当社グループは、「超精密とメカトロメーション」に直結する、オンリーワン製品・システムの開発に注力しております。当連結会計年度の技術開発の主なものは次のとおりであります。
研究開発は、各セグメント毎で行われており、研究開発スタッフは30名で、これは総従業員の5.3%にあたります。
当連結会計年度における研究開発費は、
(搬送機械事業)
近年、物流業界においては、労働力不足と働き方改革を背景に、無人化・省人化が求められています。この度、大手スーパーマーケット様より、単一商品パレットから6輪カートへケースを積み替えるという、重労働作業軽減のご要望を受け、ケースデパレ/パレタイズ自動化のシリーズ商品として単一商品ケース積み替え装置「トランシップカートローダー」を開発いたしました。この装置の最大の特徴は、6輪カートに対して、汎用ロボットでは不可能である、人と同様の積み付けを可能にしたことです。導入により、従来2人体制で行っていた1時間に400ケースの積み替え作業を1人体制かつ容易に行うことが可能となり、重労働作業の軽減に大きく貢献できました。今後も、省人化・無人化要求の期待に応えられるよう、製販一体となって商品づくりに取り組んでまいります。
当事業における当連結会計年度の研究開発費は
(産業機械事業)
主な市場である国内上下水市場は飽和状態であり、更新案件の確保が永年課題となります。事業発展を実現させる為には、民需拡販・海外を含めた新市場の開拓が最重要課題となります。この課題に対応するため、電動バルブアクチュエータの世界標準規格「EN15714-2」に適合し、民需(化学・ガス)・海外拡販に期待が持てるニューモデル「Type-007」の開発を進めております。この「Type-007」は、世界市場で最も多く流通している小型アクチュエータであり、製品の現ラインナップには不足している機種であることがマーケティング調査で分かりました。防爆(水素)・IEC規格取得を視野に入れ、今秋のリリースに備え開発を推進してまいります。
当事業における当連結会計年度の研究開発費は
(精密機械事業)
高精密自由形状内面研削盤「SFG-35P」を新たに開発いたしました。「SFG-35P」は、冷間鍛造市場の要望に応え、「SFG-35HP」から洗練された機能のみを標準搭載したスマート機種となります。SFGシリーズの特徴である切削と研削のHIBRID工法と機内計測で3工程が1台に集約され、粗加工から最終仕上げまでをワンチャッキングで行うことができ、冷間鍛造金型等の丸物金型製作において、大幅な加工時間の短縮や精度品質の向上を実現しました。今後、自動車部品等の冷間鍛造金型業界への拡販が期待できます。
当事業における当連結会計年度の研究開発費は
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