課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。

(1) 会社の経営の基本方針

当社グループは、たゆまぬ革新を通じ、セラミックス分野の価値ある商品、技術を世界に提供し、産業の発展を支え、社会の繁栄に貢献することを使命とし、「世界一の顧客価値の実現」を事業目標に掲げ、お客様に最高の品質と安心をお届けし、信頼される企業集団を目指します。

また、あらゆる活動を通じ事業価値向上につとめ、株主の利益に貢献したいと考えています。

 

(2) 目標とする経営指標、中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題
① 2025経営計画(2021年度~2025年度)について

当社グループは、「鉄と産業を支える世界第一級の総合セラミックス企業」を目指し、中長期的な経済社会情勢も見据え、2025年度までを実行期間とする「2025経営計画」を策定し、実行しています。

[2025経営計画  概要]

○国内耐火物需要の構造的変化に対応した事業の抜本的体質強化策の実行

○海外事業では、高い技術力を活かした拡販、パートナー企業との連携・提携等による事業拡大

○ファーネス事業では、鉄鋼分野における整備作業領域拡大、省エネ工業炉・環境炉分野での拡販

○セラミックス事業では、半導体製造装置・環境関連分野・電子部品分野での拡販、新規分野へ進出

○安全・環境・防災・内部統制分野でより高次元なレベルを追求、カーボンニュートラル、SDGsへの取り組み、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進

以上の施策を推進することにより、ROS8%以上を目指します。

Ex. 2025年度連結売上高1,500億円、連結経常利益120億円

 

② 2025経営計画(2021年度~2025年度)の進捗状況について

当社グループの主要得意先である鉄鋼業界における2021年の世界粗鋼生産量は、前年比3.7%増で19億トンを超え、当連結会計年度の国内粗鋼生産量は、前年比15.5%増の9,563万トンとなりました。

一方でサプライチェーンの混乱等により輸入原料や調達品、物流費のコストアップに加え、円安影響等、当社を取り巻く経営環境は厳しい状況が続いております。

このような状況下、実行初年度となる当連結会計年度においては、国内事業の体質強化として黒崎播磨セラコーポ、有明マテリアルとの合併による製造実力向上を推進するとともに、コストアップに対応した徹底したコストダウン追求と販売価格への転嫁、国内外での回復する需要の着実な捕捉と拡販を進めて参りました。更には、ArcelorMittalグループの耐火物製造会社ArcelorMittal Refractories社との欧州鉄鋼向け耐火物の製造技術供与・支援及び販売提携、ブラジルの耐火物製造会社であるINDÚSTRIAS BRASILEIRAS DE ARTIGOS REFRÁTARIOS社との南米向け耐火物の製造技術供与契約締結といったグローバル戦略の強化等、収益拡大に向けた各種取り組みを実施致しました。

当連結会計年度における収益は上記取り組みに加え、国内外の粗鋼生産量の増加に伴う耐火物需要の増加、半導体製造装置・電子部品向けセラミックス材料の増加等により、売上高は、前連結会計年度に比べ17.7%増収1,337億78百万円となりました。売上高の増加等により、経常利益は36.4%増益86億79百万円となり、目標とする業績に対してリニア以上に進捗しております。

引き続き当社の強みを活かしたグローバル戦略を更に推進するとともに、設備投資の積極化、収益拡大に向けた各種取り組みを一層加速することで、連結売上高1,500億円、連結経常利益120億円を目標に2025経営計画の早期実現を目指します。

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