当社は、5GやAI、IoTなどを活用したビジネスの展開に向けて、通信ネットワーク、デバイス、サービスにおける研究開発に取り組むとともに、様々なパートナーと共に新たな価値の創出をめざしたオープンイノベーションにも積極的に取り組みました。
○ 5Gの商用化及び更なる高度化に向けた取組み
・5G商用化に向けた研究開発
第5世代移動通信システム(5G)の国際標準化を主導し、通信事業者として世界で最多数の必須特許を取得するとともに、2020年3月25日に5G商用サービスを開始しました。異なるメーカーの基地局装置を柔軟に組み合わせ、ネットワークの低コスト化と持続性向上をめざす国際的な連携活動(O-RAN Alliance)を創設・主導し、O-RAN仕様に準拠したネットワークをいち早く実装しました。また、パートナーとサービス・ソリューションを高セキュリティかつ低遅延で実現する付加価値クラウド基盤として、ドコモオープンイノベーションクラウドを提供開始しました。当社が持つ画像認識や、パートナーが提供する映像伝送、VR・ARなどをオープンに実装し、パートナーとの協創を加速してまいります。
・5Gの更なる高度化と6Gに向けた取組み
5Gの更なる高度化を進めるとともに、2030年頃のサービス提供を想定した第6世代移動通信システム(6G)の研究に着手し、ユースケースや目標性能、技術要素などを白書としてとりまとめ、2020年1月に公開しました。
○ パートナーとのサービス・ソリューション協創に関する取組み
オムロン株式会社、ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社と工場の生産性向上をめざし、配線を5Gで無線化することで、製品需要に合わせて生産ラインを自由に組み替え可能とし、また5GとAIを組み合わせ、作業者に熟練者のノウハウ継承するソリューションを協創しました。この実現に向け、実際の工場において工作機器が5Gの電波伝搬に及ぼす影響を検証し、工場内での5G利用の実現性を実証しました。
○ 「DOCOMO Open House 2020」の開催
当社とパートナーが協創した260を超えるサービス・ソリューションを紹介した「DOCOMO Open House 2020」を2020年1月に開催し、23,000人を超えるお客さまにお越しいただきました。力触覚が伝わる遠隔操作ロボットや英語による講演をAIによりリアルタイムに日本語翻訳する講演会など、5G時代の新たな価値の創造を広く発信しました。
以上の結果、当連結会計年度の研究開発費合計は前連結会計年度に比べ2.0%増の
なお、当社グループの研究開発活動は各セグメントを複合的に行うものも含まれ、各セグメントに関連付けて記載していません。
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