研究開発活動

5【研究開発活動】

 

 当社グループは、「お客様に喜ばれる商品を創造し、豊かな社会づくりに貢献する製品の開発」を目指し、人とふれあい対話する製品づくりを通じて豊かな社会づくりに貢献し、新たな価値を提供する商品開発に取組んでおります。

 主な事業領域である自動車用部品を中心に、北米・中国・アセアン・欧州・国内向けなど多様な市場ニーズへの対応や、地球環境問題への対応などを捉え、技術開発力を強化し、商品力の向上と価格競争力の確保を目指した現有製品の改良開発および時代を先取りした新製品の開発に取組んでおります。

 その結果、当連結会計年度の研究開発費の総額は、30,470百万円となっております。

 

 種々の自動車用スイッチとそれらを発展させた入力装置やシフトレバー、キーロックに電子技術を適用したセキュリティシステム製品、シートベルトやミラーなどセイフティシステム製品を重点に、魅力ある新製品開発及び要素技術開発に取組みました。

 

 最近の主な取組みと成果としましては、スイッチ関連では、意匠性と操作性の向上とともに、ステアリング周辺製品の機能統合と小型化を実現したレバーコンビネーションスイッチの標準品の開発や、HUD(ヘッドアップディスプレイ)と表示連携した静電タッチステアリングスイッチなどを開発しました。

 また、車両の盗難防止に貢献する指紋認証スタートスイッチを開発し、日本車として初めて採用されました。

シフトレバー関連では、標準化や低コスト化を進めたATシフトレバーや、EV車などクルマの進化に合わせ小型でインストルメントパネルに搭載可能な、スマートなデザインの機電一体型次世代小型シフトバイワイヤを開発しました。その他、シフトレバーのバリエーション開発も進めております。

 セキュリティシステム関連では、スマートキーシステムの低コストタイプは継続的に展開を進めております。また、シェアカーのビジネス拡大、及びその技術を活用し、社用車管理システム「FREEKEY 社用車予約」のサービスを開始し、社用車の予約・確認から、アルコールチェック記録、車両点検記録、運転日報の記入、車のドアの施錠・解錠まで、スマートフォンひとつで完結できるシステムとして提供しております。

また、更なる付加価値を持ったデジタルキービジネスを推進しております。

 セイフティシステム関連では、小型化ニーズに応えた次期標準のリトラクタや付加価値を向上させたモータ付シートベルト、自動運転時代に向けてドライバーのより広範囲な視野確保による安全性向上および、小型化により風抵抗低減による燃費向上に貢献可能なデジタルアウターミラーの開発にも取組みました。

 その他、環境負荷低減の一環としてシートベルトの端材を再利用した鞄など車以外の商品開発への取組みも強化しております。

 また、モノづくりへの取り組みとしては、高度な塗装技術により深みのある高級質感の藍本杢ステアリングや、

人の状態を検出するセンサの新素材、新工法の開発にも取組んでおります。

 

 グローバルな技術開発体制としては、日本において先行開発や要素技術開発を行い、北米・欧州・中国の各拠点においては地域ニーズの把握、地域最適を目指した企画提案や製品開発を行っております。

 このような活動による研究開発費は、日本セグメント30,062百万円、北米セグメント408百万円になっております。

 

 

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