研究開発活動

 

5 【研究開発活動】

当社の研究開発活動には、発明研究と基礎研究開発、製品化のための応用研究開発及び既存製品のための改良研究開発があり、主に開発課(2022年3月31日現在6名)と白州技術センター(2022年3月31日現在8名)が連携して担当しております。

当期における研究開発費の総額は98,888千円であります。なお、当社は社内研究が主であり、担当者が複数の案件に携わっているため、研究開発内容別の費用算出が困難であり、記載を省略しております。

なお、研究開発内容別の研究目的、主要課題及び研究成果については次のとおりであります。

 

①天井化粧材の研究開発

天井化粧材を含めた屋根システムの研究開発と耐火性能・音響性能の研究・試験を行いました。

通常、天井工事は屋根工事が完了した後に内装業者が施工します。これに対して新しい屋根システムは屋根施工業者が屋根工事と同時に直天井を施工することができます。

天井化粧材には通常の金属板の他、穴を開けたパンチング金属板を使うことが可能で、断熱材として木毛セメント板やポリスチレンフォーム、グラスウールなどを組み合わせて取り付けることもできます。

穴を開けたパンチング金属板に木毛セメント板やグラスウールを組み合わせると吸音性能を持たせ、ポリスチレンフォーム等を組み合わせると断熱性能を持たせることができ、建築の用途に合わせて多彩な提案が可能となる屋根システムです。天井化粧材の金属板は多くの材質・色調があり、設計者のイメージに合った提案が可能となります。

昨今の大型スポーツ施設は、スポーツ利用だけでなく音楽イベント等にも使用できるよう計画されることが多くなっております。その場合はスポーツ利用以上に断熱性能や外部に騒音を漏らさないよう高い吸音性能又は遮音性能が求められます。加えて直天井の意匠性も求められます。こういった建物に当社の屋根システムを使用することで、意匠性と性能を両立し、要求された条件に沿った建築物を造ることが可能です。

スポーツ施設に限らず、天井の「美観」及び断熱・吸音・遮音などの「性能」の両方を求められる建築物においてはまさにニーズに合った製品となります。

 

設計織り込みや工事のVE提案に有効であり、受注確率アップが期待されます。加えて、これまで屋根工事・部材の販売のみであった案件に本製品を加えることができると考えれば、施工・材料販売面積は屋根と直天井で倍増となり、売上及び工場稼働率が向上し収益性の向上に繋がると期待できます。

 

②安全対策を兼ねる屋根上作業装置

戸建て住宅で屋根・雨どい工事をする場合、外部足場の費用が高い・狭小地で外部足場を立てられないといった問題があり、これを解決するための研究開発を行いました。

開発した作業装置は大きく分けて、屋根の軒先部に等間隔で設置する支柱とレール、レールにセットされ横方向に移動可能な作業台から構成されます。作業者は作業台に乗り、外部足場が無くとも軒先等の作業をすることができます。

本装置を使用することで、高額な足場のコストを抑えた屋根の改修や雨どいの工事が可能になります。

外部足場の費用を含んだ改修工事の見積りが高額であったり、外部足場設置スペースの問題で屋根や雨どい工事を見送っていたユーザーからの受注を獲得する可能性を高めることができ、その結果、当社屋根・雨どい製品の売上及び生産量増加による工場稼働率が向上し、業績の向上に繋がると期待できます。

 

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