当社グループは、“すべてはお客さまのために”を第一に、美と健康に役立つ商品を提供するため、中期経営計画のテーマ「グループ各事業の持続可能な経営による節度ある成長の実現」に取り組んでおります。
当社グループの研究開発活動は、㈱ノエビアのグループ総合研究開発部が担い、グループの技術力を最大限に活用しております。
グループ総合研究所は、医薬部外品・化粧品の主力工場である滋賀工場に隣接し、化粧品・医薬品・食品などの商品開発を加速しております。東京研究所は、素材研究と臨床研究を担当し、外部機関との積極的な連携により、最先端科学の知識と技術を向上しています。北海道暑寒別岳パイロットファーム、鈴鹿高山植物研究所、南大東島海洋研究所など日本各地の自社研究施設と連携し、創業来の植物研究を深耕し、美容効果の高い独自の植物成分を探求し続けています。
東京大学大学院医学系研究科に開設した「骨免疫学寄付講座」の研究成果から、免疫学の新分野「骨免疫学」の鍵となるタンパク質RANKLが皮膚の恒常性維持に深く関与することを見出し化粧品に応用しました。東京研究所は機能を強化し、敷地面積を拡大しています。
当連結会計年度における研究開発費の総額は
当連結会計年度における研究開発活動及び研究成果は次のとおりであります。
化粧品事業
当連結会計年度におきましては、当社グループが展開する市場に向けて、使い心地や効果感を追求した付加価値の高い化粧品を開発いたしました。当連結会計年度において開発いたしました主な商品は、以下のとおりであります。
スキンケア商品
メイクアップ商品
医薬・食品事業
当連結会計年度におきましては、医薬・食品事業の市場における変化に対応し、お客さまの健康の維持・増進に役立つ機能性表示食品と主力ブランドの新たな価値創造の開発を推進してまいりました。当連結会計年度において開発いたしました主な商品は、以下のとおりであります。
食品
その他の事業
研究開発活動を行っておりません。
基礎研究分野での主な成果は、次のとおりであります。
皮膚の抗老化の研究成果として、長寿遺伝子に必須のNAD+がノンコーディングRNAによって制御されていることを明らかにしました。さらに、自社栽培したローマンカモミールエキスとジャーマンカモミールエキスが、これらのノンコーディングRNAを調節してNAD+を増やすことを見出しました(「第44回日本分子生物学会年会」にて発表)。
皮膚のシミの研究成果として、真皮線維芽細胞に存在するタンパク質SDF-1がシミの発生に関わる色素細胞の重要因子MITFを減少させる効果を解明し、さらに、ヤグルマギクの花から抽出したエキスにSDF-1を増やす効果があることを発見しました(「第75回日本酸化ストレス学会学術集会」にて発表)。
皮膚の抗老化の研究成果として、加齢とともに肌に蓄積する老化細胞が周りの細胞にも影響を与え、肌のコラーゲンを減少させることを明らかにしました。さらに、セノリティクス研究により自社栽培したメドウスイートが老化細胞を選択的に除去することを発見しました(「日本生薬学会第68回年会」にて発表)。
サプリメントによる健康増進の研究成果として、若い女性に対するアミノ酸混合物の効果が、運動習慣によって異なることを明らかにしました。運動習慣がある場合には筋肉量が増加して体脂肪率が低下し、運動習慣がない場合には体脂肪率と内臓脂肪面積が低下することを見出しました(「第76回日本栄養・食糧学会大会」にて発表)。
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