課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。

(1)会社の経営の基本方針

当社グループは、社是である「誠意と熱意と創意の三意を以てお客様の信頼におこたえし、社業の発展を通して社会に貢献する」を経営の基本方針とし、グループ全社でコンプライアンスを徹底するとともに、加速する経営環境の変化に適応するため、技術力の強化を中心とする経営基盤の改革を推進して持続的成長を目指す。

 

(2)中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題

当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルスの感染収束による経済の活性化が期待されるが、ウクライナ情勢を契機とする、世界的なインフレと各国金融政策の変更等による円安が、世界経済及び日本経済の回復に大きな影響を与える可能性があり、予断を許さない状況が続くと思われる。

このような状況のなか、当社グループは、新しい中期経営計画である「中計83」をスタートさせている。

その基本方針には、①ワークエンゲイジメントの向上を目指した組織の改革、環境整備の推進、及び自律型人財の育成強化、②技術力の向上による総合力の強化、③成長分野に対応した重点領域の設定と集中的な投資による収益基盤の強化を掲げている。

この方針に基づき次の取組みを推進していく。

 

国内では、

・人財の確保と育成の強化、DX推進による生産性の向上と技術力の強化及び働き方改革の実現

・ソリューション営業と技術提案力の強化、特定技術の強化や新工法の開発、安全・品質管理水準の更なる向上

・リノベーション工事の受注拡大、官庁営業の推進と受注拡大

 

海外では、

・ローカル社員のワークエンゲイジメントの向上と経営人財を含めた自律型人財の育成

・技術力強化による受注拡大及び工事利益の改善

・日本人スタッフの計画的な育成

 

今般は、当社の海外連結子会社タイナカノCO.,LTD.における不適切な会計処理の判明により決算手続きが遅れ、株主の皆様には大変ご迷惑、ご心配をお掛けした。改めて深くお詫び申し上げるとともに、内部調査委員会からの調査報告を真摯に受け止め、グループ全社で再発防止策の徹底とコンプライアンス体制を更に強化し、信頼の回復に努めていく。

 

(3)新型コロナウイルス感染症への対応

新型コロナウイルス感染症の今後の影響について予測することは困難であるが、新型コロナウイルス感染症が収束傾向にあるとはいえ、再拡大や新たな変異株の出現が懸念され、完全収束までには暫く時間を要する状況にある。

このような状況のなか、当社グループは、引き続き従業員等の安全を第一に考え、気を緩める事なく、感染予防対策を徹底していく。

当社グループは、従業員の勤務時間の分散化を図るとともに、WEB会議の開催等の感染予防対策をすでに導入しており、これらの対策は今後も継続していく。また、作業所においては、検温、チェックシートによる健康確認、3密(密集・密閉・密接)対策の徹底、WEB会議等の併用等の感染予防対策を行っており、これらの対策についても継続していく。

このように、従業員等やその家族の安全の確保及び会社業務の円滑な遂行のため、感染拡大防止を最優先に考えているが、今後の動向により、当社の経営戦略等の見直しが必要になった場合には、速やかに対応する。

 

 

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