課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針及び経営環境

当社グループは、「モノづくりを通してお客様に最高の製品とサービスを提供し社員と社会に幸福を」という経営理念のもと、企業価値の向上と持続的成長を実現する体制の構築を進めております。当社グループを取り巻く環境としては、自動車のEV化、電装化や通信分野での5G/6Gなどへの対応など社会環境の変化に応じて最先端の高品質な電子回路基板を大量かつ安定的に供給することが求められております。こうした状況下において、資源価格の高騰による調達コストの高騰への対応や、新型コロナウイルス感染症対策によるロックダウンの実施などによる工場操業停止リスクへの対応力の向上が求められた年でもありました。

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

このような経営環境の中、当社グループは「エレクトロニクスの進化に挑戦し貢献する」を掲げ、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定しております。優先的に対処すべき課題としては、最先端の高品質な電子回路基板を大量かつ安定的に供給する要望を受け、新工場建設による生産能力の拡大を推進してまいります。当社グループは貫通基板とビルドアップ基板を主力に車載向けやスマートフォン向けに電子回路基板を供給してまいりました。自動車のEV化、電装化による需要の拡大を受け、山形県天童市に新工場の建設に着手いたしました。また、新たな事業の柱として育成するべく、パッケージ基板とモジュール基板の生産拠点として、石巻第2工場とベトナム第3工場に生産設備の導入を開始しました。

財務上の課題としては、バランスのとれた財務体質の強化を行ってまいります。中期経営計画の最終年度である2027年3月期に、以下の目標を設定いたしました。

売上高営業利益率

11%

自己資本比率

50%

自己資本利益率(ROE)

17%

 

(3) 中長期的な会社の経営戦略

当社グループは、顧客のニーズにあった製品開発・生産体制の整備を積極的に推進するとともに、社内リソースを最大限活用した弛まぬ生産性改善を全社一体となって推進し、経営基盤をより強固なものとし成長し続ける企業として事業に邁進してまいります。

また、当社グループは、ESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:企業統治)に配慮した事業活動を通じて、社会への貢献、事業を展開するコミュニティへの貢献活動などに積極的に取り組んでまいります。ESGへの取り組みについては、以下のとおりであります。

E 環境への取り組み(国内事業)

地球温暖化対策

TCFDに基づく対応策実施
・2030年国内CO2排出量原単位50%削減(2013年比)
・省エネの推進(原単位:電力▲1.5%/年、燃料▲2.0%/年)
・自家消費型太陽光発電の導入

廃棄物削減

ゼロエミッション推進(2030年リサイクル率80%)
再資源化(銅、パラジウム、金の回収)

水資源の活用

再利用の推進(2030年水使用原単位10%削減)

S 社会への取り組み

従業員エンゲージメント

ダイバーシティの推進(女性活躍推進、海外人財登用推進)
安全で快適な職場づくりの推進(労災ゼロ)
従業員の健康づくりの推進(健康経営優良法人認定取得予定)

地域貢献・地域活性化

自然・環境保護への貢献(リサイクル活動)
地域活性化への貢献(スポーツ振興、地域ニーズに応じた貢献)
社会福祉への貢献

G ガバナンス

経営体制の強化

持続的成長支える経営体制構築

危機管理体制の強化

BCPの強化
山形の第2本社化

 

 

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