研究開発活動

5【研究開発活動】

当社グループの研究開発活動につきましては、当社の技術部門スタッフを中心に推進しております。

SDGsの目標達成と持続可能な社会の実現に向け、省エネ・省資源の製品開発を進めております。従来のモータとポンプに関する固有技術に加え、電子制御技術を応用した独自の発想による高性能な製品開発を行うとともに、構造・流体・磁場等をCAE解析ソフトと評価装置により検証することで、一段と信頼性の高い製品開発を行ってまいりました。

また、お客様の要望にあった特殊モータやポンプ、これらの技術を応用したユニット製品など、中長期的成長の基盤となる新分野への製品開発に努めてまいりました。

なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、469百万円です。

《部門別の研究開発内容》

モータ関係では、既存技術で機能・信頼性・環境配慮などの顧客要求を実現することはもとより、経験と実績をふまえて新たな提案が行えるよう製品開発を進めてまいりました。

具体的には、高効率を目指したIE4、IE5モータの開発を引き続き行い、更なる効率改善の検討を継続し、従来の開発品を上回る特性を得ております。

ポンプ関係では、高性能・高信頼性はもとより、過酷な環境への適応や低環境負荷といった市場や顧客の要望に応えるべく、より緻密な製品開発に努めてまいります。

具体的には、半導体製造関連に使用されるPDH型ポンプにおいて、市場の要求に対応するため、高揚程、大流量のラインナップ拡充が完了し、さらなる市場拡大を目指します。

また、昨年度より当社としては初の試みとして、国際宇宙ステーションにて冷媒循環用として使用されるポンプの開発を進めております。ロケットでの打ち上げや宇宙での使用に耐えるため、高耐久性、小型・軽量・高効率、極低振動・極低騒音、長寿命・高信頼性といった特徴を有しております。

ユニット関係では、気体溶解装置「Sansolver」において、養殖や農作物への展開を進めておりますが、外付けで追加可能な酸素濃度を自動調整するオプションを開発しております。これにより、酸素供給の調整が必要なくなり、一定の安定した酸素濃度を保つことが可能になります。

昨年度より世界的規模で、さまざまな部材が調達困難な状況にあり、当社の製品にも大きな影響が出ております。これに対し安定した生産を継続するために、別材質での試験を行い、部材入手の幅を広げる検討にも力をいれております。

技術関係全体として、様々な分野の新技術を大学等と連携することにより、新たな分野への参入を目指した研究開発も行っています。また、環境規制の要求追加などの変化に対して、新製品への適用だけでなく既存製品の設計変更も行い、環境配慮をリアルタイムに行うよう設計活動を行ってまいります。

今後もモータ・ポンプおよび電子制御をベースとした技術開発の基盤を強化するとともに、様々な分野の新技術を取り入れそれらと融合することにより、市場や顧客の求める以上の新製品を開発してまいります。

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