研究開発活動

 

5 【研究開発活動】

当社は「技術に立脚し社会が求める優れた商品を提供する」ことを企業理念とするとともに、環境問題・社会要請などにも応えるべく以下のような研究開発に取組んでおります。当事業年度の試験研究費の総額は104百万円であります。

 

<水素ステーション用及び水素充填用圧縮機>

既に市場投入・販売展開している『水素ステーション用一括昇圧型水素圧縮機』(商品名HyKom340)は、定置式水素ステーションの標準仕様(吐出圧力:82MPa、吐出量:340N㎥/h)であり、数多くの優れた技術を取り入れた製品で、「令和3年度燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」で交付決定された6件のうち4件、東京都補助金を利用された案件1件を併せて計5件受注致しました。このうち1件は、新型の圧縮機本体を搭載予定としております。

今後、カーボンニュートラル社会に向けての当社への期待として、超高圧圧縮機の従来からの課題である機器のコンパクト化、コストダウン、消耗部品の長寿命化などに加え、燃料電池トラックなどの本格普及に必要な圧縮機の大容量化も加わってきます。これらのニーズに応えられる製品を引き続き開発してまいります。

 

<グリーンイノベーション基金事業におけるNEDO助成事業採択>

当社は山梨県企業局を幹事企業とするコンソーシアム「やまなし・ハイドロジェン・エネルギー・ソサエティ(H2-YES)」の一員として、NEDO助成事業である「再エネ等由来の電力を活用した水電解による水素製造プロジェクト/カーボンニュートラル実現へ向けた大規模P2Gシステムによるエネルギー需要転換・利用技術開発」の採択をうけました。

P2Gシステムは、再生可能エネルギー等由来の電力を活用し、水の電気分解から水素を製造する技術であり、カーボンニュートラル社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入拡大と温室効果ガスの削減において、世界的に期待されております。本事業において当社は、水素ステーション用をはじめとしたサプライチェーンに必要となる圧縮装置の開発・製造で培ってきた技術を活かして、P2Gシステムで製造するグリーン水素の価値を向上させるシステムの開発に取り組んでおります。

当社は、経済産業省が脱炭素社会の実現に向けたイノベーションに果敢に挑戦するゼロエミ・チャレンジ企業の一員であり、また2020年12月7日に発足した水素社会の実現を推進する団体「水素バリューチェーン推進協議会(JH2A)」の会員として、水素社会インフラ技術を担う圧縮装置の製造・販売・開発に積極的に取り組んでまいります。

 

また当社は、上記以外にも、成長分野市場が求める商品の開発と市場投入を実現するため、そのベースとなる高圧技術・環境対応技術の基礎研究を継続するとともに、既存商品の更なる改良開発を進めております。

 

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