研究開発活動

5 【研究開発活動】

当社は、日々進化するAI技術を業務で利用しやすい形に変換して提供することを目的に、研究開発を進めております。AI、IoTなどの新しい技術領域の研究開発結果を「SyncLect」サービスに集約してサービス提供することで、汎用的な利用を可能とするとともに多様化する先端技術のサービス窓口になることを目指しております。

当事業年度において、当社が支出した研究開発費の総額は2,128千円であり、次の技術分野に対する研究開発活動を行っております。

 

(1) 業界特化型AI

 近年、実証実験を目的としたAIからビジネス貢献を目的としたAIへシフトが進む中、業界に特化した業務課題を解決するためのAIニーズが発生しております。

 当社では大手企業との連携により、建設業界に特化した構造設計工程や見積業務を効率化するAI、物流業界に特化した棚卸業務を効率化する無人フォークリフトやスマートグラスによる映像解析AI、輸送効率の高いルートを提案するAIオンデマンド配送、製油業界に特化した油と揚げ物の映像解析などの独自ディープラーニングモデルの研究開発を進めております。

 また、一方で業界特化型AIを限られたデータサイエンティスト以外でも利用可能とするために、「SyncLect」サービスにMLOps(※1)やAutoML(※2)機能の拡張を進めております。

 

※1 MLOpsとは、機械学習又はディープラーニングのライフサイクルを管理するための、データサイエンティスト、エンジニア、保守運用担当者のコラボレーション及びコミュニケーションに関する実践手法です。これによりAIライフサイクルの高速化並びにデータサイエンティストの負荷軽減を実現します。

※2 AutoML(Automated Machine Learning)とは、機械学習を実際の問題に適用するタスクを自動化するプロセスです。

 

(2) スマートストア

労働人口の不足や働き方改革によって、各業種で人手不足が深刻な問題に直面しております。

AIやIoTと言った最新テクノロジーを採用することで、店内のショッピング体験向上、顧客行動のデジタル化、非接触型決済を始めとする購入プロセスの簡略化、新型コロナウイルス対策などデジタル活用を行うスマートストア向けに、IoTマイクによる音声認識、エッジカメラによる画像解析、ToF(※3)による人感センサー、MEMS(※4)による匂いセンサー、自動走行ロボティクスソリューションを研究開発によって提供しております。

また、スマートストアで培ったテクノロジーをスマートシティ領域に利用する拡張を進めております。

 

※3 ToF(Time of Flight)とは、レーザーやLEDといった発光源からの光を対象物に照射し、その反射光をセンサーで 検出するまでの時間差を利用して対象物までの距離を測定します。小型化、低電力化、低コスト化が進み、近年iPhoneにも搭載されています。

※4 MEMSとは、Micro Electro Mechanical Systems(微小電気機械システム)の頭文字からメムスと呼ばれています。 MEMSは、機械要素部品、センサー、アクチュエータ、電子回路を一つのシリコン基板、ガラス基板、有機材料などの上に集積化したデバイスを指します。

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