業績

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、堅調な企業業績や雇用環境の改善を背景に、引き続き緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、米中貿易摩擦の影響を受けた中国経済の減速、英国のEU離脱を巡る混迷等、国内景気に大きな影響を及ぼす可能性のある不確定要素により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。

当社グループの業績に大きな影響を与える住宅投資につきましては、2018年度の新設住宅着工戸数累計が前期比0.7%増の952千戸となっております。

このような状況の中、当社グループにおいては5月に発刊した住宅・店舗・施設用照明器具の総合カタログ「ハビテーション+ストラクチュラル ライティング 2018-2019」に続き、11月には店舗・施設向けカタログ「OS07(Odelic Selected Lightings for Professional)」を発刊し、数多くのLED照明器具新製品を発売いたしました。また、1月にはリモコン、スマホ、タブレットから空間の照明を手元で一括コントロールできる「コネクテッドライティング」を特集したカタログも発刊し、住宅・店舗・施設・オフィス・工場・屋外に至る様々な分野に対して、営業活動を進めてまいりました。

この結果、当連結会計年度の売上高は36,831百万円(前期比1.4%減)、営業利益4,861百万円(前期比0.0%減)、経常利益4,909百万円(前期比0.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,310百万円(前期比1.0%増)となりました。

なお、当社グループは照明器具の製造・販売並びにこれらの付随業務の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載は省略しております。

当連結会計年度末における資産合計は、41,783百万円となり前連結会計年度末と比べ2,390百万円(6.1%増)の増加となりました。この主な要因は、現金及び預金の増加1,055百万円及びたな卸資産の増加268百万円等によるものであります。

負債合計は、9,180百万円となり前連結会計年度末に比べ114百万円(1.3%増)の増加となりました。この主な要因は、仕入債務の増加等によるものであります。

純資産合計は、32,603百万円となり前連結会計年度末に比べ2,275百万円(7.5%増)の増加となりました。この主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の増加3,310百万円、剰余金の配当による減少963百万円によるものであります。その結果、当連結会計年度末の自己資本比率は77.9%となり前連結会計年度末と比べ1.1ポイント増加しております。

   

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、555百万円増加し、12,930百万円となりました。

各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動による資金の増加は、4,236百万円(前連結会計年度は4,256百万円の増加)となりました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益4,891百万円、減価償却費760百万円、売上債権の減少300百万円及び仕入債務の増加345百万円等による資金の増加に対して、棚卸資産の増加268百万円等による資金の減少であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動による資金の減少は、2,712百万円(前連結会計年度は1,318百万円の減少)となりました。この主な要因は、定期預金の預入による支出3,000百万円、定期預金の払戻による収入1,000百万円及び有形固定資産の取得による支出700百万円等による資金の減少であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動による資金の減少は、968百万円(前連結会計年度は850百万円の減少)となりました。この主な要因は、配当金の支払額964百万円等による資金の減少であります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

当社グループは、照明器具の製造・販売並びにこれらの付随業務の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

a.生産実績

当連結会計年度における生産実績は次のとおりであります。

 

セグメントの名称

生産高(千円)

前年同期比(%)

照明器具

22,308,093

2.6%

 

(注) 1. 金額は製造原価で表示しております。

2. 上記の金額には消費税等は含まれておりません。

 

b.受注実績

当社グループ製品は見込み生産を主体としており、総販売高に占める受注生産の割合は僅少のため受注実績の記載を省略しております。

 

 

c.販売実績

当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。

 

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

照明器具

36,831,207

△1.4%

 

(注) 1. 上記の金額には消費税等は含まれておりません。

2. 主要顧客(総販売実績に対する割合が10%以上)に該当するものはありません。

 

(2)経営者の視点による経営成績の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって、経営者は見積りが必要な事項につきましては、過去の実績や現状等を考慮して合理的と考えられる要因等に基づいて行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.売上高

当連結会計年度における売上高は、前年同期に比べ1.4%減の36,831百万円となりました。店舗や商業施設などに向けた提案活動強化によって、非住宅向け照明器具販売が増加したものの、住宅用照明器具の価格低下が続いたことにより、住宅向け照明器具販売が減少したことによるものであります。

 

b.営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益

当連結会計年度における営業利益は、前年同期に比べ0.0%減の4,861百万円に、経常利益は同0.9%減の4,909百万円となりました。コストダウンによる原価低減や、販売費及び一般管理費の減少があったものの、減収による利益減少分をカバーできなかったためであります。親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度において発生した本社事務所改装に伴う固定資産除却損が、当連結会計年度ではなかったため、同1.0%増の3,310百万円となりました。

 

③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
a.キャッシュ・フロー

当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

b.資金需要及び財務政策

当社グループの運転資金需要の主なものは、原材料の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。

当社グループでは、事業活動に必要な現金を安定的に確保することを基本としております。

資金調達につきましては自己資金を基本としております。

 

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