課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

経営環境及び対処すべき課題

変異株を含めた新型コロナウイルス感染拡大の影響により、景気の先行きは依然として不透明な状況が続くと思われます。主原料である小麦粉や油脂、糖類、包材など原材料価格高騰の懸念もあり、当社グループを取り巻く経済環境につきましては厳しい状況になると予測されます。

このような状況にあって当社グループは、「常により良い商品と最善のサービス(ベストクオリティ・ベストサービス)を通じて、お客様ご家族に、おいしさ、楽しさ、満足を提供する」という経営理念のもと、洋菓子、製菓の両事業を併せ持つという当社の強みを生かして売上と利益の確保につとめてまいります。

 

各事業における対処すべき課題は次のとおりです。

 

[洋菓子事業]

洋菓子チェーン店では、高品質・高付加価値製品の品揃えを充実させることにより、お客様に選ぶ楽しさを提供して製品の拡販につとめます。広域流通企業との取り組みについては、主力生産ラインを有効に活用できる製品や当社の技術力を活かした製品の提案を促進いたします。

これらの施策を支える販売促進策を強化して売上確保をはかり、個店において製品ロスの低減や人件費管理にITシステムを活用するなど効率化を促進して収益性を高め、原材料価格増に対応してまいります。

次期は「ショートケーキ」発売100周年に当たり、これをテーマにした店舗の開設や記念製品の発売などのキャンペーンを実施してまいります。

 

レストランにおいては、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、厳しい状況に置かれておりますが、好調なケーキ類の拡販や店舗改装、メニュー強化に取り組んでまいります。

 

[製菓事業]

菓子においては、「カントリーマアム チョコまみれ」シリーズの生産設備をさらに増強するなど主力生産ラインの稼働を促進させて生産性向上に取り組みます。さらに、キャンペーンやSNS等を活用した販売促進策を多方面で展開して売上確保をはかります。

また、「アンパンマンペロペロチョコレート」のトレーの薄肉化をはじめ、製品の個包装、外装等のサイズや厚みを見直し、プラスチック包材の削減をはかるなど、地球環境問題へ取り組むと同時に、原材料費や物流費の削減につなげ、収益性向上につとめてまいります。

次期は「ルック」発売60周年に当たり、これをテーマにした記念製品発売などのキャンペーンを実施してまいります。

 

海外事業では、中国経済停滞の影響が懸念されますが、現地代理店との連携を強化し、主力製品の「ポップキャンディ」を軸に売上確保につとめるとともに、ビスケット製品の生産体制を増強するなど、拡販に注力いたします。さらに、東南アジアの市場開拓の取り組みを強化し、海外事業の売上確保を目指してまいります。

 

また、当社は、現在持分法適用関連会社である日本食材株式会社の株式を追加取得し、同社の発行済株式の過半数を有することにより、同社を連結子会社化いたします。これにより当社は、主に製菓事業において同社と生産面などの関係性を強化してまいります。

 

上記すべての事業活動において安全・安心な製品の製造・販売に際し、FSSC22000(食品安全マネジメントシステムに関する国際規格)を含め、事業の基盤となる食品安全衛生管理を着実に実行するとともに、労災ゼロ、異物混入クレームゼロを目標に、業務に取り組んでまいります。

 

当社グループを取り巻く環境は、厳しい状況が続くと思われますが、前記の各施策を着実に実行し、堅実に業績を確保できるようつとめてまいります。

また、親会社の山崎製パン㈱との連携を強化し、グループ全体の総合力を発揮して、持続的な企業価値の向上と不二家ブランドの強化につとめ、全事業の黒字化と安定した収益の確保を目指します。

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