5 【研究開発活動】
当社は、お客さまの経営・業務課題の解決に、 お客さまの一員として道しるべを示し、発想・技術・実現方法に限界を設けることなく、サービス・製品を想像し創造することで、世の中を変え、時代を切り拓くことを使命に、イノベーション事業において研究開発活動を行っています。
当事業年度の研究開発費は、179,334千円です。
(1) 主要な研究開発テーマ
当社の主要な研究開発活動のテーマは、以下の次のとおりです。
テーマ
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概要・特徴
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人工知能「SPAI」
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産学連携で当社が独自に開発した人工知能。画像から様々な特徴を捉えて商品や人を認識。文字、数字なども認識し、識別ができないものは「わからない」とアウトプットする。
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画像認識技術
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画像から自動で物体の位置を特定する。
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追跡技術
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カメラを通して、人物の特徴を識別し、対象を追跡する。
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マルチ決済
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現金、クレジットカード、電子マネー、プリペイドカードなど、幅広い決済方法に対応する。
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重量センサー
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力や荷重を数値化し、可視化する。
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バーコード一括認識技術
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一度に複数のバーコードやQRコードの情報を読み取る。
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文字認識技術
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文字を認識し、自動で読み取り、学習する。
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(2) 研究開発活動の成果
研究開発活動の成果として、日本国内で9件、アメリカで1件の特許を取得しています。
当社は、主要な研究開発テーマへの取り組みを通じて得た技術を応用して、製品やサービスを開発しています。現在、以下の製品を開発、販売または技術供与しています。
製品名
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特徴
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スーパーワンダー
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小売店舗のレジを不要にする無人決済システム。
追跡技術や各種センサーの制御技術を応用して、入店から退店まで利用者を自動的に追跡すると同時に、買い物する商品をリアルタイムに把握することが可能。
TTGに技術供与しており、「TTG-SENSE」及び「TTG-SENSE MICRO」として販売。
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ワンダーレジ
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設置型のセルフレジ。
SPAIや画像認識技術等を用いて、商品の姿やバーコードを一括で認識することが可能。
レジ業務の省力化とレジの待ち時間低減を実現。
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ワンダーレジ-BOOK
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書店向けのワンダーレジ。
書籍の2段バーコードの読み取りに対応しており、複数の書籍を一括で認識することが可能。
店舗の運営コスト削減とレジの待ち時間低減を実現。
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EZレジ
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バーコードスキャナーを搭載するセルフレジ。
小規模な小売店や職域売店をターゲットに必要な機能を絞り込み、一般的なセルフレジと比べ高い価格競争力を実現。
また、簡易的なPOSシステムを搭載しており、小規模な小売店における管理業務にも対応。
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また、上記の製品の機能向上に継続的に取り組むとともに、お客さまからの要望や課題に応じて、当社の保有する技術を活用したソリューションの研究開発を行っています。