研究開発活動

5【研究開発活動】

 当社グループは住宅関連機器の総合メーカーとして、多様化する顧客のニーズを的確に捉えた商品を開発するため、当社グループ間での連携を強化しながら研究開発に取り組んでおります。また、一方では基礎的研究にも力を注ぎ、長期的な研究開発にも取り組んでおります。

 当連結会計年度におきましては、各商品群で積極的な新商品開発を行うとともに、独自のホーロー技術を核とした高付加価値商品の開発を通じて商品力の強化を図ってまいりました。

 

(住宅設備関連事業)

 キッチンにおきましては、最高級ホーローシステムキッチン「レミュー」の引手デザインを変更し、扉・天板カラーのバリエーションを追加いたしました。特に扉カラーについてはインクジェット印刷技術を用いた8種類を追加し、うち5種類は光沢のない新しい質感のマット調ホーローとなっております。中でも灰緑(はいみどり)、白磁(はくじ)は本物の陶器をモチーフに焼き物特有のムラや貫入の表情を作り込み、焼き物とホーローの共通点である釉薬の存在を感じて頂ける風合いを目指しました。キッチンのセット全体で一つの器かのような大胆なグラデーションは、当社グループのインクジェット印刷技術だからこそ実現できるリアルな表現となっております。また、全システムキッチンを対象に新たなステンレスシンク「らくエルシンク」を追加いたしました。従来品より大きな物がゆったり洗え、効率的に家事を行える機能を盛り込んだシンクとなっております。木製システムキッチン「リフィット」では扉カラーの見直しを行い、グレージュ系木目やコンクリート系といったトレンド柄バリエーションの拡充及びコーディネート性の向上を図りました。

 

 浴室におきましては、新築マンションなどの集合住宅向けに販売強化しておりますシステムバス「リラクシア」において、浴槽の形状バリエーションを追加いたしました。また、施工現場で加工していた作業を工場での加工に切り替えることや構造変更を実施することにより、施工品質の向上及び施工時間の短縮を図り、商品のリフォーム対応力や省施工性を強化いたしました。

 

 洗面化粧台におきましては、玄関横などのスペースにも設置できる「コンパクト手洗い」を新発売し、コロナ禍の新しい生活様式の浸透に伴う手洗い需要へ対応しております。フラッグシップモデルである「エリーナ」においては、扉カラーや高級人造石カウンターに最高級ホーローシステムキッチン「レミュー」で追加したカラーバリエーションと同種類のものを一部追加し、高級感あふれる洗面空間を実現するだけでなく、キッチンや浴室とのコーディネート性の向上も図りました。また、木製洗面化粧台の扉カラーの見直しを行い、トレンド柄バリエーションの拡充を図りました。

 

 当社グループ独自のホーロー技術開発につきましては、上記のように種々の商品で展開を行っておりますが、当社グループの最重要中核技術として引き続き基礎研究から応用技術開発まで注力し、その成果を順次新規商品に展開してまいります。

 

 当連結会計年度において支出した研究開発費の総額は以下のとおりであります。

 

(単位:百万円)

セグメントの名称

研究開発費

住宅設備関連

1,395

その他 (注)

合計

1,395

(注) 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであります。

 

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