業績

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

① 経営成績の状況

 当連結会計年度のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響下、海外経済の持ち直しなどにより総じて緩やかな回復基調にありましたが、足元では、新型コロナウイルス感染症の再拡大やウクライナ情勢の悪化など、経済活動への影響が懸念される事態が生じており、依然として先行きが不透明な状況が続いております。

 こうした経済環境の中、当社グループにおいては、原燃料等の市況高騰の影響はあるものの、主要な需要業界からの受注が回復し、売上数量が大きく増加したことから、業績は回復しました。

 これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高417億1千4百万円(前年同期比32.4%増)、営業利益5億3千万円(前年同期は20億7千1百万円の営業損失)、経常利益5億8千3百万円(前年同期は17億6千3百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益4億1千7百万円(前年同期は64億4千5百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。

 

 各セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

<特殊鋼部門>

 工具鋼、特殊合金、軸受鋼の各製品分野での売上数量が増加し、売上高は305億4千5百万円(前年同期比34.6%増)となりました。損益面では、原燃料等の市況の上昇があったものの、売上数量の増加、販売価格の改善、コストダウン等により、営業利益は5億1千3百万円(前年同期は18億2千4百万円の営業損失)となりました。

 

<鋳鉄部門>

 産業機械向け、トラック等の商用車向け、建設機械向けの売上数量が増加し、売上高は96億8千3百万円(前年同期比28.3%増)となりました。損益面では、原燃料等の市況上昇があったものの、売上数量の増加及び販売価格の改善等により、営業利益は2千3百万円(前年同期は4千5百万円の営業損失)となりました。

 

<金型・工具部門>

 自動車向け金型の売上高が増加し、売上高は14億8千6百万円(前年同期比16.2%増)となりました。損益面では、売上が増加したものの、6百万円の営業損失(前年同期は2億1百万円の営業損失)となりました。

 

② 財政状態の状況

 当連結会計年度末の総資産は、原材料等の棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ19億8千9百万円増加し393億3千5百万円となりました。

 負債合計は、仕入債務の増加等により、前連結会計年度末に比べ15億7千3百万円増加し、240億7千6百万円となりました。

 純資産の部は、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したこと等から、前連結会計年度末に比べ4億1千5百万円増加し、152億5千9百万円となりました。なお、2021年6月25日の定時株主総会の決議に基づき、資本金29億4千8百万円、資本準備金11億3千9百万円を減少させ、繰越利益剰余金の欠損てん補に充当しております。

 

③ キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ7億6千2百万円減少し、1億6千9百万円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と増減の要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 税金等調整前当期純利益の計上に加え、減価償却費、売上債権及び棚卸資産の増加、仕入債務の増加等により、4億8千1百万円の収入(前年同期は10億1千2百万円の収入)となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

  有形固定資産の取得による支出等により、5億6千7百万円の支出(前年同期は24億1千3百万円の収入)となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 長期借入金の返済等により、6億7千6百万円の支出(前年同期は27億5千9百万円の支出)となりました。

 

④ 生産、受注及び販売の実績

 1)生産実績

 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

前年同期比(%)

特殊鋼(百万円)

28,399

37.4

鋳鉄(百万円)

9,544

30.9

金型・工具(百万円)

1,491

18.2

合計(百万円)

39,436

35.0

 (注)金額は、販売価格によっております。

 

 2)受注実績

 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高
(百万円)

前年同期比(%)

受注残高

(百万円)

前年同期比(%)

特殊鋼

31,750

40.2

6,675

22.0

鋳鉄

9,702

25.5

791

2.5

金型・工具

1,474

15.3

179

△6.2

合計

42,927

35.6

7,645

18.9

 

 3)販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

前年同期比(%)

特殊鋼(百万円)

30,545

34.6

鋳鉄(百万円)

9,683

28.3

金型・工具(百万円)

1,486

16.2

合計(百万円)

41,714

32.4

 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。

    2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

 

相手先

前連結会計年度

(自 2020年4月1日

  至 2021年3月31日)

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

 

㈱神戸製鋼所

6,599

20.9

10,319

24.7

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

① 重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成に当たっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 なお、連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 特殊鋼部門では、工具鋼、特殊合金、軸受鋼の各製品分野での売上数量が増加し、前年同期比で売上は増加しました。また、原燃料等の市況が上昇したものの、売上数量の増加、販売価格の改善、コストダウン等により、前年同期比で営業損益が改善しました。今後、高付加価値製品を中心とした販売量の確保、製品品質の向上と安定、コスト競争力の強化、技術開発の推進、原燃料市況に応じた販売価格のタイムリーな転嫁を引き続き進めてまいります。

 鋳鉄部門では、産業機械向け、トラック等の商用車向け、建設機械向けの売上数量が増加し、前年同期比で売上は増加しました。また、原燃料等の市況上昇があったものの、売上数量の増加及び販売価格の改善等により、前年同期比で営業損益が改善しました。今後は、成長分野における販売数量の拡大・確保、品質の向上及び安定化、生産性の向上、原燃料市況に応じた販売価格のタイムリーな転嫁に取り組んでまいります。

 金型・工具部門では、自動車向け金型の売上高が増加したものの、営業損失を計上しました。今後は、事業再構築計画を着実に推進すべく、自動車分野以外も含めた新規需要の開拓、事業規模に応じた生産体制の適正化、グループ会社とのシナジーの追求に取り組んでまいります。

 

③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社グループは、神戸製鋼グループのキャッシュ・マネジメント・サービス(以下CMSと言う)に参加しており、短期的な運転資金はCMSの利用の他、売掛債権等の債権流動化により資金調達を行っております。また、設備投資資金は自己資金の他にCMSを利用しております。

 重要な設備の改修の計画は、第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 をご参照ください。

 

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