研究開発活動

5 【研究開発活動】

近年、企業を取り巻く環境は想像を超える速さで大きく変化しております。こうした中にあって、今後も当社グループが持続的に成長し、ステークホルダーから選ばれる存在であり続けるためには、中期経営計画[SG-2023]に示す将来価値の創出、ひいては長期ビジョンに掲げる企業像の具体化が必須と考え、現在、省人化や省力化、省エネルギー化、安全性向上を目的とする自動化技術、遠隔制御技術、軽量化技術及び新たなデジタル技術などの研究開発に取り組んでおります。

なお、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は 2,282 百万円、特定のセグメントに関連付けられない新技術の開発等に係る研究開発費として 208 百万円を計上いたしました。

以下に、主な取り組みについてセグメント別に提示いたします。

 

(1) 航空機セグメント

航空機本体もしくは部品製造といった既存事業と異なるビジネスを模索する中、前連結会計年度に続き、自社開 発した固定翼型無人航空機(ドローン)を用いた、運用に関する研究や検証を外部機関と連携して行ったほか、ヤマハ発動機株式会社のエンジン技術と自社の設計・製造技術を合わせた「次世代小型航空機」の共同研究にも取り組みました。

また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催するグリーンイノベーション基金の公募に対して「金属構造エルロンに対し30%以上の重量軽減を可能とする熱可塑複合材を適用した大型一体成形エルロンの研究開発」を提示し、採択されました。

当セグメントに係る研究開発費は159百万円であります。

 

(2) 特装車セグメント

本事業にかかわる業界の社会課題の解消・改善を志向した研究開発に取り組んでおります。

新型塵芥車の開発及びこれに付帯する安全機能装置の改良に取り組むとともに、神奈川県厚木市、三菱ふそうトラック・バス株式会社と共同で「EVごみ収集車」の開発に取り組み、完成車を厚木市に納入いたしました。

また、スマートフォンを介して特装車の稼働状況が確認できるコミュニケーションツール「新明和スマートコネクト」の対象車種拡大にも取り組みました。

加えて、イワフジ工業株式会社では、玉切りした短幹材を荷台に積んで運ぶ集材専用の自走式機械「フォワーダ」において、不整地や軟弱地で運材性能を発揮する新製品を商品化いたしました。

当セグメントに係る研究開発費は845百万円であります。

 

(3) 産機・環境システムセグメント

メカトロニクス製品では、ワイヤーハーネス(組電線)を製造する前工程で用いられる自動電線処理機について、ラインアップ拡充や省人化に向けた製品開発に取り組みました。

環境関連事業では、デジタル技術のさらなる探求により、既存製品の付加価値向上と性能改善に取り組みました。

また、流体製品では、大雨などによる浸水被害対策用ポンプや遠隔監視システムの高機能化等の開発に取り組みました。

当セグメントに係る研究開発費は556百万円であります。

 

 (4) パーキングシステムセグメント

機械式駐車設備では、前連結会計年度に開発した、同設備に自動運転車を駐車するバレーパーキングシステムの精度向上に取り組むとともに、駐車設備内の人検知精度及びメンテナンス技術の高度化など、安全性の向上にも取り組みました。

一方、航空旅客搭乗橋では、空港施設の省人化に寄与する自律型遠隔制御技術の確立及び商品化に注力いたしました。

当セグメントに係る研究開発費は502百万円であります。

 

 (5) その他

その他事業においては、主に製造業の業務プロセスを効率化・最適化するソフトウェアの研究開発等を行いました。

当セグメントに係る研究開発費は10百万円であります。

 

 

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