課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営理念

当社グループは、サーキュラーエコノミーの実現に向けたサステナブル経営を推進するため、今般「経営理念」「経営ビジョン」「行動規範」を以下の通り再設定致しました。

これらの中身をグループ内に浸透させ、企業価値向上に努めてまいります。

<経営理念>

ロックペイントグループは、

・高品質な商品とサービスの提供により新しい価値を創造します。

・人と環境との調和を図り、社会の持続的な発展に貢献します。

<経営ビジョン>

ロックペイントグループは、

・塗料および接着剤の開発・製造・販売を通じて雇用を守り、お客様の満足に努める企業です。

・サプライチェーン全体で、サステナブルな社会の実現に貢献します。

・地球環境を守るため、カーボンニュートラルを実現します。

・ダイバーシティを推進し、誰もが活躍できる職場づくりを目指します。

・社員一人ひとりの主体性を尊重し、全社員が誇りと喜びを実感できる会社づくりを目指します。

<行動規範>

わたしたちは、

・社会に役立つ商品とサービスを提供し、お客様の満足と信頼を獲得します。

・環境負荷の少ない商品の開発・製造・販売により、地球環境を守ります。

・法令や社会的マナーを守り、誠実で公正な取引を行います。

・思いやりとコミュニケーションを大切にし、明るく働きやすい職場をつくります。

・地域社会と協調し、その発展に貢献するように努めます。

(2)経営環境

今後の世界経済は、新型コロナウイルス感染症の継続的な影響や、ロシアのウクライナ侵攻等国際情勢の混乱により、先行き不透明な状況が継続するものと思われます。

当連結会計年度において、当社グループの位置する塗料業界は、半導体不足等の影響により新車ラインでの需要は低調であったものの、建設機械や工作機械、建築改修工事等の需要は回復基調となり、前年同期を上回る状況でありました。今後の見通しとしては、エネルギー価格の上昇、原材料価格の高騰等により、厳しい状況に直面すると考えられます。

当社グループでは、主要な製品である自動車補修用塗料において、衝突安全装置の普及拡大等により修理入庫数の減少傾向が懸念されます。また、サプライチェーンの混乱による原材料の供給不安、製造コストの上昇等により、事業を取り巻く環境は厳しさを増していくものと考えられます。

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

このような環境において当社グループはサステナブル経営の推進に取り組んでまいります。

カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの実現を最重要課題とし、全社横断組織であるサステナブル経営推進部の下、環境負荷の少ない商品の開発、製造、販売を進めます。水性塗料や温暖化対策に寄与する高日射反射率塗料を拡充、VOCフリーの粉体塗料をさらに低温硬化型にする等を推進します。接着剤においても無溶剤化や天然由来原料の積極的な使用による環境負荷物質の低減を図っております。

 また、当期はSBT(科学的根拠に基づく温室効果ガス削減目標)のコミットメントを提出し、世界機関である「SBTイニシアチブ」からの認定取得を申請しました。

当社グループは、成長する海外市場への展開も進めており、インドネシアの子会社PT. ROCK PAINT INDONESIAにおける接着剤や建築用塗料の製造販売、インドの関連会社BERGER ROCK PAINTS PRIVATE LIMITEDにおける自動車補修用塗料の製造販売等のグローバル事業を強化しております。以上により、引き続き更なる収益力向上と財務基盤の強化を図ってまいります。

(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、刻々と変化する市場環境の中、特定の経営指標をもって目標とすることはせず、公表している業績予想に基づき安定した収益基盤を着実に強化していくことが第一と認識しております。

 

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