当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要、及び経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成には、予想される将来のキャッシュ・フローや経営者の定めた会計方針に従って財務諸表に報告されている数値に影響を与える項目について、経営者が見積りを行うことが要求されます。しかしながら、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5「経理の状況」の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」にて記載しておりますが、経営者による見積りを要する主な会計方針及びそれらに内在する見積り要素は下記のとおりです。
なお、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは第5「経理の状況」の連結財務諸表の「重要な会計上の見積り」に記載しております。会計上の見積りに対する新型コロナウイルス感染症の影響についても同記載をご参照ください。
売上債権等の貸倒損失に備えるため回収不能となる見積額を貸倒引当金として計上しております。将来、債務者の財務状況等が悪化し支払能力が低下した場合、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。
棚卸資産、番組勘定は、評価基準として原価法(収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)を採用しております。市場の需給動向や回収可能額を超える番組制作費の発生等により、棚卸資産、番組勘定の収益性が低下した場合、評価損の計上が必要となる可能性があります。
繰延税金資産の回収可能性を評価するに際しては将来の課税所得を合理的に見積っております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積り額が減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
退職給付に係る負債及び退職給付費用は、数理計算上使用される前提条件に基づいて算定されております。これらの前提条件には、長期的な金利水準、将来の給付水準、退職率等が含まれますが、実際の結果が前提条件と異なる場合又は前提条件が変更された場合、退職給付に係る負債及び退職給付費用に影響を与える可能性があります。
固定資産については、資産グループの回収可能価額が帳簿価額を下回った場合に、その差額を減損損失として計上しております。回収可能価額は、正味売却価額と使用価値のいずれか大きい方としていることから、不動産取引相場や賃料相場が変動した場合や固定資産の収益性が低下した場合、減損損失の計上が必要となる可能性があります。
所有する有価証券、投資有価証券及び出資金の投資価値の下落が一時的ではないと判断した場合、合理的な基準に基づいて減損処理を行っております。将来の市況悪化や投資先の業績不振など、現在の投資簿価に反映されていない損失が発生するなどにより投資簿価の回収が困難となった場合、評価損の計上が必要となる可能性があります。
当連結会計年度における我が国の経済は、景気の持ち直しの動きが続いているものの、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が残る中で、一部に弱さが見られます。感染対策に万全を期し、経済社会活動が正常化に向かう中で、各種政策の効果や海外経済活動の改善もあって、景気が持ち直していくことが期待されています。しかしながら、ウクライナ情勢等による不透明感がみられる中で、原材料価格の上昇や金融資本市場の変動、供給面での制約等による下振れリスクが高まることに対し、十分注意する必要があります。
こうした経済環境の中、2021年の日本の総広告費(暦年、㈱電通調べ)は、6兆7,998億円(前年比110.4%)と大きく回復しました。このうち地上波テレビの広告費は1兆7,184億円(同111.7%)となりました。インターネット広告費は引き続き高い成長率を維持し、2兆7,052億円(同121.4%)となり、マスコミ四媒体広告費を初めて上回りました。
テレビメディア広告費とインターネット広告費(暦年)
(単位:億円)
(㈱電通調べ「2021年 日本の広告費」)
このような状況の下、当社グループは、在京キー局間の2021年度平均個人視聴率において、全日帯(6~24時)、ゴールデン帯(19~22時)、プライム帯(19~23時)でトップとなり、9年連続(年間は11年連続)で「個人視聴率三冠王」を獲得しました。当社グループは、地上波視聴率No.1という確固たる経営基盤の下、民放公式テレビポータル「TVer」による民放初のネット同時配信の実現、新規VTuber事業の立ち上げ、AR事業への参入など、テレビの枠を超えた”国民の生活を豊かにする”コンテンツ・サービスの提供に取り組んでおります。
日本テレビの年度平均個人視聴率と在京キー局間の順位(関東地区個人視聴率)
(㈱ビデオリサーチ調べ)
当連結会計年度における当社グループの売上高は、主たる事業であるメディア・コンテンツ事業において、スポット収入の大幅な回復や「東京2020オリンピック・パラリンピック」、「北京2022オリンピック」等スポーツ中継番組によるタイム収入の伸長、さらには、生活・健康関連事業において、新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、スポーツクラブに対する休館の要請が限定的であったことから、前連結会計年度に比べ150億6千万円(+3.8%)増収の4,063億9千5百万円となりました。
売上原価と販売費及び一般管理費を合わせた営業費用は、地上波テレビ広告収入の増加に伴う代理店手数料の増加、「東京2020オリンピック・パラリンピック」、「北京2022オリンピック」開催による番組制作費の負担、及び前連結会計年度の緊急事態宣言下における番組制作やイベントへの制約に伴う費用減からの反動等があったものの、通信販売及びパッケージメディア販売の減収に伴う費用減により、前連結会計年度に比べ90億9千5百万円(△2.5%)減少の3,477億1千3百万円となりました。
この結果、営業利益は前連結会計年度に比べ241億5千6百万円(+70.0%)増益の586億8千2百万円、経常利益は218億9千4百万円(+51.0%)増益の648億3千8百万円となりました。また、特別利益における投資有価証券売却益の減少、特別損失における生活・健康関連事業に係る減損損失の減少、さらには、新型コロナウイルス感染症による損失の減少等により、親会社株主に帰属する当期純利益は233億8千9百万円(+97.3%)増益の474億3千1百万円となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりです。
(メディア・コンテンツ事業)
地上波テレビ広告収入のうちスポット収入は、スポット広告市況が大幅に回復し、高いシェアを維持できたことにより、前連結会計年度に比べ193億円(+18.3%)増収の1,245億3千4百万円となりました。タイム収入は、「東京2020オリンピック・パラリンピック」、「北京2022オリンピック」等スポーツ中継番組の増加等により、前連結会計年度に比べ6千万円(+0.1%)増収の1,210億6千6百万円となりました。この結果、地上波テレビ広告収入は前連結会計年度に比べ193億6千1百万円(+8.6%)増収の2,456億1百万円となりました。
BS・CS広告収入は、BS広告収入におけるスポット収入の大幅な増収等により、前連結会計年度に比べ12億1千万円(+8.5%)増収の153億9千3百万円となりました。
その他の広告収入は、民放公式テレビポータル「TVer」等による動画広告の増収により、前連結会計年度に比べ17億3千2百万円(+60.9%)増収の45億7千5百万円となりました。
コンテンツ販売収入は、動画配信サービス「Hulu」の会員数が引き続き好調に増加したものの、収益認識会計基準等を適用したことによる影響等により、前連結会計年度に比べ23億4千5百万円(△3.2%)減収の711億3千2百万円となりました。
物品販売収入は、前連結会計年度の通信販売における巣籠需要の反動減やパッケージメディア販売における一部契約の終了により、前連結会計年度に比べ88億2千1百万円(△33.8%)減収の172億9千2百万円となりました。
興行収入は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている中、イベント等を各制約の下で開催できたものの、前期に公開した幹事映画「今日から俺は!!劇場版」や「新解釈・三國志」の反動などにより、前連結会計年度に比べ24億2千5百万円(△29.6%)減収の57億8千万円となりました。
その他の収入は、イベント業務受託収入の増収等により、前連結会計年度に比べ35億9千7百万円(+28.2%)増収の163億4千7百万円となりました。
この結果、メディア・コンテンツ事業の売上高は、セグメント間の内部売上高又は振替高を含め、前連結会計年度に比べ124億4千1百万円(+3.4%)増収の3,768億1千7百万円、営業利益は前連結会計年度に比べ196億6千万円(+50.9%)増益の582億8千5百万円となりました。
メディア・コンテンツ事業の外部顧客への売上高の内訳は次ページの表のとおりです。新型コロナウィルス感染症の影響が前年と比較して緩和した事から、地上波テレビ広告収入は回復傾向にあります。しかしながら、コロナ禍前までには回復しておりません。視聴率、地上波テレビ広告収入ともに在京キー局間トップを継続すると共に、媒体力を明確に示す為の新指標の制定、クライアントのニーズに即したセールス改革を通じたテレビ広告の価値向上に努めております。また、インターネット広告へのシフト、動画配信事業の拡大が進む中、当社グループでは動画配信サービス「Hulu」によるコンテンツ販売収入と広告付き無料動画配信を営む民放公式テレビポータル「TVer」によるその他の広告収入の伸長を継続しております。加えて、豊富なコンテンツと映画・イベントなどの事業を有機的に連動させることによる興行収入の拡大に向けて進めております。
外部顧客への売上高(メディア・コンテンツ事業)
(単位:百万円)
(生活・健康関連事業)
スポーツクラブ運営による施設利用料収入を主とする生活・健康関連事業の売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けているものの、緊急事態宣言発出によるスポーツクラブに対する休業要請の対象が、前連結会計年度は全地域・全店舗であった一方、当連結会計年度は東京都及び関西圏の一部の店舗に限定され、休館期間も短く、大部分の店舗の営業を継続できたため、セグメント間の内部売上高又は振替高を含め、前連結会計年度に比べ25億6千6百万円(+12.4%)増収の231億9千4百万円となり、30億6千6百万円の営業損失となりました(前連結会計年度は72億6千4百万円の営業損失)。
当社グループは、デジタル化を通じた新規事業の創出やデータ活用を通じ、健康ニーズに迅速・的確に応えるコンテンツ・サービスの開発に取り組み、現在のコロナ禍において減少した会員数の回復を図ると共に、CDP(顧客情報システム)によるウェルネス経済圏の構築に向けて取り組んでおります。
(不動産関連事業)
汐留及び番町地区を主とする不動産関連事業の売上高は、セグメント間の内部売上高又は振替高を含め、前連結会計年度に比べ4千1百万円(+0.4%)増収の103億4千8百万円となりました。営業利益は、前連結会計年度に比べ1億2千4百万円(+3.4%)増益の38億4千万円となりました。
当社グループは、不動産賃貸事業を実施しており、保有地の活用検討を進めております。
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下、「収益認識会計基準」という。)等を当連結会計年度の期首から適用しておりますが、当連結会計年度に与える影響は軽微です。
(資産)
流動資産は、現金及び預金の減少や1年内償還予定の公社債が償還となったことなどにより、前連結会計年度末に比べ319億7千1百万円減少し、2,758億1千2百万円となりました。
固定資産は、㈱ムラヤマホールディングス及び同社の子会社である㈱ムラヤマを連結子会社としたことに伴うのれんの増加や、公社債を購入したことなどにより、前連結会計年度末に比べ599億8千5百万円増加し、7,843億5千6百万円となりました。
この結果、資産合計は前連結会計年度末に比べ280億1千3百万円増加し、1兆601億6千9百万円となりました。
(負債)
流動負債は、未払法人税等の減少があったものの、支払手形及び買掛金や未払費用が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ31億4千3百万円増加し、1,078億1千6百万円となりました。
固定負債は、投資有価証券の時価下落に伴う繰延税金負債の減少などにより、前連結会計年度末に比べ54億4千8百万円減少し、1,015億2千7百万円となりました。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ23億4百万円減少し、2,093億4千3百万円となりました。
(純資産)
純資産は、株主配当による利益剰余金の減少を上回る親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことなどにより、前連結会計年度末に比べ303億1千8百万円増加し、8,508億2千5百万円となりました。
なお、主要な自己資本比率の推移は下記のとおりです。
当社グループの当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は下記の通りです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、585億3百万円となりました(前連結会計年度は410億9千7百万円の資金の増加)。これは主に、税金等調整前当期純利益688億1千8百万円や減価償却費の計上158億7千6百万円による増加、法人税等の支払い241億4千1百万円による減少があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、705億3千4百万円となりました(前連結会計年度は5億3千5百万円の資金の増加)。これは主に、有形固定資産の取得による支出125億5千5百万円や、投資有価証券の取得による支出1,819億2千3百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出172億2百万円があった一方で、有価証券の償還による収入100億円や投資有価証券の償還による収入1,243億8千5百万円、投資有価証券の売却による収入72億6千7百万円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金の減少は、配当金の支払い等により93億8千4百万円となりました(前連結会計年度は109億5千3百万円の資金の減少)。
以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末より214億8千万円減少し、624億1千2百万円となりました。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性に係る情報は下記の通りです。
(基本的な考え方)
当社グループは2022年5月、経営方針を新しく定めるとともに、2022年度から2024年度を計画期間とする中期経営計画を策定いたしました。中期経営計画2022-2024は、「総合コンテンツ企業」への進化を目指した前中期経営計画をさらに深化・拡張させ、あらゆる感動を創造し、生活者に信頼されるNo.1企業となるための新たな成長へのステージとなります。
メディア・コンテンツ事業領域においては「コンテンツ中心主義」を改めて掲げ、あらゆるプラットフォーム、デバイスに向けて生活者に最適なコンテンツを制作します。また、外部パートナーとの協業・共創を推進し、国内外に向けて発信していきます。さらに、VTuber事業を始めとした社内インキュベーション事業の強化・拡充を図るとともに、新たな領域への投資機会を追求し、新規ビジネスの創出を加速させます。また、㈱ティップネスを始めとしたウェルネス経済圏を構築し、国民の健康寿命の伸長に貢献します。当社グループは、あらゆるボーダーを超えた「感動×信頼のNo.1企業」として、生活者に新たな価値を提供し、企業価値のさらなる向上に取り組んでまいります。
・中期経営計画における戦略的投資方針
当社グループは、メディア・コンテンツ事業と生活・健康関連事業の強化と領域の拡張、さらに新規領域への挑戦に向けて投資を実行し、企業価値の持続的な向上を目指し、戦略的投資枠1,000億円を継続します。
・安定的・継続的な株主還元政策
当社グループは、事業環境の変化に柔軟に対応できる企業体質の確立と収益基盤の強化、成長領域への投資の調和を図りながら、持続的な収益の拡大・成長に努め、業績動向など諸要素を勘案しながら、継続的で安定的な株主還元を行うことを基本方針とします。 株主還元の詳細につきましては、「第4[提出会社の状況]3[配当政策]」をご参照ください。
・重要な経営指標として「売上高」、「営業利益」及び「ROE(自己資本利益率)」を設定
当社グループは、事業の規模と成長の尺度である「売上高」と、事業の収益性の尺度である「営業利益」を重要な経営指標とします。また、事業資産の効率的な利用と金融資産を活用した積極的な投資により、「ROE(自己資本利益率)」の向上にも引続き努めてまいります。
(経営資源の配分に関する考え方)
当社グループは、上記財務方針に従い企業価値向上に資する経営資源の配分に努めてまいります。また、安定的な経営及び事業展開に伴う資金需要等に対して機動的に対応するため、十分な現金及び現金同等物を保有しております。現金及び現金同等物の保有額については厳密な目標水準は定めておりませんが、事業活動等の資金需要を越える余剰資金に関しましては金融情勢等を勘案しつつ、安全性並びに流動性の高い金融商品で運用しております。
(資金需要の主な内容と資金調達)
当社グループにおける主な資金需要は、当社及び子会社が事業活動を行っていく上で必要な運転資金、設備投資、戦略的なM&A及び有利子負債の返済等です。
また、以下の投資実行を予定しております。
・メディア・コンテンツ事業:知的財産(IP)開発、コンテンツ制作体制の強化
・新規事業:XR領域、メタバース領域をはじめとする成長テクノロジー投資、HR事業の拡大
・生活・健康関連事業:CDP構想に向けたデータ保有企業との連携、ウェルネス経済圏の構築
・サステナブル投資:社会に貢献する事業への積極的な投資の実行
これらの資金需要につきましては、主に自己資金によって賄う予定ではありますが、それを超える資金需要が発生する場合には当社グループ及びメディア・コンテンツビジネス業界を取り巻く諸環境や金融情勢等を総合的に勘案し、それぞれの時点において最も有利で最適と考えられる資金調達を行う方針です。
また、当社グループは、CMS(キャッシュマネージメントサービス)を導入し、グループ内資金を一元的に管理しております。
なお、2022年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりです。
このほか、オペレーティング・リース取引を行っており、解約不能のものに係る未経過リース料は117億6百万円(1年内:26億1千万円、1年超:90億9千6百万円)です。
また、当社グループの第三者に対する保証は、関係会社の建物賃貸借契約における連帯保証債務と従業員の住宅資金銀行借入に関する債務保証です。保証した借入金等の債務不履行が保証期間に発生した場合、当社グループが代わりに弁済する義務があり、2022年3月31日現在の債務保証額は、12億1千万円です。
当社グループの主たる事業であるメディア・コンテンツ事業の大きな柱は地上波テレビ放送事業であり、下記に記載のプライム帯(19~23時)などの番組を中心にタイムテーブルを編成し、広告枠の販売を行いました。
当連結会計年度における番組制作費は、前連結会計年度の緊急事態宣言下における番組制作の制約に伴う費用減からの反動等があったものの、前連結会計年度に計上した「東京2020オリンピック・パラリンピック」の放送権料に関わる評価損の反動により、845億4千4百万円(日本テレビ放送網㈱の数値)となり、前期比38億7千7百万円(△4.4%)の減少となりました。
(主な地上波レギュラー番組)
[プライム帯(19~23時)]
(注) 当連結会計年度内に改編を行っております。
(主な地上波単発番組)
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
(注) 前連結会計年度において、メディア・コンテンツ事業、生活・健康関連事業及び不動産関連事業の事業形態は、いずれも「受注」という概念にそぐわないため記載を省略しておりましたが、当連結会計年度末にメディア・コンテンツ事業において、㈱ムラヤマを連結子会社化したこと等に伴い受注残高が増加しております。なお、当初に予想される契約期間が1年以内の契約については受注実績に含めておりません。
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
(注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2.当社グループは、主要な顧客である広告主に対し、広告代理店を通じてテレビ広告枠の販売などを行っております。最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合を広告代理店別に示すと次のとおりです。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2[事業の状況]2[事業等のリスク]」に記載のとおりです。
当社グループは、事業の規模と成長の尺度である「売上高」と、事業の収益性の尺度である「営業利益」を重要な経営指標とします。また、事業資産の効率的な利用と金融資産を活用した積極的な投資により「ROE(自己資本利益率)」の向上にも努めてまいります。
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