当社の研究開発活動は、創業当時からの経営方針である「常に新しい技術を生み出し、私達が心から誇れ、お得意が安心して販売でき、使用者にいつまでも愛される、よい商品をつくる」のもと、お客様の要望に応え、安全に安心して愛用していただける商品を提供し続けることを基本とし、主として暖房機器、加湿器、燃料電池、その他新規商品についての研究開発を推進しております。
石油暖房機につきましては、当社のお客様アンケートで84%の方から「使いやすい」と好評を頂いていたワンタッチ汚れんキャップの利便性をさらに向上。「キャップの置き場所に困る」というお悩みを解決し、寒い中での給油作業を楽にする新機能「ワンタッチ汚れんキャップEX」をフラグシップモデルSGXタイプ3機種とGRタイプ3機種に搭載しました。これらの機種と合わせて全12タイプ30機種のラインナップを構築。様々な要求を満たせる製品供給を可能といたしました。
加湿器につきましては、当社のお客様アンケートでご好評をいただいている「カンタン取替えトレイカバー」を、2008年からシンプルなデザインと優れた機能性で愛され続けたRXシリーズに展開。より使いやすくなってRXTシリーズへとモデルチェンジしました。カンタン取替えトレイカバーの搭載機種を増やすことで、より多くのお客様が、加湿器のお手入れの手間を軽減しつつ清潔にお使いいただけるようになりました。
燃料電池システムにつきましては、京セラ株式会社及びパーパス株式会社との共同で、世界最小サイズの家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファームミニ」の「燃料電池ユニット(貯湯タンク内蔵)」を開発し、2019年10月より東京ガス株式会社を通して発売されております。本製品は定格発電出力を400Wとし、年間のCO₂排出量でおよそ1tの削減効果が見込める高い省エネ性を実現しており、当事業年度に一般社団法人日本ガス協会主催の2020年度「技術賞」、一般財団法人新エネルギー財団主催の「新エネ大賞」において「資源エネルギー庁長官賞(商品・サービス部門)」、一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センター主催の「コージェネ大賞2020」において「優秀賞(技術開発部門)」をそれぞれ受賞しました。
これらと並行し、全製品におきまして消費者安全を最優先とした信頼性・安全性の向上活動には継続して取り組んでおります。
当社は顧客志向に基づく研究開発を推進すると共に、環境を考慮した社会志向の考えも加味し、今後も研究開発を進める所存であります。
なお、当事業年度における研究開発費は
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