研究開発活動

5【研究開発活動】

 当社グループは、当社が材料の設計から製品開発並びに生産技術の開発に至る全てのプロセスにおいて研究開発活動を行っており、「常に新技術の確立・向上に力を入れ、時流にあった新製品を業界に提示していく」ことを基本方針に活動しております。
 水晶製品セグメントの主な研究開発活動は次のとおりであります。なお、当連結会計年度における研究開発費は、総額207,859千円であります。

水晶製品

(1)KoTカット水晶振動子

当社が発見した高周波数で広い温度範囲で安定した周波数精度のKoTカットを使用した製品『KCR-04』は各国へ特許出願済みであり、台湾においては特許登録されました。その他の国でも審査が進んでおり、特許化に向けた作業が進んでおります。設計活動では、お客様のご要求に応じて対応周波数の拡張を進めており、下限周波数は491.52MHzの対応が完了し、上限周波数は1GHzまでの拡張を開発中です。光通信、無線通信をはじめとする、これからの超ビッグデータ化社会に向けて、引き続き新しい価値を提案していきます。

 

(2)KoTカット水晶発振器

KoTカット水晶振動子を使用した『KCRO-1409』(14mm×9mm)のサンプル出荷が始まっております。RMS位相ジッタ(オフセット周波数12kHz~20MHz)がSPXOタイプで5フェムト秒(typ.)、VCXOタイプで7フェムト秒(typ.)と非常に良好であり、ここが評価されております。計測機器やレーダー用途でのサンプル出荷をしております。(フェムト秒は10の-15乗秒(1000兆分の1秒))

 

(3)水晶発振器

高周波市場向けに開発したプログラマブル水晶発振器『FCXO-04』(3.2mm×2.5mm、LVDS/LVPECL出力)の量産を開始しました。対応周波数も上限を1GHzまで拡張いたしました。光通信、ロボット制御などを中心に高い周波数帯の市場が伸びており、複数のお客様より活発な問い合わせをいただいております。

-40~+200℃の非常に広い温度範囲で±50ppm以内の優れた周波数誤差の水晶発振器『GTXO-04』(3.2mm×2.5mm、CMOS出力)の量産を開始しました。従来の水晶発振器では対応不可能であった150℃を超える環境で使用される特殊機器へ採用されております。

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