事業等のリスク

2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1)会社がとっている特異な経営方針によるリスク

 当社の主要製品は、製造方法について特許権等を有していないため、新規参入が予想され、その場合業績に影響を及ぼす可能性があります。プラスチックフィルムなどを印刷する企業が副業で参入するケースやインターネット印刷通信販売業者が新規参入してくるケースなどがあります。

 当社といたしましては、受注しているものは全てユーザーオリジナルのデザインであり、小ロット・多品種生産を得意としている強みを生かして主に設備を導入し、内製化による一貫生産を可能とし以下の取り組みを行い、他社との差別化を確保しております。

① デジタル(オンデマンド)印刷方式の採用による価格競争力の確保

② 記憶媒体については機能的に磁気カード・リライトカードからバーコードカードへの対応

③ ICカード(非接触式)への対応

 

(2)販売方法のリスク

 当社は、代理店制度を採用しているため、カード製造メーカーと競合になった場合、代理店の販売価格によっては受注できないことが想定され、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社では販売代理店が販売価格によって受注ができないことができるだけ無いように当社のスローガンである「良い物を、より早く、より安く提供する」精神に則り、積極的な設備投資や設備稼働率の向上によりコスト削減に努め、販売代理店とのコミュニケーションを綿密に行うことにより柔軟な対応を可能にして販売代理店と共に成長することを目指しております。

 

(3)取引先の信用リスク

 当社は、現在6,773社の販売代理店を保有しております。全ての販売代理店の業績等を調査することが出来ないため、販売代金を受領する前に販売代理店が信用不安に陥った場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 取引先の信用リスクについては、信用調査機関や金融ファクター会社、取引先等から情報収集を行うとともに、与信限度管理規則に基づき、当社開発の受注管理システム「GRIP経営ナビ」を使って顧客の債権残高を随時把握することによってリスクの軽減を図っております。

 

(4)業績予測に対するリスク

 当社は、販売代理店の発注により受注生産を行っており、受注から納品まで非常に短期間であります。そのため、半年、一年先の業績予測が行いにくくなっており、業績予測を修正しなければならない可能性があります。

 当社で受注・生産するカードのほとんどは消耗品でありリピート性が高いため、過去の受注周期や受注枚数等を勘案・考慮し、6ヶ月~1年のサイクルで過去の受注履歴を販売代理店に対し電話・ファックス・メールで案内し、また、印刷関連の展示会への出店などを通じてアプローチを続けることによりリピートの受注を確実に取り込み、業績予測に対するリスクを軽減しております。

 

(5)新型コロナウイルス感染症に関するリスク

 新型コロナウイルス感染症に対して、当社では、取引先や社員の安全を第一に考え、また更なる感染拡大を防ぐために、出張の禁止、会議の自粛、イベントへの参加禁止、可能な範囲内での時差出勤、テレワーク、在宅勤務の実施を行う等の対応を実施しております。また、主要材料を十分量確保することなどにより事業への影響の低減を図っております。

 しかしながら、今後、事態の長期化又は更なる感染拡大が進行すれば、景気の更なる悪化を招き、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

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