業績

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度の経常利益は前連結会計年度対比3,296億円増益1兆406億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同1,938億円増益7,066億円となりました。

当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の分析及び経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容は、以下のとおりであります。

 

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

前連結会計年度比

連結粗利益

 

28,062

29,455

1,393

資金運用収支

 

13,352

15,280

1,928

信託報酬

 

49

59

10

役務取引等収支

 

10,940

11,995

1,055

特定取引収支

 

1,996

1,012

△985

その他業務収支

 

1,724

1,109

△615

営業経費

 

△17,471

△18,211

△740

持分法による投資損益

 

250

285

35

連結業務純益

 

10,840

11,529

689

与信関係費用

 

△3,605

△2,744

861

不良債権処理額

 

△3,734

△2,879

854

貸出金償却

 

△1,174

△796

378

貸倒引当金繰入額

 

△2,339

△1,800

539

その他

 

△221

△284

△63

償却債権取立益

 

129

136

7

株式等損益

 

926

2,091

1,165

その他

 

△1,050

△469

581

経常利益

 

7,110

10,406

3,296

特別損益

 

△388

△1,110

△723

うち固定資産処分損益

 

41

△21

△62

うち減損損失

 

△425

△1,089

△664

うち段階取得に係る差益

 

4

△4

税金等調整前当期純利益

 

6,722

9,296

2,574

法人税、住民税及び事業税

 

△2,255

△2,413

△157

法人税等調整額

 

692

267

△425

当期純利益

 

5,159

7,151

1,992

非支配株主に帰属する当期純利益

 

△31

△84

△53

親会社株主に帰属する当期純利益

 

5,128

7,066

1,938

 

(注)1 減算項目には金額頭部に△を付しております。

2 連結粗利益=資金運用収支+信託報酬+役務取引等収支+特定取引収支+その他業務収支

 

なお、ロシア・ウクライナ情勢による当連結会計年度の経営成績への影響(概数)は、下表のとおりであります。

 

(単位:億円)

 

当連結会計年度

連結業務純益

△470

与信関係費用

△750

親会社株主に帰属する当期純利益

△1,000

 

(注)減算項目には金額頭部に△を付しております。

 

また、本中期経営計画において最終年度の2022年度の財務目標として掲げている項目について、当連結会計年度の実績は下表の通りとなりました。

 

 

当連結会計年度

2022年度

連結財務目標

収益性

ROCET1※1

   8.6%

8.5%以上

効率性

ベース経費※2

2019年度実績比

△100億円

 2019年度実績比
  削減

健全性

普通株式等Tier1比率※1

   10.0%

10%程度

 

※1 バーゼルⅢ最終化時、その他有価証券評価差額金を除く

※2 営業経費から「収益連動経費」「先行投資にかかる経費」等を除いたもの

 

1 経営成績の分析

(1) 連結業務純益

資金運用収支は、株式会社三井住友銀行において有価証券利息配当金が増加したことや預金利息が減少したこと等により、前連結会計年度比1,928億円増益1兆5,280億円となりました。

 

信託報酬は、前連結会計年度比10億円増益59億円となりました。

 

役務取引等収支は、国内外の企業活動の回復を受け対顧3事業部門が好調であったこと等により、前連結会計年度比1,055億円増益1兆1,995億円となりました。

 

特定取引収支は、前連結会計年度比985億円減益1,012億円となり、その他業務収支は、前連結会計年度比615億円減益1,109億円となりました。なお、外貨建特定取引(通貨スワップ等)とそのリスクヘッジのために行う外国為替取引等の損益は、財務会計上、特定取引収支とその他業務収支中の外国為替売買損益に区分して計上されるため、ヘッジ効果を踏まえた経済実態としては、特定取引収支及びその他業務収支の合算でみる必要があります。両者合算では、市場事業部門の債券売却益が減少したこと等により、前連結会計年度比1,600億円減益の2,120億円となりました。

 

以上により、連結粗利益は、前連結会計年度比1,393億円増益2兆9,455億円となりました。

 

営業経費は、前年度の新型コロナウイルス感染症の影響による事業経費の抑制の反動や株式会社三井住友カードの新規顧客獲得に伴う変動費の増加等により、前連結会計年度比740億円増加1兆8,211億円となりました。

 

持分法による投資損益は、SMBC Aviation Capital Limitedにおいてリース機体を減損した一方、アジア出資先の業績が回復したこと等により、前連結会計年度比35億円増益285億円の利益となりました。

 

以上の結果、連結業務純益は、前連結会計年度比689億円増益1兆1,529億円となりました。

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

前連結会計年度比

資金運用収支

13,352

15,280

1,928

資金運用収益

 

18,530

19,080

550

資金調達費用

 

△5,178

△3,800

1,378

信託報酬

49

59

10

役務取引等収支

10,940

11,995

1,055

役務取引等収益

 

12,984

14,149

1,165

役務取引等費用

 

△2,044

△2,153

△110

特定取引収支

1,996

1,012

△985

特定取引収益

 

1,996

1,013

△984

特定取引費用

 

△1

△1

その他業務収支

1,724

1,109

△615

その他業務収益

 

3,658

3,699

41

その他業務費用

 

△1,934

△2,590

△657

連結粗利益
(=①+②+③+④+⑤)

28,062

29,455

1,393

営業経費

△17,471

△18,211

△740

持分法による投資損益

250

285

35

連結業務純益

(=⑥+⑦+⑧)

 

10,840

11,529

689

 

(注)1 減算項目には金額頭部に△を付しております。

 

(2) 与信関係費用

与信関係費用は、大口先への引当計上や、ロシア・ウクライナ情勢を踏まえた引当の計上を実施したものの、前連結会計年度に計上した引当金の戻りが発生したこと等により、前連結会計年度比861億円減少2,744億円となりました。

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

前連結会計年度比

貸倒引当金繰入額

△2,339

△1,800

539

一般貸倒引当金繰入額

 

△1,826

△12

1,814

個別貸倒引当金繰入額

 

△510

△1,580

△1,070

特定海外債権引当勘定繰入額

 

△3

△208

△205

貸出金償却

△1,174

△796

378

貸出債権売却損等

△221

△284

△63

償却債権取立益

129

136

7

与信関係費用
(=①+②+③+④)

 

△3,605

△2,744

861

 

(注) 減算項目には金額頭部に△を付しております。

 

(3) 株式等損益

株式等損益は、政策保有株式の売却益が増加したこと等により、前連結会計年度比1,165億円増益2,091億円の利益となりました。

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

前連結会計年度比

株式等損益

 

926

2,091

1,165

株式等売却益

 

1,247

2,488

1,241

株式等売却損

 

△81

△168

△87

株式等償却

 

△241

△229

11

 

(注) 減算項目には金額頭部に△を付しております。

 

 

(4) セグメントの業績

  各事業部門別の業績は以下のとおりであります。

 

ホールセール事業部門の連結業務純益は前連結会計年度比584億円増益4,697億円、リテール事業部門は同46億円減益2,149億円、グローバル事業部門は同228億円増益4,312億円、市場事業部門は同723億円減益3,381億円となりました。

 

(単位:億円)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

前連結会計年度比

連結粗利益

連結業務純益

連結粗利益

連結業務純益

連結粗利益

連結業務純益

ホールセール事業部門

6,349

3,885

7,075

4,697

505

584

リテール事業部門

11,274

2,192

11,469

2,149

161

△46

グローバル事業部門

7,237

3,667

8,720

4,312

724

228

市場事業部門

4,607

4,135

3,906

3,381

△712

△723

本社管理等

△1,405

△3,039

△1,715

△3,010

715

646

合計

28,062

10,840

29,455

11,529

1,393

689

 

(注) 1 セグメントは内部管理上採用している区分によっております。

   2 本社管理等には、内部取引として消去すべきものを含めております。

   3 前連結会計年度比は、金利・為替影響等を調整しております。

 

① ホールセール事業部門

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により落ち込んでいた企業活動の回復等に伴い、外為収益が前連結会計年度比増益となったことや、不動産関連ファイナンスや事業再編関連ファイナンスの取組が好調に推移したことにより、貸金収益や付随する手数料収益が増益となったことから、連結業務純益は前連結会計年度比584億円増益の4,697億円となりました。

 

② リテール事業部門

好調な相場環境を背景として資産運用ビジネスは堅調に推移した他、決済関連ビジネスも買物取扱高の回復により好調であった一方、コンシューマーファイナンスビジネスにおいては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う消費低迷等を要因としたカードローンの残高減少の影響が継続しました。加えて、決済関連ビジネスにおける業容拡大に伴う経費の増加等もあったことから、連結業務純益は前連結会計年度比46億円減益の2,149億円となりました。

 

③ グローバル事業部門

ロシア・ウクライナ情勢の影響を受け、当社の持分法適用会社であるSMBC Aviation Capital Limitedにて、ロシア向け航空機リース資産の減損を計上したものの、LBOファイナンスやサブスクリプションファイナンス等強みを有するプロダクトへの取組が好調であったこと等により、連結業務純益は前連結会計年度比228億円増益の4,312億円となりました。

 

④ 市場事業部門

景気回復に伴う相場上昇局面を捉えて株式関連のオペレーションが好調であった一方、金利上昇に伴い外国債券売買損益が悪化したこと等から、連結業務純益は前連結会計年度比723億円減益の3,381億円となりました。

 

 

2 財政状態の分析

(1) 貸出金

貸出金は、株式会社三井住友銀行において、国内法人向け貸出及び米州、アジアを中心とした海外貸出が増加したこと等により、前連結会計年度末比5兆7,013億円増加して90兆8,341億円となりました。

(単位:億円)

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

前連結会計年度末比

貸出金残高(末残)

851,327

908,341

57,013

うち銀行法及び再生法に基づく債権

9,665

11,576

1,910

うち住宅ローン(注)

114,060

112,372

△1,689

 

(注) 当社国内銀行子会社の単体計数を単純合算して表示しております。

 

当社グループの銀行法及び再生法に基づく債権は、前連結会計年度末比1,910億円増加して1兆1,576億円となりました。その結果、不良債権比率は前連結会計年度末比0.10%上昇して1.08%となりました。債権区分別では、破産更生債権及びこれらに準ずる債権が289億円減少して993億円、危険債権が2,517億円増加して6,439億円、要管理債権が318億円減少して4,144億円となりました。

開示債権の保全状況は、銀行法及び再生法に基づく債権1兆1,576億円に対して、貸倒引当金による保全が3,537億円、担保保証等による保全が4,216億円となり、保全率は66.98%となりました。

 

① 銀行法及び再生法に基づく債権の状況

銀行法及び再生法に基づく債権と保全状況は以下のとおりであります。

(単位:億円)

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

前連結会計年度末比

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

1,281

993

△289

危険債権

3,922

6,439

2,517

要管理債権

4,462

4,144

△318

三月以上延滞債権

162

136

△26

貸出条件緩和債権

4,301

4,009

△292

合計

9,665

11,576

1,910

正常債権

 

981,592

1,060,195

78,603

総計

991,257

1,071,770

80,513

不良債権比率

(=①/②)

0.98

1.08

0.10

 

 

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

前連結会計年度末比

保全額

6,404

7,753

1,349

貸倒引当金

2,126

3,537

1,411

担保保証等

4,278

4,216

△62

 

 

保全率

(=③/①)

66.26

66.98

0.72

貸倒引当金総額を分子に算入した場合の保全率

112.45

107.07

△5.38

 

 

 

 

担保保証等控除後の開示債権に対する引当率

(=④/(①-⑤))

39.46

48.06

8.60

貸倒引当金総額を分子に算入した場合の引当率

122.33

111.11

△11.22

 

 

(注) 「銀行法施行規則等の一部を改正する内閣府令」(2020年1月24日内閣府令 第3号)が2022年3月31日から施行されたことに伴い、当連結会計年度より「リスク管理債権」及び「金融再生法開示債権」を「銀行法及び再生法に基づく債権」として記載しております。

 

② 銀行法及び再生法に基づく債権の業種別構成と地域別構成

銀行法及び再生法に基づく債権の業種別構成(株式会社三井住友銀行単体)

(単位:億円)

 

前事業年度末

当事業年度末

前事業年度末比

国内店分(除く特別国際金融取引勘定)

3,903

5,705

1,802

製造業

662

2,657

1,996

農業、林業、漁業及び鉱業

37

38

1

建設業

82

70

△12

運輸、情報通信、公益事業

233

358

125

卸売・小売業

714

697

△17

金融・保険業

66

78

12

不動産業

405

416

11

物品賃貸業

8

4

△4

各種サービス業

1,252

983

△268

地方公共団体

その他

444

402

△41

海外店分及び特別国際金融取引勘定分

2,375

2,348

△27

政府等

金融機関

商工業

2,141

2,081

△60

その他

234

267

33

合計

6,278

8,053

1,775

 

(注) 「銀行法施行規則等の一部を改正する内閣府令」(2020年1月24日内閣府令第3号)が2022年3月31日から施

行されたことに伴い、当事業年度より「リスク管理債権」及び「金融再生法開示債権」を「銀行法及び再生法に基づく債権」として記載しております。

 

銀行法及び再生法に基づく債権の地域別構成(株式会社三井住友銀行単体)

(単位:億円)

 

前事業年度末

当事業年度末

前事業年度末比

海外店分及び特別国際金融取引勘定分

2,375

2,348

△27

アジア

608

981

373

オセアニア

11

△11

北米

887

782

△105

中南米

451

207

△244

欧州

252

169

△83

その他

166

210

44

 

(注) 1 「銀行法施行規則等の一部を改正する内閣府令」(2020年1月24日内閣府令第3号)が2022年3月31日から

施行されたことに伴い、当事業年度より「リスク管理債権」及び「金融再生法開示債権」を「銀行法及び再生法に基づく債権」として記載しております。

2 債権額は債務者所在国を基準に集計しております。

 

(2) 有価証券

有価証券は、前連結会計年度末比1兆9,897億円増加して38兆5,387億円となりました。

(単位:億円)

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

前連結会計年度末比

有価証券

365,490

385,387

19,897

国債

142,936

157,742

14,806

地方債

7,549

11,712

4,163

社債

26,290

26,406

116

株式

41,914

39,434

△2,480

うち時価のあるもの

35,554

32,423

△3,131

その他の証券

146,801

150,093

3,292

 

(注) 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式が含まれております。

 

また、有価証券等の評価損益は以下のとおりであります。

(単位:億円)

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

前連結会計年度末比

満期保有目的の債券

△1

△2

△2

その他有価証券

29,318

22,772

△6,546

うち株式

22,556

20,337

△2,220

うち債券

80

△501

△581

その他の金銭の信託

合計

29,318

22,770

△6,548

 

 

(3) 繰延税金資産(負債)

繰延税金資産は、前連結会計年度末比369億円増加して667億円となりました。また、繰延税金負債は、前連結会計年度末比2,566億円減少して2,756億円となりました。

(単位:億円)

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

前連結会計年度末比

繰延税金資産

298

667

369

繰延税金負債

△5,322

△2,756

2,566

 

 

なお、株式会社三井住友銀行単体の繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳は以下のとおりであります。

 

〔株式会社三井住友銀行単体〕

(単位:億円)

 

前事業年度末

当事業年度末

前事業年度末比

繰延税金資産

4,970

5,493

523

貸倒引当金及び貸出金償却

 

1,776

2,172

396

有価証券有税償却

 

2,090

2,086

△5

その他

 

1,104

1,235

131

評価性引当額

△2,495

△2,138

357

評価性引当額控除後繰延税金資産合計
(=①+②)

2,475

3,355

880

繰延税金負債

△7,355

△5,570

1,784

その他有価証券評価差額金

 

△6,676

△4,913

1,764

その他

 

△679

△658

22

繰延税金資産の純額(△は繰延税金負債)
(=③+④)

 

△4,880

△2,215

2,665

 

 

 

(4) 預金

預金は、株式会社三井住友銀行において、国内預金が個人預金、法人預金ともに増加したこと等から、前連結会計年度末比6兆5,593億円増加して148兆5,855億円となりました。また、譲渡性預金は、前連結会計年度末比4,992億円増加して13兆698億円となりました。

(単位:億円)

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

前連結会計年度末比

預金

1,420,262

1,485,855

65,593

うち国内個人預金(注)

561,316

590,026

28,709

うち国内法人預金(注)

597,475

631,049

33,574

譲渡性預金

125,706

130,698

4,992

 

(注) 当社国内銀行子会社の単体計数を単純合算して表示しております。

 

(5) 純資産の部

純資産の部合計は、12兆1,973億円となりました。このうち株主資本合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上や剰余金の配当等の結果、前連結会計年度末比4,252億円増加して9兆9,386億円となりました。また、その他の包括利益累計額合計は、前連結会計年度末比1,534億円減少して2兆1,596億円となりました。

(単位:億円)

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

前連結会計年度末比

純資産の部合計

118,990

121,973

2,983

うち株主資本合計

95,134

99,386

4,252

うちその他の包括利益累計額合計

23,131

21,596

△1,534

 

 

なお、詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 ③連結株主資本等変動計算書」に記載しております。

 

 

3 国内・海外別業績

(1) 国内・海外別収支

当連結会計年度の資金運用収支は前連結会計年度比1,928億円増益1兆5,280億円、信託報酬は同10億円増益59億円、役務取引等収支は同1,055億円増益1兆1,995億円、特定取引収支は同985億円減益1,012億円、その他業務収支は同615億円減益1,109億円となりました。

国内・海外別に見ますと、国内の資金運用収支は前連結会計年度比47億円増益9,004億円、信託報酬は同10億円増益59億円、役務取引等収支は同589億円増益9,287億円、特定取引収支は同1,202億円減益162億円、その他業務収支は同314億円減益768億円となりました。

海外の資金運用収支は前連結会計年度比1,818億円増益8,081億円、役務取引等収支は同446億円増益2,793億円、特定取引収支は同217億円増益849億円、その他業務収支は同316億円減益345億円となりました。

 

種類

期別

国内

海外

消去又は
全社(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前連結会計年度

895,734

626,301

△186,819

1,335,216

当連結会計年度

900,425

808,086

△180,528

1,527,984

うち資金運用収益

前連結会計年度

991,925

904,114

△43,000

1,853,039

当連結会計年度

962,807

957,690

△12,506

1,907,991

うち資金調達費用

前連結会計年度

96,190

277,813

143,818

517,822

当連結会計年度

62,381

149,604

168,021

380,007

信託報酬

前連結会計年度

4,895

4,895

当連結会計年度

5,940

5,940

役務取引等収支

前連結会計年度

869,763

234,669

△10,412

1,094,021

当連結会計年度

928,693

279,314

△8,472

1,199,535

うち役務取引等収益

前連結会計年度

1,046,503

272,662

△20,792

1,298,373

当連結会計年度

1,110,534

326,054

△21,721

1,414,867

うち役務取引等費用

前連結会計年度

176,739

37,992

△10,380

204,352

当連結会計年度

181,841

46,739

△13,248

215,332

特定取引収支

前連結会計年度

136,435

63,212

199,647

当連結会計年度

16,227

84,935

101,162

うち特定取引収益

前連結会計年度

165,033

64,368

△29,754

199,647

当連結会計年度

66,131

86,267

△51,105

101,293

うち特定取引費用

前連結会計年度

28,597

1,156

△29,754

当連結会計年度

49,904

1,332

△51,105

130

その他業務収支

前連結会計年度

108,185

66,117

△1,896

172,406

当連結会計年度

76,752

34,523

△393

110,882

うちその他業務収益

前連結会計年度

244,947

122,841

△2,028

365,761

当連結会計年度

249,820

120,990

△913

369,898

うちその他業務費用

前連結会計年度

136,762

56,724

△131

193,354

当連結会計年度

173,068

86,467

△519

259,015

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

3 「国内」、「海外」間の内部取引は、「消去又は全社(△)」欄に表示しております。

 

 

 

(2) 国内・海外別資金運用/調達の状況

当連結会計年度の資金運用勘定の平均残高は前連結会計年度比12兆4,175億円増加して156兆3,737億円、利回りは同0.07%低下して1.22%となりました。また、資金調達勘定の平均残高は同15兆7,673億円増加して209兆946億円、利回りは同0.09%低下して0.18%となりました。

国内・海外別に見ますと、国内の資金運用勘定の平均残高は前連結会計年度比5兆9,504億円増加して100兆6,754億円、利回りは同0.09%低下して0.96%となりました。また、資金調達勘定の平均残高は同11兆9,148億円増加して158兆1,496億円、利回りは同0.03%低下して0.04%となりました。

海外の資金運用勘定の平均残高は前連結会計年度比6兆9,841億円増加して59兆2,130億円、利回りは同0.11%低下して1.62%となりました。また、資金調達勘定の平均残高は同4兆1,630億円増加して47兆303億円、利回りは同0.33%低下して0.32%となりました。

 

① 国内

 

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

94,725,028

991,925

1.05

当連結会計年度

100,675,398

962,807

0.96

うち貸出金

前連結会計年度

56,332,915

679,230

1.21

当連結会計年度

55,289,581

661,820

1.20

うち有価証券

前連結会計年度

22,580,114

206,972

0.92

当連結会計年度

26,766,043

246,211

0.92

うちコールローン及び
買入手形

前連結会計年度

483,919

△209

△0.04

当連結会計年度

2,224,297

△609

△0.03

うち買現先勘定

前連結会計年度

3,845,133

△3,506

△0.09

当連結会計年度

3,874,413

△3,548

△0.09

うち債券貸借取引
支払保証金

前連結会計年度

4,829,462

4,345

0.09

当連結会計年度

5,170,841

1,008

0.02

うち預け金

前連結会計年度

2,203,681

11,571

0.53

当連結会計年度

2,365,089

9,532

0.40

うちリース債権及び
リース投資資産

前連結会計年度

当連結会計年度

資金調達勘定

前連結会計年度

146,234,790

96,190

0.07

当連結会計年度

158,149,586

62,381

0.04

うち預金

前連結会計年度

112,264,616

16,494

0.01

当連結会計年度

118,899,175

8,650

0.01

うち譲渡性預金

前連結会計年度

3,630,478

235

0.01

当連結会計年度

5,228,230

231

0.00

うちコールマネー及び
売渡手形

前連結会計年度

1,115,432

△217

△0.02

当連結会計年度

667,888

△19

△0.00

うち売現先勘定

前連結会計年度

7,821,358

2,868

0.04

当連結会計年度

10,008,186

428

0.00

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

2,261,032

203

0.01

当連結会計年度

1,591,001

357

0.02

うちコマーシャル・
ペーパー

前連結会計年度

62,175

9

0.02

当連結会計年度

61,085

6

0.01

うち借用金

前連結会計年度

15,321,233

18,115

0.12

当連結会計年度

18,486,580

7,361

0.04

うち短期社債

前連結会計年度

559,724

63

0.01

当連結会計年度

427,860

10

0.00

うち社債

前連結会計年度

1,932,279

42,260

2.19

当連結会計年度

1,536,016

33,929

2.21

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

2 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、一部の連結子会社については、週末毎、月末毎ないし四半期毎の残高に基づく平均残高を使用しております。

3 資金運用勘定には無利息預け金の平均残高(前連結会計年度54,556,900百万円、当連結会計年度58,654,222百万円)を含めずに表示しております。

 

 

② 海外

 

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

52,228,889

904,114

1.73

当連結会計年度

59,212,981

957,690

1.62

うち貸出金

前連結会計年度

30,794,190

689,952

2.24

当連結会計年度

33,527,084

706,767

2.11

うち有価証券

前連結会計年度

6,614,666

99,161

1.50

当連結会計年度

7,063,338

103,973

1.47

うちコールローン及び
買入手形

前連結会計年度

1,867,078

12,106

0.65

当連結会計年度

2,419,113

16,173

0.67

うち買現先勘定

前連結会計年度

2,998,992

22,992

0.77

当連結会計年度

3,006,537

11,171

0.37

うち債券貸借取引
支払保証金

前連結会計年度

26,337

62

0.24

当連結会計年度

26,205

60

0.23

うち預け金

前連結会計年度

5,171,871

15,724

0.30

当連結会計年度

7,835,572

19,212

0.25

うちリース債権及び
リース投資資産

前連結会計年度

229,548

6,540

2.85

当連結会計年度

239,308

6,932

2.90

資金調達勘定

前連結会計年度

42,867,240

277,813

0.65

当連結会計年度

47,030,280

149,604

0.32

うち預金

前連結会計年度

27,186,201

145,071

0.53

当連結会計年度

27,951,948

88,930

0.32

うち譲渡性預金

前連結会計年度

6,485,809

35,641

0.55

当連結会計年度

7,467,267

21,235

0.28

うちコールマネー及び
売渡手形

前連結会計年度

701,190

2,003

0.29

当連結会計年度

930,552

1,432

0.15

うち売現先勘定

前連結会計年度

5,370,299

13,659

0.25

当連結会計年度

7,324,163

6,899

0.09

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

当連結会計年度

うちコマーシャル・
ペーパー

前連結会計年度

1,735,794

6,019

0.35

当連結会計年度

2,205,325

2,352

0.11

うち借用金

前連結会計年度

475,972

16,291

3.42

当連結会計年度

501,143

14,103

2.81

うち短期社債

前連結会計年度

当連結会計年度

うち社債

前連結会計年度

62,525

2,633

4.21

当連結会計年度

103,518

5,970

5.77

 

(注) 1 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

2 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、一部の連結子会社については、週末毎、月末毎ないし四半期毎の残高に基づく平均残高を使用しております。

3 資金運用勘定には無利息預け金の平均残高(前連結会計年度4,236,022百万円、当連結会計年度4,720,731百万円)を含めずに表示しております。

 

 

③ 合計

 

種類

期別

平均残高(百万円)

利息(百万円)

利回り
(%)

小計

消去又は
全社(△)

合計

小計

消去又は
全社(△)

合計

資金運用勘定

前連結会計年度

146,953,917

△2,997,735

143,956,181

1,896,040

△43,000

1,853,039

1.29

当連結会計年度

159,888,380

△3,514,705

156,373,674

1,920,498

△12,506

1,907,991

1.22

うち貸出金

前連結会計年度

87,127,105

△89,289

87,037,816

1,369,182

△1,455

1,367,726

1.57

当連結会計年度

88,816,665

△117,647

88,699,018

1,368,587

△1,123

1,367,464

1.54

うち有価証券

前連結会計年度

29,194,780

172,531

29,367,312

306,134

△22,347

283,786

0.97

当連結会計年度

33,829,382

198,878

34,028,260

350,185

△2,301

347,883

1.02

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

2,350,997

2,350,997

11,896

11,896

0.51

当連結会計年度

4,643,410

4,643,410

15,563

15,563

0.34

うち買現先勘定

前連結会計年度

6,844,126

△1,522,028

5,322,097

19,486

△9,430

10,056

0.19

当連結会計年度

6,880,950

△1,693,903

5,187,047

7,622

△1,455

6,166

0.12

うち債券貸借取引
支払保証金

前連結会計年度

4,855,800

4,855,800

4,407

4,407

0.09

当連結会計年度

5,197,046

5,197,046

1,068

1,068

0.02

うち預け金

前連結会計年度

7,375,552

△1,526,569

5,848,983

27,296

△9,404

17,891

0.31

当連結会計年度

10,200,661

△1,675,732

8,524,928

28,744

△7,410

21,334

0.25

うちリース債権及び
リース投資資産

前連結会計年度

229,548

229,548

6,540

6,540

2.85

当連結会計年度

239,308

239,308

6,932

6,932

2.90

資金調達勘定

前連結会計年度

189,102,030

4,225,289

193,327,319

374,004

143,818

517,822

0.27

当連結会計年度

205,179,867

3,914,713

209,094,580

211,985

168,021

380,007

0.18

うち預金

前連結会計年度

139,450,817

△1,556,897

137,893,920

161,566

△9,471

152,094

0.11

当連結会計年度

146,851,124

△1,697,150

145,153,974

97,581

△7,470

90,110

0.06

うち譲渡性預金

前連結会計年度

10,116,287

10,116,287

35,876

35,876

0.35

当連結会計年度

12,695,497

12,695,497

21,467

21,467

0.17

うちコールマネー及び
売渡手形

前連結会計年度

1,816,622

1,816,622

1,786

1,786

0.10

当連結会計年度

1,598,441

1,598,441

1,412

1,412

0.09

うち売現先勘定

前連結会計年度

13,191,657

△1,522,028

11,669,629

16,528

△9,430

7,097

0.06

当連結会計年度

17,332,350

△1,693,903

15,638,446

7,328

△1,455

5,872

0.04

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

2,261,032

2,261,032

203

203

0.01

当連結会計年度

1,591,001

1,591,001

357

357

0.02

うちコマーシャル・
ペーパー

前連結会計年度

1,797,969

1,797,969

6,029

6,029

0.34

当連結会計年度

2,266,411

2,266,411

2,359

2,359

0.10

うち借用金

前連結会計年度

15,797,206

153,229

15,950,435

34,407

3,260

37,667

0.24

当連結会計年度

18,987,724

146,110

19,133,834

21,464

4,203

25,667

0.13

うち短期社債

前連結会計年度

559,724

559,724

63

63

0.01

当連結会計年度

427,860

427,860

10

10

0.00

うち社債

前連結会計年度

1,994,804

7,166,262

9,161,066

44,894

159,615

204,509

2.23

当連結会計年度

1,639,534

7,360,092

8,999,627

39,900

173,019

212,920

2.37

 

(注) 1 「国内」、「海外」間の内部取引は、「消去又は全社(△)」欄に表示しております。

2 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、一部の連結子会社については、週末毎、月末毎ないし四半期毎の残高に基づく平均残高を使用しております。

3 資金運用勘定には無利息預け金の平均残高(前連結会計年度58,776,143百万円、当連結会計年度63,369,473百万円)を含めずに表示しております。

 

 

 

 

(3) 国内・海外別役務取引の状況

当連結会計年度の役務取引等収益は前連結会計年度比1,165億円増加1兆4,149億円、一方役務取引等費用は同110億円増加2,153億円となったことから、役務取引等収支は同1,055億円増益1兆1,995億円となりました。

国内・海外別に見ますと、国内の役務取引等収益は前連結会計年度比640億円増加1兆1,105億円、一方役務取引等費用は同51億円増加1,818億円となったことから、役務取引等収支は同589億円増益9,287億円となりました。

海外の役務取引等収益は前連結会計年度比534億円増加3,261億円、一方役務取引等費用は同87億円増加467億円となったことから、役務取引等収支は同446億円増益2,793億円となりました。

 

種類

期別

国内

海外

消去又は
全社(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前連結会計年度

1,046,503

272,662

△20,792

1,298,373

当連結会計年度

1,110,534

326,054

△21,721

1,414,867

うち預金・貸出業務

前連結会計年度

17,448

151,612

△5,911

163,149

当連結会計年度

18,650

191,591

△7,238

203,004

うち為替業務

前連結会計年度

117,257

22,687

△32

139,911

当連結会計年度

113,593

27,718

△0

141,312

うち証券関連業務

前連結会計年度

127,777

49,894

△7,004

170,668

当連結会計年度

128,739

52,523

△7,463

173,799

うち代理業務

前連結会計年度

8,538

8,538

当連結会計年度

9,043

9,043

うち保護預り・
貸金庫業務

前連結会計年度

4,156

3

4,159

当連結会計年度

4,021

3

4,025

うち保証業務

前連結会計年度

72,980

9,996

△1,283

81,693

当連結会計年度

69,916

11,245

△831

80,330

うちクレジット
カード関連業務

前連結会計年度

307,118

10

307,128

当連結会計年度

332,054

332,054

うち投資信託
関連業務

前連結会計年度

151,151

13,248

164,399

当連結会計年度

169,462

14,194

△0

183,656

役務取引等費用

前連結会計年度

176,739

37,992

△10,380

204,352

当連結会計年度

181,841

46,739

△13,248

215,332

うち為替業務

前連結会計年度

32,678

7,140

△114

39,704

当連結会計年度

27,131

7,356

△1,340

33,148

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

3 「国内」、「海外」間の内部取引は、「消去又は全社(△)」欄に表示しております。

 

 

(4) 国内・海外別特定取引の状況

① 特定取引収益・費用の内訳

当連結会計年度の特定取引収益は前連結会計年度比984億円減少1,013億円、一方特定取引費用は同1億円増加1億円となったことから、特定取引収支は同985億円減益1,012億円となりました。

国内・海外別に見ますと、国内の特定取引収益は前連結会計年度比989億円減少661億円、一方特定取引費用は同213億円増加499億円となったことから、特定取引収支は同1,202億円減益162億円となりました。

海外の特定取引収益は前連結会計年度比219億円増加863億円、一方特定取引費用は同2億円増加13億円となったことから、特定取引収支は同217億円増益849億円となりました。

 

種類

期別

国内

海外

消去又は
全社(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

特定取引収益

前連結会計年度

165,033

64,368

△29,754

199,647

当連結会計年度

66,131

86,267

△51,105

101,293

うち商品有価証券
収益

前連結会計年度

159,842

16,918

176,760

当連結会計年度

60,438

9,035

69,474

うち特定取引
有価証券収益

前連結会計年度

4,461

△49

4,411

当連結会計年度

5,279

684

5,963

うち特定金融
派生商品収益

前連結会計年度

633

47,191

△29,704

18,120

当連結会計年度

347

76,547

△51,039

25,855

うちその他の
特定取引収益

前連結会計年度

97

258

355

当連結会計年度

66

△66

特定取引費用

前連結会計年度

28,597

1,156

△29,754

当連結会計年度

49,904

1,332

△51,105

130

うち商品有価証券
費用

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定取引
有価証券費用

前連結会計年度

49

△49

当連結会計年度

うち特定金融
派生商品費用

前連結会計年度

28,597

1,106

△29,704

当連結会計年度

49,904

1,135

△51,039

うちその他の
特定取引費用

前連結会計年度

当連結会計年度

196

△66

130

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

3 「国内」、「海外」間の内部取引は、「消去又は全社(△)」欄に表示しております。

 

 

② 特定取引資産・負債の内訳(末残)

当連結会計年度末の特定取引資産残高は前連結会計年度末比7,427億円増加7兆3,519億円、特定取引負債残高は同1兆203億円増加6兆3,780億円となりました。

国内・海外別に見ますと、国内の特定取引資産残高は前連結会計年度末比506億円増加5兆3,689億円、特定取引負債残高は同3,978億円増加4兆9,416億円となりました。

海外の特定取引資産残高は前連結会計年度末比8,371億円増加2兆1,564億円、特定取引負債残高は同7,676億円増加1兆6,097億円となりました。

 

種類

期別

国内

海外

消去又は
全社(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

特定取引資産

前連結会計年度末

5,318,300

1,319,254

△28,359

6,609,195

当連結会計年度末

5,368,924

2,156,355

△173,401

7,351,878

うち商品有価証券

前連結会計年度末

2,719,782

230,605

2,950,387

当連結会計年度末

2,866,617

707,824

3,574,441

うち商品有価証券
派生商品

前連結会計年度末

79,470

79,470

当連結会計年度末

122,606

122,606

うち特定取引
有価証券

前連結会計年度末

当連結会計年度末

うち特定取引
有価証券派生商品

前連結会計年度末

15,806

184

15,990

当連結会計年度末

128,584

962

129,546

うち特定金融派生
商品

前連結会計年度末

2,338,248

1,088,464

△28,359

3,398,352

当連結会計年度末

2,103,622

1,447,568

△173,401

3,377,789

うちその他の
特定取引資産

前連結会計年度末

164,993

164,993

当連結会計年度末

147,493

147,493

特定取引負債

前連結会計年度末

4,543,825

842,183

△28,359

5,357,649

当連結会計年度末

4,941,625

1,609,744

△173,401

6,377,968

うち売付商品債券

前連結会計年度末

1,968,638

107,930

2,076,568

当連結会計年度末

2,928,368

249,338

3,177,706

うち商品有価証券
派生商品

前連結会計年度末

84,634

84,634

当連結会計年度末

117,633

117,633

うち特定取引売付
債券

前連結会計年度末

当連結会計年度末

うち特定取引
有価証券派生商品

前連結会計年度末

15,342

148

15,490

当連結会計年度末

128,579

1,087

129,667

うち特定金融派生
商品

前連結会計年度末

2,475,209

734,105

△28,359

3,180,955

当連結会計年度末

1,767,044

1,359,318

△173,401

2,952,961

うちその他の
特定取引負債

前連結会計年度末

当連結会計年度末

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

3 「国内」、「海外」間の内部取引は、「消去又は全社(△)」欄に表示しております。

 

 

(5) 国内・海外別預金残高の状況

○ 預金の種類別残高(末残)

 

種類

期別

国内

海外

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前連結会計年度末

116,587,451

25,438,705

142,026,156

当連結会計年度末

122,950,012

25,635,447

148,585,460

うち流動性預金

前連結会計年度末

90,172,956

17,295,610

107,468,566

当連結会計年度末

95,691,076

17,874,740

113,565,817

うち定期性預金

前連結会計年度末

17,835,963

7,985,027

25,820,991

当連結会計年度末

17,633,166

7,513,140

25,146,307

うちその他

前連結会計年度末

8,578,531

158,067

8,736,599

当連結会計年度末

9,625,769

247,565

9,873,335

譲渡性預金

前連結会計年度末

5,603,153

6,967,463

12,570,617

当連結会計年度末

5,059,073

8,010,723

13,069,796

総合計

前連結会計年度末

122,190,604

32,406,169

154,596,774

当連結会計年度末

128,009,086

33,646,170

161,655,257

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

3 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

4 「定期性預金」とは、定期預金であります。

 

(6) 国内・海外別貸出金残高の状況

① 業種別貸出状況(末残・構成比)

 

業種別

前連結会計年度末

当連結会計年度末

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

55,592,677

100.00

56,166,187

100.00

製造業

8,578,208

15.43

8,507,790

15.15

農業、林業、漁業及び鉱業

274,731

0.49

285,983

0.51

建設業

735,840

1.33

712,875

1.27

運輸、情報通信、公益事業

5,401,716

9.72

5,703,229

10.15

卸売・小売業

5,066,384

9.11

4,711,845

8.39

金融・保険業

2,683,908

4.83

2,814,300

5.01

不動産業、物品賃貸業

10,431,427

18.76

11,139,355

19.83

各種サービス業

4,868,751

8.76

4,856,087

8.65

地方公共団体

546,849

0.98

512,841

0.91

その他

17,004,857

30.59

16,921,876

30.13

海外及び特別国際金融取引勘定分

29,540,060

100.00

34,667,869

100.00

政府等

265,650

0.90

441,474

1.27

金融機関

2,535,701

8.58

2,710,372

7.82

商工業

23,487,203

79.51

28,370,151

81.83

その他

3,251,505

11.01

3,145,870

9.08

合計

85,132,738

90,834,056

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

 

② 外国政府等向け債権残高(国別)

 

期別

国別

金額(百万円)

前連結会計年度末

ミャンマー

4,345

アルゼンチン

9

スリランカ

7

合計

4,362

(資産の総額に対する割合:%)

(0.00)

当連結会計年度末

ロシア

186,890

ガーナ

3,366

ミャンマー

2,856

アルゼンチン

8

スリランカ

3

合計

193,126

(資産の総額に対する割合:%)

(0.07)

 

(注)   対象国の政治経済情勢等を勘案して必要と認められる金額を引き当てる特定海外債権引当勘定の引当対象と
される債権残高を記載しております。

 

(7) 国内・海外別有価証券の状況

○ 有価証券残高(末残)

 

種類

期別

国内

海外

全社

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前連結会計年度末

14,293,610

14,293,610

当連結会計年度末

15,774,197

15,774,197

地方債

前連結会計年度末

754,922

754,922

当連結会計年度末

1,171,237

1,171,237

社債

前連結会計年度末

2,567,322

61,682

2,629,005

当連結会計年度末

2,575,782

64,833

2,640,615

株式

前連結会計年度末

3,759,900

431,541

4,191,442

当連結会計年度末

3,474,802

468,596

3,943,398

その他の証券

前連結会計年度末

8,067,795

6,606,566

5,700

14,680,062

当連結会計年度末

7,688,797

7,315,154

5,323

15,009,276

合計

前連結会計年度末

29,443,552

6,668,248

437,242

36,549,043

当連結会計年度末

30,684,816

7,379,988

473,920

38,538,724

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

3 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。

 

 

4 キャッシュ・フローの状況の分析

(1) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度のキャッシュ・フローは、資金の運用・調達や貸出金・預金の増減等の「営業活動によるキャッシュ・フロー」が前連結会計年度対比17兆2,505億円減少+1兆5,454億円、有価証券の取得・売却や有形固定資産の取得・売却等の「投資活動によるキャッシュ・フロー」が同5兆2,731億円増加△2兆4,068億円、配当金の支払等の「財務活動によるキャッシュ・フロー」が同772億円増加△4,853億円となりました。

その結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末対比9,791億円減少65兆8,321億円となりました。

 

(2) 資本政策の方針  

  ① 資本政策の基本方針

当社の資本政策の基本方針は、健全性確保を前提に、株主還元強化と成長投資をバランス良く実現していくこととしております。健全性の指標である普通株式Tier1比率は、バーゼルⅢ最終化の影響を織り込み、その他有価証券評価差額金を除いたベースで10%程度を目標としておりますが、これは規制上求められる最低所要水準8.0%をベースに、さまざまなストレスシナリオにおいても必要水準を維持できる2.0%のバッファーを加えた数字になります。
 2021年度までは、新型コロナウイルス感染症の影響に苦しむ国内外のお客さまへの資金繰り支援を最優先に位置付け、与信増加分に相当する0.5%を切り下げて、9.5%を中心に±0.5%を運営目線としておりましたが、2022年3月末の普通株式Tier1比率が10.0%まで回復したことを受けて、今後は本来の目線である「10%程度」に戻して、資本運営を行ってまいります。

 

② 株主還元強化

 当社の株主還元の基本は配当であり、累進的配当、すなわち減配せず、配当維持もしくは増配を原則としております。また、中期経営計画の最終年度である2022年度までに配当性向40%に引き上げることを目指してきました。
 2021年度の配当は、親会社株主に帰属する当期純利益について、公表目標を達成したことから、公表予想通り、前年度対比20円増配の210円とする予定です。
2022年度の配当予想は、2022年度の親会社株主に帰属する当期純利益の目標を7,300億としたことを踏まえ、配当性向40%を達成する為、前年度対比10円増配の220円といたしました。
 一方、当社は、2021年11月に1,000億円の自己株式の取得を発表いたしました。SMBC日興証券の問題の帰趨が不透明であることから、まだ買付は開始しておりませんが、買付が可能な状況になり次第、速やかに実施してまいります。また、2022年度分の自己株式の取得については、ロシア・ウクライナ情勢の影響に加え、インフレや各国の金融政策の動向など、世界経済の見通しが非常に不透明なこともあり、実施の判断を見送りました。今後の状況を見極めながら、今年度中も引き続き実施を検討してまいります。
 
 

 

③ 成長投資

 当社の中期経営計画では「Growth」を基本方針の1つに掲げております。これは、成長分野にはしっかりと資本を投入することで、オーガニック・インオーガニックともに、質を伴った量的成長を追求していくことを表しております。
  2021年度は、これまで検討してきた複数のインオーガニック案件が同時期にクロージングを迎えましたが、いずれの案件も、「SMBCグループの戦略に合致すること」「ROCET1が8.5%以上確保できること」「リスクマネジャブルであること」の3つの投資規準の下、ディシプリンを徹底して、持続的な成長に資するかどうかを軸に判断した上で実行したものです。投資先のターゲットにつきましても従来と変わらず、「資本・資産効率の高い投資」および「中長期的な成長に向けたビジネスプラットフォームを創るための投資」の2つとなります。
 今後の成長投資に関しては、短期的にはチャンスを捉えて機動的に対応し、中長期的には自己株式取得とのバランスを図りつつ、持続的な成長に向けて取り組んでまいります。
 

④ 政策保有株式

 2020年5月に公表した削減計画では、2020年4月以降の5ヵ年で合計3,000億円の削減を目指しており、2020年度は約550億円、2021年度は約670億円と2ヵ年で合計約1,220億円を削減いたしました。引き続き、お客さまとの十分な対話を重ねながら、政策保有株式の削減に取り組んでまいります。
 

(自己資本比率等の状況)

(参考)

自己資本比率は、「銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(平成18年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースで算出しております。
 当社は、国際統一基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては先進的内部格付手法を採用しております。また、マーケット・リスク規制を導入しており、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては先進的計測手法を採用しております。

また、自己資本比率の補完的指標であるレバレッジ比率は、「銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準の補完的指標として定めるレバレッジに係る健全性を判断するための基準」(平成31年金融庁告示第12号)に定められた算式に基づき、連結ベースで算出しております。

 

連結自己資本比率(国際統一基準)

(単位:億円、%)

 

2021年3月31日

2022年3月31日

1.連結総自己資本比率(4/7)

18.61

16.56

2.連結Tier1比率(5/7)

16.96

15.46

3.連結普通株式等Tier1比率(6/7)

16.00

14.45

4.連結における総自己資本の額

122,893

119,838

5.連結におけるTier1資本の額

111,993

111,862

6.連結における普通株式等Tier1資本の額

105,628

104,584

7.リスク・アセットの額

660,080

723,501

8.連結総所要自己資本額

52,806

57,880

 

 

 

持株レバレッジ比率(国際統一基準)

      (単位:%)

 

2021年3月31日

2022年3月31日

持株レバレッジ比率

5.65

5.17

 

 

 

5 重要な会計上の見積り

当社が連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りのうち、重要なものについては、「第5 経理の状
 況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

 

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