研究開発活動

5【研究開発活動】

 研究開発活動の拠点として、横浜本社技術研修センター研究開発棟に研究開発部門を置き、中国上海、米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究開発子会社を開設しております。この世界3極体制のもと、技術研修センターを軸に、機械構造設計開発、放電加工機用電源の開発、放電加工機及びマシニングセンタなどの性能向上の研究を行っております。さらに中国上海、カリフォルニア州シリコンバレーなどの地域性を利用し、各種ソフトウエア開発、CNC装置開発、モーションコントローラ開発などの工作機械の基礎技術となる研究開発を実践しております。

 なお、当連結会計年度の研究開発費総額は3,216百万円(工作機械事業2,321百万円、産業機械事業435百万円、食品機械事業85百万円、その他374百万円)であり、連結売上高の4.3%であります。

 

 当連結会計年度における主な研究開発の成果は、以下のとおりであります。

・長時間高速安定造形対応 金属3Dプリンタ「LPM325S」の開発(工作機械事業)

 1台の機械で多彩な金属粉末造形を可能にしたマルチ造形対応型の金属3Dプリンタ「LPM325S」を開発しました。造形精度・造形速度といった従来から求められてきた要件の性能向上に加え、製造現場において極めて重要となる「運用性の向上」「メンテナンス頻度の削減」「トラブル発生の未然防止と低減」に対して、大幅な機能強化を図ることで、さらなる長時間高速安定造形を実現し、現場における生産性向上の鍵となる稼働率アップに大きく貢献します。なお、本製品は日刊工業新聞社主催の2021年「第64回十大新製品賞 本賞」を受賞しました。

 

・脱気機能付き 熱硬化性ゴム射出成形機「GL-LSR シリーズ」の開発(産業機械事業)

 従来より固形ゴムは素材内に多くの空気を含んでおり、粘度が高いため、成形時に金型に空気が入り込み、成形品不良が課題となっておりました。この課題解決のため、固形の熱硬化性ゴム材料に含まれる空気を除去しながら、金型へ直接供給する装置「脱気機能付きスタッファボックス」を新たに開発しました。本製品により、成形時間の短縮(従来比最大50%削減)、成形品質の向上、金型コスト低減などが実現できます。また、材料ロスの削減や不良品減少などにより、環境負荷の低減にも貢献できます。

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