研究開発活動

5【研究開発活動】

 当社グループでは、新たな市場・領域に向けて、また顧客満足度を高めるべく、新商品の企画、研究開発に邁進しております。

 技術関連業務を統括する技術本部に設置されているプロセス開発推進室では、当社グループ製品のより一層の高性能化や生産性の抜本的改善を目指した新工法・新プロセスの開発を推進しております。

 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は301百万円であり、各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果は下記のとおりであります。

 

〔駆動システム〕

 ボールねじ関連では、小・中径ボールねじのシリーズ拡充やクリーンな低発塵で高速化対応のアクチュエータ開発に取り組んで参りました。当社が開発した新循環方式「サイドデフレクタ®」を搭載した超高速コンパクトボールねじ「Aシリーズ」につきまして、お客様のご要求に応えられるよう、継続して改良ならびにサイズ展開を進めております。

かずさアカデミア工場では生産プロセスの自動化や新工法を取り入れた生産性の改善に引き続き取り組んでおります。

直動システム関連では、小・中径ボールねじをベースとし、お客様の多様なご要望を取り入れたユニークな新型電動アクチュエータの新商品開発を進めておりますが、1台で左右対称往復運動を実現し、高速かつ正確な開閉や把持動作を行うことが可能な左右ねじアクチュエータ「カーニャクチュエータ®」を商品化いたしました。

 当セグメントに係る研究開発費は99百万円であります。

 

〔金型システム〕

 プレス型関連では、当社グループが開発した型内接着積層システム「Glue FASTEC®」に関し、複数の新規プロジェクトに取り組み、さらなるプロセスの改良と生産性の改善に注力するとともに、後工程となるマグネット固着工法「MAGPREX®」は生産ラインの立上げを完了し、さらなる生産性の改善に引き続き取り組んでおります。

また、「LASER FASTEC®」に関しても、さらなるプロセスの改良と生産性の改善に注力しているところであります。

 当セグメントに係る研究開発費は55百万円であります。

 

〔機工・計測システム〕

 本事業においては、工作機械、計測システム、特殊治具を有機的に連携させたソリューションの開発に注力するとともに、それらのシステムのIoT化や自動化に向けた取り組みを行っております。

 工作機械関連では、大型平面研削盤 GS-126CVシリーズを商品化いたしました。また、当社が開発した画面より加工条件等を選択・入力可能とする対話型ソフト「GS-SmartTouch®」につきまして、さらなる改良や機能追加に継続して取り組んでおります。自動化に向けた取り組みとしましては、砥石の最適なドレスタイミングを自動で判断する「自動ドレス」や、熟練度が必要だった研削アタリ出し作業を誰でも安全に行える「自動アタリ出し」といった新機能をリリースいたしました。

 要素機器関連では、高精度化の技術開発を継続するとともに、多様な産業において自動化を推進する動きに対応すべく、センサーによるフィードバック制御を取り入れた、定圧自動制御機能付きハイドロリックツールの開発を進めております。

 当セグメントに係る研究開発費は147百万円であります。

 

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