文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、経営理念として『私たちは、関係する全ての人に信頼されるとともに、モノづくりに関わる人々へ商品・便利・安心の提供を通じて、社会に貢献します』を掲げております。その実現のために、あらゆるステークホルダーとの信頼関係を築き、従業員一人一人のチャレンジ精神を原動力として、持続可能な社会の発展に今後も貢献し続けてまいります。
また、ブランドスローガンとして「あたらしい、を、素材から。」を定めております。あたらしいテクノロジーも、高いクオリティの「素材」があってこそ、と認識しております。優れた生産材が世界に今までになかった発想やイノベーションを生むと考え、産業の持続的発展に貢献してまいります。
(2)経営戦略等
当社グループは、以下の「(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載の経営課題に取り込むことにより、売上高および経常利益の中長期的な成長を目指してまいります。
(3)経営環境
原材料市況は、電気銅建値がトン当たり2021年3月末の103万円から2022年3月末には133万円に、アルミニウム地金(日本経済新聞月別平均値)はトン当たり2021年3月末の29万4千円から2022年3月末には48万8千円に、ステンレス鋼板(鉄鋼新聞月別中心値)はトン当たり2021年3月末の38万円から2022年3月末には50万円に、いずれも上昇しました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社は、次に掲げる事項を経営課題と認識し、2022年5月に公表した2022年度を初年度とする中期経営計画(前進「期待を上回る」)においても、その解決に取り組むこととしております。
◆ ビジネスの進化による事業成長
◆ 経営基盤の強化
① 重点戦略方針
「ダントツ」の価値提供を実現することで、顧客満足度の向上と、コア事業の深化・事業領域の拡大を目指してまいります。
ダントツ戦略をベースに、2024年度までにビジネス進化と経営基盤の強化を図ってまいります。
② 事業戦略施策・基盤構築施策 : コア事業の深化
コア事業の深化のため、白銅ネットサービスの強化と供給能力の強化に取り組んでまいります。
③ 事業戦略施策・基盤構築施策 : 事業領域の拡大①
半導体や航空・自動車領域といった成長領域への拡大・参入を推進してまいります。
④ 事業戦略施策・基盤構築施策 : 事業領域の拡大②
海外事業については、以下の戦略で事業拡大・新規市場参入を推進してまいります。
⑤ 事業戦略施策・基盤構築施策 : 経営基盤の強化
ビジネスの進化を支える経営基盤として、以下の項目を強化してまいります。
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標などがある場合
当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高および経常利益であります。
中期経営計画(2022年4月~2025年3月)の初年度である2022年度の目標値は、売上高62,100百万円、経常利益4,080百万円であります。
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