研究開発活動

5 【研究開発活動】

(1) 研究開発方針等

当社では、技術本部開発部において、主に顧客ニーズや法令改正等への対応、コストダウン等を目的とした技術・性能や製品の開発、既存製品の改良等の開発業務を行っておりますが、「技術的裏付けのある製品作り」と「コストダウンに寄与する製品の開発」を活動の基本方針としており、全社活動方針である「特色ある製品、特色ある仕組みの創造」や「安定した製品品質と故障の削減」等に資する成果を挙げられるよう開発業務を推進しております。

 

(2) 大学との共同研究

当社は、国立大学法人滋賀大学との間で、データサイエンスと経済経営分野の研究及び人材育成における包括的連携に関する協定を締結しました。同大学との連携・協力を通じてDXを推進して製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土をイノベーションすることで競争上の優位性を確立し、当社事業の持続的な拡大を図りたいと考えております。

今後、同大学と共同して、データ基盤の構築とデータサイエンス・AI手法による生産プロセスの最適化や保守・修理業務における新たなサービス展開等に関する研究を行っていく方針であります。

 

(3) 研究開発の成果

当事業年度における開発業務の主な成果は、以下のとおりであります。

開発テーマ

内  容

油圧機器装置の性能評価・実機検証

油圧機器製品の原価低減、安定調達のため、実機をテストタワーへ搭載して製品性能評価を行い、試験検証が完了したことから、使用を開始しました。

新型モデル「マックリフターⅤ」の開発

(マックリフター用ギヤレスマシン開発)

静粛性能向上と原価低減のため、マックリフター用巻上機をギヤード(歯車あり)タイプからギヤレス(歯車なし)タイプへモデルチェンジしました。テストタワーへ実機を搭載した性能検証が完了し、新型モデル「マックリフターⅤ」として販売を開始しました。

海外製非常電源装置(UPS)の性能評価・実機検証

非常電源装置(UPS)の原価低減、安定調達のため、海外製の製品の性能を試験評価し、使用を開始しました。

海外製モーターの性能評価・実機検証

モーター(エレベーター駆動用)の原価低減と安定調達のため、海外製の製品の性能を試験評価し、使用を開始しました。

防火戸の開発

船舶用エレベーターでは必須となる国際海事機関の防火戸試験について、計画していた全ての機種が合格し、新型防火戸として営業販売を開始しました。

新型船舶用エレベーター特許出願

前事業年度に開発した船舶用エレベーターの新型モデルについて、日本国内の特許を出願しました。

 

 

なお、当事業年度における開発活動に要した費用は、研究開発費及び開発部門人件費の合計88,658千円であります。

 

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