウンセリングツールなどに随時応用していく予定です。また、サステナビリティ推進に向けた研究も、今後強化していく方針です。
以上の結果、当連結会計年度に支出した研究開発費の総額は
お知らせ