課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)会社の経営の基本方針・中長期的な会社の経営戦略

当社グループは、2022年3月期を最終年度とした3ヵ年計画「第七次中期経営計画(RISO Vision 22)」を策定し、運営してまいりました。

 

<第七次中期経営計画(RISO Vision 22)の基本方針>

《マネジメント目標》

インクジェット事業を拡大すると同時に、グループ全体の効率改善をすすめ、利益体質を強化する

《アクションプラン》

①営業本部は「多枚数顧客への販売強化」と「本部体質の転換」を実行し収益を改善する

②海外事業は「成長セグメントを伸ばす」ことと「不採算部門の改善」により収益を増加する

③顧客志向に基づく開発を推進し、新規事業の創出に挑戦する

④これからの製造のありかたを追求し、調達体制・製造体制の転換を進める

⑤経営体制と管理手法を刷新し、経営企画機能の向上をはかる

 

なお、中期経営計画策定時の数値ターゲットにつきましては、「連結売上高 860億円、連結営業利益 41億円(前提とする為替レート:1米ドル110円、1ユーロ125円)」としておりました。その後発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による世界経済の変化が著しく、その影響を織り込んでいないことから、2021年5月に取り下げております。

 

第七次中期経営計画(RISO Vision 22)期間においては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が社会に大きな影響を与えました。当社の主力である印刷機器事業では、在宅勤務の普及によるオフィスへの出勤者数の減少や、学校での授業・学習形態の変容など、お客様の利用環境が大きく変化しております。

そのような中、当社グループは多枚数プリント用途への販売強化やグループ全体の効率改善に取り組んでまいりました。インクジェット事業の拡大につきましては、売上高では当初の想定に対して未達となりましたが、プロダクション市場のお客様への販売に注力し収益力を強化したこと、グループ全体で販売費及び一般管理費の削減に取り組んだことから、利益体質強化が進んだと評価しております。

これらの結果、最終年度にあたる当期は為替の円安影響もあり、連結売上高693億円、連結営業利益41億円となりました。

当社グループは、2025年3月期を最終年度とした第八次中期経営計画(RISO Vision 25)を策定し、2023年3月期から進めてまいります。

 

<第八次中期経営計画(RISO Vision 25)>

《マネジメント目標》

 インクジェット事業を拡大するとともに顧客志向に基づく販売企画体制を構築する。

 

(2)会社の経営環境及び対処すべき課題

当社を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による経済の停滞、半導体の不足やサプライチェーンの混乱による供給制約など、先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。

当社グループの主要事業である印刷機器事業においては、孔版事業は減収傾向が続いております。インクジェット事業の収益力を強化することが当社グループの対処すべき課題ととらえております。また、当社グループの中長期的な経営課題は、経営環境の変化に適応し当社グループを効率的で強い企業体質に変えることだと認識しております。

当社グループの中長期的な成長を実現するために、製品の特長をいかした販売活動を全世界で展開してまいります。また、新規事業の創出に向けた開発活動を行ってまいります。

 

第八次中期経営計画(RISO Vision 25)の初年度となる2023年3月期は以下の項目を経営方針に掲げ運営してまいります。

<2023年3月期経営方針>

中期経営計画(RISO Vision 25)マネジメント目標を推進するため、以下の5点に注力する。

1.コーポレート本部の企画力強化と経営意識の向上

2.営業本部の体質転換

3.海外営業本部の連結営業利益率向上

4.製造本部の将来構想の構築

5.新規事業の模索

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