研究開発活動

5【研究開発活動】

当社グループにおいては、環境配慮・高機能・高付加価値をキーワードに顧客満足の向上を図るべく、既存技術の応用研究のみならず、特長のある製品の開発を念頭に入れた新技術の研究活動にも注力し、鋭意研究活動に取り組んでおります。

当連結会計年度における製品分野別の研究開発活動の内容は、次のとおりであります。

①車両用塗料分野

自動車補修用塗料分野では、環境対応として、プライマーからトップコートまでの水性化に取り組んでまいりました。これからも商品の更なる磨き上げをすると共に、塗装作業性の効率化等、顧客の満足度と地球環境への配慮を両立させた商品の開発に努めます。また、大型車両・産業機械分野では、機能性を付与した塗料の製品化を進める等、変化する市場に適合する商品開発も進めております。

②建築・家庭用塗料分野

溶剤系塗料の使用比率が高い床等の分野における水性化を加速させるために、耐久性、平滑性、耐摩耗性を格段に向上させた水性塗料の研究開発に注力しており、さらには本技術の金属塗装用途への応用展開や、透湿性、耐水性、耐久性に優れた塗膜設計により、水性塗料のラインナップ拡充を強く進めております。加えて、耐久性を一段と向上させた塗料設計による塗り替え回数削減にも努め、地球環境保護と建築物の長寿命化に貢献してまいります。

③工業用塗料分野

硬化温度の低温化による生産性向上や消費エネルギーの低減等、GHGの削減、環境負荷の低減に繋がる技術開発に努めております。粉体塗料においては、より低温で硬化するHAA硬化型粉体塗料の開発を強化してまいりました。また、意匠性の付与や抗菌・抗ウイルスの機能追加等により、多様化する市場のニーズに対応しております。

④工業用接着剤分野

環境負荷低減をキーワードに、無溶剤接着剤やバイオマス製品のラインナップに加えて顧客ニーズに合わせた設計開発、製品改良を進めております。包装材向け接着剤においては、リサイクルの促進に向けてモノマテリアル化が進められており、従来フィルムが担ってきた酸素バリア性や水蒸気バリア性等の機能を付与するアプローチも行っております。

 当連結会計年度における研究開発費用は、838百万円であります。

なお、当社グループは、塗料等製造販売の単一セグメントであるため、塗料等における研究開発費を記載しております。

 

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