1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
(1)会社の経営の基本方針
グループ理念(人がいきいきとする環境を創造する)の下、自由闊達・価値創造・伝統進化の3つの価値を“大成スピリット”として全役職員が共有し、自然との調和の中で、安全・安心で魅力ある空間と豊かな価値を生み出し、次世代のための夢と希望に溢れた地球社会づくりに取り組みます。
(2)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題
当社グループは、国内建設需要の減少等による業界再編圧力の高まりや、環境・社会課題を事業を通じて解決する方向への変化、DXが競争力を左右する時代への変化を中長期の外部環境・構造変化と特定し、グループ理念や大成スピリットを踏まえて、[TAISEI VISION 2030]を2021年5月に策定しました。
[TAISEI VISION 2030]の実現のために、3年間で集中的に取り組むことを「中期経営計画(2021-2023)」の重点課題として整理し、課題解決及び目標達成に向けてグループ全役職員が一丸となって取り組んでおります。
[TAISEI VISION 2030]
進化し続ける The CDE³
(キューブ)
カンパニー
人々が豊かで文化的に暮らせるレジリエントな社会づくりに貢献する先駆的な企業グループ
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CDE³(キューブ) :Construction, Development, Engineering, Energy, Environment
■基本姿勢
安全・安心の実現
「人」と「技術」と「情報」の最適活用
■業績数値イメージ
グループ売上高
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2.5兆円程度
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グループ純利益
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1,500億円程度
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ROE
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10%程度
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■ステークホルダーへの還元
顧客・サプライヤー・社会
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CDE³を通じた還元
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株主
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配当性向25~30%
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社員
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ダイバーシティ&インクルージョンを進め、多様な能力を最大限発揮できる働きやすい環境や人事・給与制度を実現
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中期経営計画(2021-2023)
■重点課題|事業関連
グループ国内建築事業
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厳しい競争環境下における優位性の確立
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グループ国内土木事業
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強固な事業基盤確立のための体制整備
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グループ海外建設事業
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安定的な事業基盤の確立と確実に利益を上げる体制の構築
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グループ開発事業
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不動産ポートフォリオの最適化と投資効率の追求による安定的な収益基盤の構築
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グループエンジニアリング事業
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強みを生かした事業領域の拡大
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■重点課題|サステナビリティ関連
エネルギー・環境
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環境分野のフロントランナーを目指して、カーボンニュートラルに向けた取り組みを加速させる
スコープ1・2:事業活動によるCO2排出量目標を「実質ゼロ」へ
スコープ3 :ZEB性能の向上とグリーン調達の拡大
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基盤整備
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サステナビリティを踏まえた基盤整備を実施する
安全 :死亡災害・重大事故ゼロ
技術開発 :環境・社会課題解決に向けた技術開発の推進
DX※ :生産システム変革と働き方改革の実現
働き方改革:魅力ある職場環境やダイバーシティ&インクルージョンを重視した
施策推進
ガバナンス:グループガバナンス体制の再構築
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※DX:デジタル・トランスフォーメーション
■数値目標(M&Aの実現を織り込んでいない)
ROE
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10%程度
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グループ売上高
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2兆円
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配当性向
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25%程度
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グループ営業利益
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1,400億円
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純有利子負債
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実質無借金の維持
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グループ純利益
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1,000億円
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■投資計画
●投資額
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3ヶ年 2,500億円
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●環境関連投資額
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3ヶ年 600億円
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●M&A投資
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1.技術開発投資
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600億円
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投資額のうち技術開発投資及び事業関連投資に含まれるもの
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事業領域拡大を目的とするM&A投資等は別枠で実施
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2.情報投資
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600億円
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・技術開発投資
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420億円
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3.設備・人材関連投資
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150億円
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・事業関連投資
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180億円
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4.事業関連投資
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1,250億円
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※1・2には一部重複を含む
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