当社グループの当連結会計年度における研究開発費は
エネルギーソリューション事業(BtoB事業)のSinagy Revo株式会社は、再生可能エネルギーを活用した新型マイクロ風車搭載製品の開発等を行っています。
当連結会計年度は、開発製品の1つである独立型防災スマート街路灯(Wind Power Station)について、2021年4月よりさいたま市、同年12月より札幌市にてフィールドにおける実証試験を開始したことに加え、2022年2月には研究機関での風洞実験を実施しました。これらの実験で得られたデータを基に、製品化に向けた取り組みを進めています。
非エネルギー及び海外事業の株式会社シナネンゼオミックは、抗菌・殺菌、消臭及び吸着の各技術に関する研究開発を行っています。
抗菌剤事業においては、プラスチックや塗料向けに課題であった変色問題を大幅に改善した低変色性銀ゼオライトを製品化し、安定生産にも目処をつけることができました。更に、新型コロナウイルス感染拡大による抗ウイルス加工ニーズの高まりに対応するため、銀ゼオライトの抗ウイルス性能強化を目指した処方開発も継続しています。鉛吸着剤事業においては、生産効率の改善を図るとともに安定生産体制を構築し、販売に大きく寄与しました。
また、様々な顧客ニーズに応えるべく、他の有害物質をターゲットにした新たな吸着剤の開発を継続しています。水中の微生物抑制を目的としたUV-LEDモジュール事業においては、取組先での採用が始まりました。更なる改良に向けての開発を継続しています。
新しい取り組みとして、世界各国の化学物質規制に対応すべく、天然素材や有機合成品をベースとした非銀系抗菌剤の開発を開始し、製品ポートフォリオの拡充を推進しています。
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