研究開発活動

 

5 【研究開発活動】

「見る」「貯める」「扱う」データを、「魅せる」「楽しむ」「活かせる」情報に。映像・ストレージ・ネットワーク技術を駆使し、進化するビジネスと暮らしを応援する。この方針の下、当社グループの研究開発は、個人・法人向けの製品開発を主軸に、近年はeスポーツや動画配信サービス等のエンタメ分野、教育・医療事務分野等のICT化に資する研究開発に力を入れております。

当連結会計年度の品目別における研究開発活動は以下のとおりであります。

 

[メモリ]

ゲーム機向けSDカードや、増設SSDを注力して開発、製品化いたしました。

従来のビジネス向けだけではなく、女性をターゲットとしたUSBメモリやコロナ禍の生活様式に配慮した抗菌・抗ウイルスUSBメモリを開発、製品化いたしました。抗菌・抗ウイルスモデルについては、今後SSDやポータブルHDD製品への展開も行ってまいります。

また、小ロットで受注可能な筐体カスタム(印刷)SSD開発を進めております。

TV録画用SSDについては開発を継続的に行っており、今後さらなる高速化、大容量化、新IF対応などを行ってまいります。

 

[ストレージ]

録画用HDDの開発を継続的に注力しており、静音、ACアダプタレス、省電力をテーマとして改善、提案を行ってまいります。

また、継続課題としてAndroid TVとストレージを組み合わせることでの新たな用途発掘に取り組んでまいります。

PC用HDDについては、セキュリティソフト、バックアップソフト、故障予測ソフトをお客様に提案し、安全で便利にデータを扱えるよう提案を行ってまいります。

データ消去ソフトについては、法人向けに消去証明書発行機能の追加開発を行いました。引き続きデータバックアップソフト、ゲーマー向け高速化アプリ、iPhoneユーザー向け便利アプリの開発を行ってまいります。

お客様の利便性や安全性を取り込んだ高速ストレージモデルや、2ベイストレージモデルの開発を行ってまいります。

 

[液晶]

文教市場に向けては、電子ホワイトボード(IWB)、大型提示装置の開発に注力いたしました。巣ごもり需要に向けては、ホームユースやテレワークをイメージしたゲーミング、モバイルモニタの提案を強化いたしました。

ゲーミング市場に向けては、広視野角化やリフレッシュレートの高速化、21:9の超ワイドモデルの投入等、ラインナップを強化いたしました。

今後もハイフレッシュレートモデル等、更にランナップを強化してまいります。

サイネージ市場に向けては、高輝度モデルや24時間運用対応モデルの追加、手軽にデジタルサイネージ環境を構築するアプリ「時間割看板2」、そしてPCからのモニタ制御対応機能等、利用者の利便性向上を目指した商品や新機能の開発を行ってまいります。

 

 

 [周辺機器]

文教・医療分野のサーバー用途に対して、オンライン資格確認端末、IT資産管理ソリューション、タイムスタンプソリューションなど、NAS開発で培ってきたハードウェア、ソフトウェアの技術と知識を応用し、アプライアンスサーバー分野の製品開発を引き続き進めてまいります。

遠隔地からのリモートアクセスをより簡単に実現するよう、NAS、LAN DISK CONNECT(NASへ簡単にアクセスできるアプリ)を更に改良し、ユーザーの多様なライフ・ワークスタイルの変化に対応し、お困りごとを解決し続ける製品の開発を行ってまいります。また、サイバー攻撃に対して、データの滅失の防止、データの漏洩の痕跡を残す仕掛けを拡充してまいります。

コロナ禍により会議の形式が多様化し、オフィスの会議室向けにWeb会議用のカメラやマイクスピーカーのラインアップを揃えてまいりました。今後は更に充実したWeb会議室の構築提案のため、360°カメラや背景雑音を抑制することができるマイクスピーカーなどを提供してまいります。

また映像関連製品においても、コロナ禍の影響を受けて急速にニーズが高まっております、イベントのオンライン開催に便利なライブ配信機器を展開してまいりました。今後はライブコマースやウェビナー用途に使える映像と音声のスイッチャー機能を搭載したビデオキャプチャーや、既存商品の機能追加により、より多くの方が使いこなせる製品開発を行ってまいります。

ネットワーク機器においては、家庭内での急速なWi-Fi機器の普及により、家のどこにいても安定した電波環境を提供する必要性があり、最新Wi-Fi規格「Wi-Fi6」に対応した無線LANルーターを始め、家庭内の電波の死角を減らすメッシュ機能を搭載した商品や中継機、コンセント型ルーターの開発を行いました。また、コロナ禍による在宅勤務が増え、家庭でのセキュリティの重要性が増し、セキュリティソフトウェア業界で高い検知率を誇るセキュリティ脅威情報を用いて、家庭内のIoT機器へのサイバー攻撃や不適切サイトへの閲覧を防ぎ、家庭内の安心、安全を提供できる無線LANルーターを開発いたしました。

 

[特注製品]

LPWA(Low Power, Wide Area)の通信システムとセンサーを利用した機器を開発し、提供を開始しております。砺波市へため池監視センサーの納入を始め、放牧牛の管理を効率化、自動化することを実現可能にした放牧牛向け装着センサーなどを開発し導入を頂いております。

今後、引き続き地域のお困り事や課題を解決する機器の開発を行ってまいります。

 

以上の結果、当連結会計年度の研究開発費の総額は1,132百万円となっております。

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