研究開発活動

5 【研究開発活動】

当社グループは、品質指針を策定し、その実践によって確立される品質水準を「三精品質(SANSEI Quality)」と命名し、顧客指向・品質本位をモットーに、安全で使い勝手の良い製品を作り出すことを目標に研究開発活動を進めております。

当連結会計年度の活動状況は、以下のとおりです。

〈遊戯機械〉

注力してきた無軌道ライドの開発に目途が付いたことから、顧客ニーズに合わせたカスタマイズを進めていきます。テーマパーク・遊園地向けのみならず、大阪・関西万博、IR事業向け、更には博物館・水族館・イベント会場など、用途に応じた製品を提供していく予定です。

また、新事業展開として積極的に取り組んでいる乗用ロボット開発においては、ロボット・ソフトウェア開発事業を手掛けるアスラテック社との協業を進め、人型変形ロボットの開発を完了しました。加えて4足歩行ロボットの開発など同技術を活用した様々な形態のロボットや遊戯機械の開発も手掛けてまいります。

〈舞台設備〉

自社開発の「舞台制御基幹システム」をベースに、多軸制御方式やシミュレーション機能の更なる高機能化に継続して取り組んでおります。従来型の劇場に加えて、万博・IR事業向けなどに対応した新演出システムなど、新たなニーズへの対応に努めてまいります。

また、劇場向け携帯電話などの電波抑止装置については、現行5G対応機種の一段の安定化とコストダウンに取り組み、さらに関連技術を応用し、劇場以外の新たなニーズを視野に入れた製品開発を進めてまいります。

〈昇降機〉

予防保全促進、業務の効率化などを目的に開発していた遠隔監視システムの更新を完了いたしました。これによりエレベーターの運行情報量が増加し、故障予知および予防保全などを推進することが可能となります。

 

なお、当連結会計年度の研究開発費は、855百万円であります。

 

当社グループは、2022年度を初年度とする新中期経営計画の中で、遊戯機械事業において新製品開発による製品ラインナップの強化及び提案営業の推進を目指すとともに、舞台設備事業ではデジタル化やリモート化に対応した新演出システムの開発強化、昇降機事業では産業用途の搬送・昇降・移動機器に加えて新分野向けの研究開発などに取り組む方針としております。これまで培ってきた技術や開発を進めてきた製品を、事業領域の枠にとらわれずに幅広く応用・展開し、今後も成長領域への投資・研究開発活動をさらに進めてまいります。

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