研究開発活動

5【研究開発活動】

 当社グループは経営理念として「時代をリードする価値ある商品・サービスを提供し、美しく豊かなクルマ社会の実現に貢献する」を掲げ、新商品開発のスピードアップとOnly-one商品の創出をテーマに研究開発活動に取り組んでおります。新商品の開発に当たっては、5つのコア技術(成形・加飾表面処理・金属加工・電装・通信)を3つの開発方針(加飾・環境/燃費・CASE)に沿って強化・発展させています。なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は2,454百万円となっております。

 セグメント別の研究開発費は、その91.7%が「日本」で発生したものであります。「日本」の研究開発活動の状況については、以下のとおりであります。

 

(1)自動車外装部品事業、純正用品事業

 自動車外装部品と用品において、お客様のニーズや市場調査から、『魅力のある商品』/『新機能商品』を継続的に創出し提案することを目指し、次のような具体的な開発に取り組んでおります。

① 高付加表面加飾技術開発、薄膜技術による新光輝意匠開発

② 車両機能向上のための、電子電装制御の外装部品開発

③ 軽量化技術開発として、CF(カーボンファイバー)材料開発と発泡技術開発の部品への適用

④ 従来の金属加工技術をさらに拡大し、SUS材プレス、曲げ絞りに関する新技術開発

⑤ アルミや樹脂材を活用したルーフレールやクロスバー開発及びそれらに関わる光輝高耐食表面処理技術

  の開発

⑥ コネクティッドカーに利用する無線通信ユニット、CANを利用したリモコンエンジンスターター及びカーセキュリティー、LEDを利用したイルミキッキングプレート及びフォグランプ、カメラを応用した部品の開発

⑦ 低コスト、環境(カーボンニュートラル)を考慮したピアノブラック原着材料(塗装レス)の開発

⑧ 企画・デザイン機能を持ち、優れた意匠性を提案する製品開発

 

 上記研究開発を促進する体制として、社内の開発プロセスやシステムの革新、異業種との共同開発、大学への委託研究を実施しております。活動成果として、電子デバイス制御グリルシャッター、スパッタリング工法による電波透過エンブレム(RADOME)、多仕様表面処理ルーフレール、LEDフォグランプ、イルミインフォメーション、エアロ各種用品等の商品化実績に貢献しております。また、より機能性を向上した商品を提供するために、加飾性と耐食性に優れるラジエターグリル等のめっき外装商品開発、無線を利用した利便性向上製品の開発、コネクティッドカー用のTCU(Telematics Communication Unit)及びそれに関わるサービスの開発等を推進しております。

 また、CO2排出削減に向けた部品製造技術及び商品開発を行い、次のような地球環境への寄与にも取り組んでおり、活動成果を出しております。

① 塗装レスによるCO2排出削減

② 樹脂廃材を利用したリサイクル部品の拡大

 

(2)自動車関連機器事業

 市場競争力強化及び顧客からの要望に応じ、高効率化・省力化・原価低減を念頭に置き、主に次のような開発アイテムに取り組んでおります。

① 機械工具分野での多様化した顧客ニーズに対応したリフトの開発や先進運転支援システムの検査機器の開

  発

② 自動車メーカー向け生産ライン機器分野にて、顧客要望に応えるべく車の進化に対応できるテスターの開

  発やタイヤ組立装置の省力化装置の開発

③ 産業用エンジン分野におけるガスコージェネレーションシステムの開発

 

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