研究開発活動

5【研究開発活動】

 当事業年度は、脱炭素化への対応として、川崎重工グループが推進している「水素エネルギー社会の実現」に向けて、水素エネルギーサプライチェーンに必要なインフラ技術の開発・製品化に取り組みました。

 また、当社の基本方針であるストックビジネス拡大による売上・利益の増大に向けて、吸収冷温水機・ボイラの製品ラインナップの拡充や、メンテナンス商品の開発に取り組みました。

 引き続き当社は、脱炭素化や更なる省エネルギー化の実現に向けた研究開発に取り組み、社会課題の解決に貢献してまいります。

 当事業年度におけるセグメント別の研究開発活動は次のとおりであります。

 

  (空調事業)

 「水素エネルギー社会の実現」に向けて、川崎重工業株式会社(以下、川崎重工)と共同開発した水素燃焼バーナを搭載した空調機器の開発・製品化に取り組んでおります。

 また、次世代遠隔監視システムである「テレメンテV3」の深化に向けて、収集したビッグデータの活用方法の研究を進めております。ボイラ製品への拡張も踏まえ、IoTを活用した故障発生の未然防止、運転データ分析による省エネ提案等により、お客様に更に安心して当社製品をご使用いただけることを目指して研究に取り組んでまいります。

 

  (ボイラ事業)

 水素利用技術の開発においては空調機器と同様に、川崎重工と共同開発した水素燃焼バーナを搭載したボイラ機器の製品化に取り組んでおり、2021年5月にドライ式低NOx水素専焼小型貫流ボイラを販売開始いたしました。本製品の特長は、NOx排出量を抑えるために通常採られる、燃焼室への蒸気噴霧や排ガス再循環を必要としないドライ式バーナを搭載しております。独自の水素と空気の混合方式により、省エネ法で定められた低空気比においても、天然ガス焚き並みの低NOxを実現しております。今後も「水素エネルギー社会の実現」に向けて、水素利用製品のラインナップ拡充に積極的に取り組んでまいります。

 また、従来製品においても、ボイラ技士免許を必要としない小型貫流ボイラの製品ラインナップ拡充や、川崎重工製ガスタービン・ガスエンジン向けコージェネ用排熱ボイラの設計最適化・低コスト化に取り組んでおります。

 

 なお、当事業年度におけるセグメント別の研究開発費は次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

空調事業

99,310

ボイラ事業

151,012

合計

250,322

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