研究開発活動

5【研究開発活動】

 当社グループは、畜産及び水産並びにその周辺業界の市場の要求に応じた新製品や新技術の開発を、当社大府研究所を中心に行うとともに、必要に応じ他の研究機関(大学・民間企業)と連携し、開発の成果がすぐに顧客に役立つべく、常に積極的にこれらの技術指導を行っております。

 当連結会計年度における研究開発費の総額は716百万円であり、グループ全体の専門研究員は43名であります。

 セグメント別の研究開発活動は次のとおりであります。

(1) 飼料

① 養鶏用飼料の開発

 採卵鶏育成用において、鶏の体組成を改善することを目的にアミノ酸とエネルギーのバランスを最適化し、鶏の能力を更に引き出す飼料を開発しました。

 また、ブロイラー用においては、加熱加工飼料の飼料物性の違いによる成績への影響を研究し、従来よりも発育および飼料要求率を改善する技術として、製品へ応用することができました。

② 養豚用飼料の開発

 形状に工夫を凝らしたペレットおよびペレットクランブル型の人工乳前期・後期用飼料を開発し、飼料要求率の改善だけでなく、ホコリの軽減や利便性の向上も実現しました。

③ 養牛用飼料の開発

  乳牛用において、原料および加工した原料の消化性を詳しく調査することで、配合飼料としての消化速度を適切に調整し、飼料効率を改善する飼料を開発しました。

 また、肉牛用においては、人工乳(スターター)と育成飼料を1つに統合し、給餌管理の効率化と発育の安定化を実現した飼料を開発しました。

④ 養魚用飼料の開発

 ウナギの高い成長率が期待できるよう、水中でウナギが食べやすい柔らかさを保つ「鰻ストライズ」を開発、販売しました。

 また、高タンパク質で消化吸収の良い原料を採用した海産魚用飼料を販売しました。

以上の結果、飼料に係る研究開発費は671百万円となりました。

 

(2) その他

畜産用機器の開発

従来より大型化した畜糞発酵処理機(コンポ)の実用化に向けた開発等に取り組んでおります。

 以上の結果、その他に係る研究開発費は45百万円となりました。

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