①ビジョン、ミッション
当社グループは、持続可能な社会の実現に加え、社会および世の中に対して驚きのある提案を届けることを目標に「技術とアイデアで、社会にサステナビリティとサプライズを。」をビジョンに、お客さまの期待を超える技術とアイデアで課題を解決し、更にその先の変革へと導くことを目標に「想像を超える、創造力で、課題のブレイクスルーを導く。」をミッションとして掲げております。
②中長期基本方針
シミュレーションのリーディングカンパニーになることを目標に、次に掲げる中長期基本方針に基づき経営に取り組んでおります。
1.シミュレーションで社会のために貢献します。
2.グローバル企業に成長します。
3.ダイバーシティを推進、人材育成を強化します。
③長期の企業価値向上の取り組み
長期の企業価値向上の取り組みとして、次の項目に取り組んでおります。
(※)従来は、配当性向50%、DOE3%を指標に活用
(2) 経営環境
新型コロナウイルス感染症は新たな変異ウイルスの流行などで終息が見通せず、日本及び海外の経済を引き続き低迷させるリスクがあります。企業の研究開発投資、情報システム投資への影響を注視する必要があります。
新型コロナウイルス感染症拡大が、在宅勤務の促進、「働き方改革」への取り組み促進を後押ししております。企業の情報システムでは、情報インフラのクラウド化が促進されており、社会全体で情報セキュリティへの対応の重要性が増加しております。また、製造業の企業ではSDGs(持続可能な開発目標)などの社会課題への対応、デジタルトランスフォーメーション(DX)による開発・設計プロセス改革が強く意識されるようになっており、当社グループが提供するサービスのニーズはより一層高まっているものと認識しております。
一方、当社グループは、36年間にわたり販売を行ってきた主要取引先であるSynopsys, Inc. (以下、本書において「Synopsys社」と表記)との光学設計解析ソフトウエアの販売代理店契約を、2021年10月1日を以って終了することになりました。本契約終了の影響により、2022年12月期は減収減益を免れない状況です。
この経営環境の変化に対応し、2023年12月期より業績のV字回復を実現するため、長期視点での目指す姿を検討、新たな目標を掲げ、直面する課題を克服するとともに、企業価値の向上を実現すべく、中期経営計画の見直しを実施いたしました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①サステナビリティを巡る課題への対応
当社は、ビジョンの実現に向けて取り組むにあたり、サステナビリティを巡る課題への対応は、リスクの減少のみならず収益機会につながる重要な経営課題であると認識しております。
また、当社は、中長期的な企業価値の向上の観点から、2021年度に当社のマテリアリティ(重要課題)を特定するプロジェクトチームを発足し、当社のリスクと機会の分析、当社が提供する価値の検討を行い、取締役会での審議の上、マテリアリティを特定し、取り組んでおります。
<マテリアリティ>
当社のマテリアリティは当社の3項目のマテリアリティと「マテリアリティを支える基盤」5項目で構成されています。
マテリアリティ
A.サステナブルな社会の実現に貢献するソリューションの創造
B.お客さまの課題解決を通じた社会への貢献
C.「多様性」を強みに継続的に新しい価値を創造する企業文化の醸成
マテリアリティを支える基盤
1.ビジネスの変革
2.テクノロジーとアイデアの探索・追求
3.グローバル企業への成長
4.多様な人財の採用・育成
5.ガバナンスの強化
②人的資本、知的財産への投資等
当社は、人的資本が最も重要な経営資本と認識しており、中長期基本方針の一つに「ダイバーシティを推進、人材育成を強化」することを掲げております。また、社会への約束、お客様への約束、社員との約束から構成されるクレドを策定しております。社員との約束は当社が社員に対して約束する姿勢を示しています。社員の成長を支援する、働きがいがある会社の実現に向けて取り組んでおります。2021年度は、リーダーシップ研修等の社内教育を積極的に実施しております。
知的財産への投資については、中期経営計画における成長の骨子の一つに「グローバルでの自社製品の販売拡大」を掲げており、自社開発製品の改良、新製品の開発、販売、OEM共有の拡大等当社の知的財産の価値向上に努めております。2021年度は、79,477千円の研究開発費を支出しております。
お知らせ