課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

当社グループは、「社会から信頼される企業であること。清く、正しく、美しく、事業を行うこと。」を社是とし、事業の発展と社員の幸福を一致させるべく活動し、お客様、取引先及び株主が、ともに満足を得られる経営を行い、社会に貢献することを基本理念としております。この社会的使命の達成に向けて不断の努力を続けるとともに、事業活動の効率化、財務体質の強化及びキャッシュ・フロー重視の事業活動を推進し、企業価値の最大化を目指してまいります。

 

このたび「100年続く企業」に向け、当社グループの新たなフィロソフィを制定いたしました。

 

■PURPOSE(存在意義)~なんのために存在するのか~

 ダイレクトマーケティング事業を通じて、時代が求める豊かな暮らしづくりをサポートする。

■VISION(展望)~具現化したいあるべき状態~

 人、社会、地球に、グッドライフカンパニーであること。

■MISSION(任務)~パーパスとビジョンを実現するためにやらないといけないこと~

 DMC複合通販企業として、多様かつユニークで、変化を恐れない事業体であり続ける。

■SHARED VALUES(行動基準)~ミッション遂行において大切にしている信条~

 ・Go above and beyond.

  期待を超え、斜め上の成果を目指そう。

 ・Go Together.

  目標に向かって、力を合わせて進もう。

 ・Prepare for the Day.

  常に備えよう。突然の変化に、突然のチャンスに。

 ・Speed First.

  すぐやろう。誰よりも早く、どこよりも先に。

 ・Open, Fair, Clear

  仕事は透明性高く、フェアに正しく勝とう。

 ・Think Global.

  国内だけじゃなく、世界を見て仕事をしよう。

 

新たに定義したフィロソフィを踏まえ、当社グループを取り巻く外部環境の洗い出しとリスク及び機会の把握により、当社グループが取り組むべきマテリアリティ(重要課題)を決定いたしました。

 

■より良い商品・サービスの開発を通して、豊かな暮らしづくりをサポートする

付加価値のあるモノ・コト・サービスを適切な価格で提供し、豊かな暮らしづくりのサポートをすることが私たちスクロールグループの存在意義であり重要な課題でもあります。お客様の声に耳を傾けながら、毎日の暮らしに役立つ商品の企画や提案をいたします。

■少子高齢化社会によって起こる社会問題の解決

人生100年時代といわれるなかで、人々が充実した生活を送ることができるよう、ダイレクトマーケティング企業として、事業活動を通じて少子高齢化社会に関わる諸問題の解決に向けた取組みを進めていきます。

■環境負荷の低減

パリ協定や日本におけるカーボンニュートラル宣言など、世界中で気候変動への取組みは一層活発なものとなっています。当社グループにおいても、COをはじめとするGHG排出量削減など環境負荷の低減を推進しながら、持続可能な社会の実現に貢献します。

■SCM強化による安心安全な商品提供

近年消費者の製品・サービスの安心、安全性に対する意識はますます高まっています。取引先とともに環境、社会問題に配慮しながら責任ある調達を推進します。

■タスク・ダイバーシティ経営の推進

能力や知識、経験など目に見えない内面の多様性(=タスク・ダイバーシティ)を認め、社員の能力を最大限発揮できるような環境づくりに取り組むことで、企業の持続的な成長につなげます。

 

■地域社会への貢献

社員参加型の活動を通して、持続可能な地域社会の実現に貢献します。また地域社会の発展に資する社会貢献活動を通じて、地域の人々に愛され、信頼される企業を目指すとともに、社員とその家族への心のケアも推進していきます。

■コーポレート・ガバナンスの強化

経営の効率化、透明性を高め、安全かつ健全な事業活動を通じ、企業価値を最大化することをコーポレート・ガバナンスの基本的な考え方とし、社会からの信頼に立脚した持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上を目指します。

 

(2)経営環境、経営戦略等

当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の収束を見通すことができないことに加えて、原材料価格や資源価格が上昇していること、為替相場の急激な変動、東欧における地政学的なリスクの影響等により、また中長期的には、少子高齢化や日本の人口減少による消費マーケットの縮小等により、厳しい状況が見込まれます。小売業界におきましては、雇用・所得環境の悪化や物価の上昇に伴い、不透明な状況が続くことが予想されます。通販業界におきましては、消費者の通販利用の増加傾向は継続することが予想されますが、業種・業態を越えた競争が激化しております。

このような環境のなか、当社グループはDMC複合通販企業体として、環境の変化に対応し、常に高収益を生み出すことができる事業基盤の構築を推進しております。各事業間でシナジーを発揮し、新たな提供価値を創造することで持続的な成長を実現させるとともに、成長分野における継続的な投資により、企業価値の向上に努めてまいります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当社グループにおきましては、DMC複合通販戦略を推進してきた結果、複数セグメントによる売上確保及び通販事業における事業効率化による安定的な収益基盤を確立いたしました。一方、当社グループを取り巻く環境は大きく変化しており、当社グループのさらなる成長のためには、収益の大半を通販事業に依存する一本足経営からの脱却と、マテリアリティへの取組みが不可欠です。

以上を踏まえて、当社グループは、2022年度から2024年度における中期経営計画「Next Evolution 2024」を策定いたしました。「DMC複合通販企業の変容と進化」をテーマに掲げ、「第二次DMC複合通販経営の推進」と「Responsibility経営の取組み強化」に取り組むことで、DMC複合通販企業体の次なる到達点を目指してまいります。

 

(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、経営指標として、売上高成長率、売上高経常利益率、ROEを重視しております。

 

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