課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

当社は、1978年の創業時から「お客様に棚卸のプロフェッショナルとして最高レベルの棚卸サービスを提供する」を基本方針としてまいりました。またグループ経営理念として「Mission」および「Values」を定め、エイジスグループとしてチェーンストアの発展と豊かな社会の実現に貢献していくことを目指して、日々の事業活動を行っております。

業界のトップ企業であることを強く自覚し、プロフェッショナルとしてお客様に最高のサービスを提供してまいります。

 

(2)目標とする経営指標

当社グループでは従前より、売上高及び営業利益の拡大を第一の目標としております。今期は、売上高の拡大に向けた施策に注力するとともに、中長期的な成長を見据えた人的資本への投資、成長事業の創出に向けた投資を積極的に行うことで、成長戦略の推進を図ってまいります。

 

(3)経営環境および中長期的な会社の経営戦略

当社グループの主要顧客であります流通小売業界におきましては、消費者の生活防衛意識の高まりによる節約志向の上昇に加え、世界的なエネルギー・原材料価格の高騰による仕入価格や物流費の上昇など、業界を取り巻く環境は厳しい状況が続くと思われます。

このような状況のもと、当社グループは中長期的な経営戦略として、以下の3つに取り組んでまいります。

① 国内棚卸サービスの収益力強化

国内棚卸サービスは引き続き収益力改善を図り、投資原資を生み出すための事業と位置付け、成長分野であるリテイルサポートサービス・海外棚卸サービスに対しての投資を行ってまいります。

② リテイルサポートサービスの拡大

国内棚卸サービスで培った顧客資産を活用し、既存サービスの拡販を進めてまいります。また、既存サービスの付加価値向上を実現するソリューションサービスの開発や顧客ニーズを捉えた新たなサービスの開発と販売にも取り組んでまいります。

③ 海外棚卸サービスの品質及び収益力の強化

アジア地域は「成長マーケット」と位置付けております。国内棚卸サービスで培った高度な技術やスタッフ教育のノウハウを海外でも展開いたします。日本で高い競争力を維持している棚卸サービスのノウハウを海外子会社に展開することに加え、オペレーションとマネジメントの現地化推進、海外顧客のニーズにあったソリューションサービスの開発等に取り組むことで、強固な事業基盤を構築してまいります。

 

(4)会社の対処すべき課題

当社グループを取り巻く外部環境は、少子高齢化による小売業界全体の市場規模縮小に加え、業種・業態を超えた販売競争の激化、人手不足の高まりや最低賃金の上昇による人件費の増加など、厳しい状況が続くと予想されます。

このような状況のもと、当社グループは成長戦略として、チェーンストア産業を変革する新たな価値を創造するために「棚卸会社からリテイルサービス会社への事業転換」「グループの柱となる新たな事業の創出」「展開地域をアジアから世界へ拡大」を中期方針として掲げ、事業活動に取り組んでまいります。

 

「棚卸会社からリテイルサービス会社への事業転換」においては、マーチャンダイジングサービスの構築、サービス品質向上や提案力の強化、マーケティング強化によるリテイルサービスの価値の周知と認知度の向上に取り組むことで、より付加価値の高いサービスを提供し、顧客との強固な信頼関係を構築してまいります。

「グループの柱となる新たな事業の創出」においては、米国リテイルサービス企業およびチェーンストア産業の調査・研究を進めるほか、社内外における新規事業や新規サービス開発の推進、創造性と挑戦力を生み出すための職場環境を実現するための取り組みなど、成長事業の創出に向けた投資を積極的に実行してまいります。

 「展開地域をアジアから世界へ拡大」においては、当社既存展開地域である東アジア地域とアセアン地域でのオペレーションとマネジメントの現地化推進、エイジスグループの認知度向上と棚卸サービスの価値の周知を目的としたマーケティング強化の取り組み、カリフォルニアオフィスを軸に米国での市場調査や競合調査を行うなど、マーケットシェアと展開地域の拡大に向けた取り組みを進めてまいります。

 

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