当社は、社会の進歩向上に寄与する製品の開発を基本コンセプトとしております。お客様のご要望に応じて、従来品の改良及び用途開発(他木質材料の基礎研究を含む)、並びに未利用材のサステナブル利用研究を中心に、研究開発活動を行っております。
当事業年度は、主に耐力壁用途としての製造及び販売を行ってきた構造用スターウッドの新たな展開である屋根野地用途及び床下地用途への用途拡大に注力し、両用途の製品ともに、床倍率の評定を取得し施工マニュアルを完成させました。
その結果、品確法で定められた屋根野地材、床下地材同等と認められたことにより、耐震等級の取得が可能になりました。屋根野地用製品に関しましては、優れた透湿性に共感を得られたビルダー様からの継続的なご支援を賜り、採用棟数を伸ばしております。
新たな未利用繊維材の活用として、OPT(Oil Palm Trunk:パーム廃棄古木)を原材料として活用する開発を他社と共同で取り組みました。東南アジアではOPTは伐採後に大部分が放置廃棄され、土壌汚染や温室効果ガスであるメタンガス発生が問題となっています。OPTのマテリアルリサイクルを促進する技術は、温室効果ガス放散量を削減し地球環境改善に貢献します。
新事業年度は、これら案件の研究開発活動を継続して行い、より多くのお客様の要望にお応えできるよう更なる改良を続けます。
また、原油価格の上昇から波及する原材料費増及びエネルギー費増に対し、接着剤の組み換え、繊維化エネルギー及び乾燥エネルギーの低減による製造コスト減に取り組んでまいります。
当事業年度の研究開発に要した費用は
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