文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループは「まずはお客様ありき」の精神のもと、「すこやけくの実現」「商人道の実践」を経営理念として、お客様第一主義に徹した商いを実践し、当社グループに関わる全てのステークホルダーとの信頼関係を構築し、中長期的な企業価値向上を行ってまいります。
① グループ社是(経営上の方針)
いなげやグループは販売を通じ広く世の中に奉仕し会社の発展と従業員の幸せを常に一致せしむる事をもって社是とする。
② グループ経営理念(最終的に目指す姿)
すこやけくの実現
お客様の健康で豊かな、暖かい日常生活と、より健全な社会の実現に貢献する。
商人道の実践
お客様のお喜びを、自分自身の喜びとして感じることができる人間集団。
③ グループビジョン(存在意義)
“地域のお役立ち業”として社会に貢献する
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言やまん延防止等重点措置など、政府による対策が実施され感染者数は減少傾向にありますが、収束時期に関しては見通しが立っておりません。また、原油の高騰による輸送コストの上昇、原材料の値上げによる食品等の値上げなど、先行き不透明な状況が続いております。
当社グループが属する食品スーパーマーケット業界におきましては、EC事業者やドラッグストアによる食品取扱量の拡大、デリバリー代行サービスによる外食産業の回復など食をめぐる環境の変化により、業種・業態間での競争激化の影響を受けております。
このような状況のもと、当社グループは、「まずはお客様ありき」の精神のもと、お客様第一主義に徹した商いの実践を目指し、安心・安全な商品とサービスの安定供給に注力してまいりました。
そのような環境のなか、2020~2022年度いなげやグループ中期3ヵ年経営計画として「グループの組織力と収益力の強化」をテーマに下記の取り組みを行ってまいります。
① スーパーマーケット事業
・既存店の再構築による安定した事業基盤の確立
・聖域なき経費削減による高コスト体質の脱却
② ドラッグストア事業
・出店地域での商圏シェアの拡大
・競争力のある価格を提供できる仕組みの構築
③ 商流・物流の再構築
・センター機能の最適化と店舗作業の最適化による全社の生産性向上
・グループ小売事業と仕入の集約を視野に入れた原価低減策への取り組み
・サテライトを活用した商品供給の模索
④ 新たな競争力の創造
・グループ資源を活用した新フォーマットの開発と出店
・EC市場における規模の拡大
⑤ いなげやグループの成長を支える人財の育成
・働き方改革の推進(働き甲斐ある環境への改善)
・グループの人財交流を通じた人財教育
・ダイバーシティの推進
・接客力の向上と定着
⑥ グループガバナンス体制の確立
4つの手法を用いたガバナンスの再構築
・直接的な関与として、親会社からの取締役、監査役の派遣による役員兼任
・間接的なサポートとして、グループを横断する会議体でのモニタリング
・実行性を高めるため、指名報酬委員会設置による評価と報酬
・従業員の労働環境整備のため、いなげやグループコンプライアンス委員会設置
上記、中期3ヵ年経営計画の最終年度連結目標数値(2023年3月期)
なお、昨今の情勢を鑑みて、中期3ヵ年経営計画の連結目標数値を当初の計画から変更しております。
当社グループを取り巻く環境を勘案し、中期3ヵ年経営計画およびSDGs(持続可能な開発目標)を踏まえ、下記の4つを重要課題として取り組んでまいります。
① 安定した事業基盤の構築・・・安心と安全をお届けします
地域のお役立ち業として、社会インフラの使命として、従業員にとってもお客様にとっても安心・安全な商品とサービスを安定供給してまいります。
② 商流・物流の再構築によるムダの削減・・・地球の環境を守ります
商流・物流を再構築し、バリューチェーン全体で、商品・原材料・エネルギーのムダをなくしてまいります。
③ 未来に繋がる人創り・・・人を大切にします
一人ひとりの個性や価値観を尊重し、お互いの力を最大限に活かせるように、女性・次世代の若者・高齢者・障がい者など多様な従業員が活躍できる環境を整えてまいります。
④ 新たな競争力の創造・・・成長し続けます
地域のお役立ち業として、新たな競争力を創造し、お客様にとって利便性のよいサービスを提供してまいります。
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