文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
当社グループは、「持続的な成長をもとに、生活者への小売・サービスを通じてさらなる社会への貢献を目指す」とする経営理念の下、「働く人のために働こう」とする青山マインドを掲げ、働く人を応援し、社会を明るく元気にしていくと共に、一人でも多くの青山ファンを増やしていくことで、持続的に企業価値を高めて参ります。
当社グループは、目標とする経営指標に、連結売上高、連結営業利益、連結当期純利益を掲げております。2021年3月9日に公表いたしました中期経営計画『Aoyama Reborn 2023』においても、最終年度である2024年3月期に連結売上高2,000億円、連結営業利益110億円、連結当期純利益80億円を計画しております。
当社グループを取り巻くビジネス環境は大きく変化しております。特に中核事業であるビジネスウェア事業においては、構造的な生産年齢人口の減少やオフィスウェアのカジュアル化が進むなか、コロナ禍での新しい生活様式への移行に伴い、デジタルによる業務革新やEC市場の拡大が見られました。
また、サステナブル商品への関心の高まりなど、ビジネスウェアに対する消費者意識も変化しております。
さらに供給面では、新型コロナウイルス感染症の影響などによって、生産工場の稼働停止、物流停滞による商品供給の遅延及び物流コストの増加もあり、価格面でも、原材料価格の上昇や為替相場の変動などによる原価上昇が今後も続くものと予想されております。
このような厳しい環境の変化に対応するため、当社は、数年をかけて、「顧客志向経営」、「リブランディング」、「コスト構造最適化」を柱とする『ビジネスウェア事業再構築プロジェクト』を起点とし、様々な改革に取組んで参りました。そのなかでもコスト構造改革については、第一段階としての進捗を果たしたと考えておりますが、今後も継続して積極的に取組んで参ります。
今後も、当社グループの中期経営計画『Aoyama Reborn 2023』の経営ビジョン実現に向けて取組み、より多くのお客様から支持される企業として、持続的成長を目指して参ります。そして、その結果として2024年3月期の中期経営計画最終年度に、連結売上高2,000億円、連結営業利益110億円、連結当期純利益80億円とするKPI(重要経営指標)の達成を目指して参ります。
具体的には、経営ビジョン「ビジネスウェア事業の変革と挑戦」においては、お客様に向き合った新たな商品やサービスの提案を行い、LTV(顧客生涯価値)の最大化を図り、あわせて、OMO戦略を推進しお客様の利便性を高めることで、店舗とECを相互利用いただけるお客様の増加を目指して参ります。さらに、オーダー・レディス・フォーマル・ECなどの成長分野に注力し、さらなる売上と利益の増加を図って参ります。
次に「グループ経営の推進」においては、自立と協働による「スクラム経営」で、ガバナンスの強化と各グループ事業の重点施策を着実に進めて参りますが、まずは、新型コロナウイルス感染症で影響を受けた事業の立て直しを図って参ります。
また、「サステナブルへの取組」については、SDGsを重視したESGへの取組みをさらに強化し、中期経営計画最終年度の目標である、①CO₂排出量2014年3月期比30%削減、②女性管理職比率10%以上、③Sedex登録社数15工場以上の達成を目指して参ります。
※上記KPIは、「収益認識に関する会計基準」等適用前の金額となっております。
<中期経営計画『Aoyama Reborn 2023』の経営ビジョン>
1. ビジネスウェア事業の変革と挑戦
(1)リブランディングを柱とするLTV(顧客生涯価値)の最大化
(2)DX戦略(OMO戦略・デジタル基盤整備)による顧客接点の拡大
2. グループ経営の推進
(1)グループガバナンスとグループ内連携の強化
(2)成長分野への経営資源の重点配分
3. サステナブルへの取組
SDGsを重視したESGへの取組み強化
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