当事業年度における研究開発活動は、奉行クラウドを数多ある基幹業務系クラウド・アプリケーションから顧客に選択していただけるシステムを目指して、進化・充実させることに注力してまいりました。
当事業年度の研究開発費は、
(1)製品開発
引き続きクラウド時代において企業が求める新たなシステムニーズに応え、顧客満足度のさらなる向上と、顧客の期待を超える感動をお届けすることを目指し、奉行クラウド、奉行クラウドEdgeの開発に集中してまいりました。中堅企業向け『奉行クラウドV ERP』の新規開発、電子帳簿保存、電子インボイス等の制度対応に伴う開発、『奉行クラウド』の情報集約サイト「ヘルプセンター」の構築や、奉行クラウド、奉行クラウドEdgeのFrameworkの開発等により、開発品質や生産性の向上を行ってまいりました。
(2)開発投資
引き続きMicrosoftテクノロジーにフォーカスしてまいりました。
最新の運用環境及び開発環境への迅速な対応として、『Microsoft Azure』、『Windows 10 Update』、『SQL Server』、『Visual Studio』、『.net6』、『AIテクノロジ、SNS連携、Power Platform』などの最新技術情報を収集・更新し、『Microsoft Remote Desktop Service』『Windows Virtual Desktop』等のリモート運用テクノロジーを活用し、品質の向上を実現してまいりました。
クラウドサービスは、提供サービスの増加、利用者の増加により、当社の生命線ともなりうる状況に発展しています。安定したクラウドサービスの提供を実現するために、品質の向上、リソースの強化、セキュリティ対策の強化、大規模案件へのクラウド対応の強化等を行い、実施してまいりました。
社内においては、次期社内システム構築の取組み(社内顧客管理システムの更改、既存ビジネスモデルの改善等)を進めて参りました。
このような活動を通じて、クラウドサービスの活用が進み社会全体のデジタル化への転換が求められてきた中で、変化してきた顧客のニーズに対応すべく、開発環境を先取りする体制を整え、将来にわたり競合他社に比較して格段の開発生産性を確保し、企業向けパッケージシステム開発企業として社会貢献度 No.1の評価を獲得・維持できるよう努めてまいりました。
(3)サポート&サービス
制度改正等に伴う繁忙期や環境変化等の要因を問わず安定して品質の高いサービスを提供するため、顧客の不安解消やナレッジの自動検出を訴求するデジタルコンテンツの開発と提供、オンライン問合せのAI対応の組込み、Web FAQの効果測定による「解決」精度の向上等、「問合せをせずに済む(自己解決)」、「問い合わせを生まない(未然防止)」ための仕組みの構築を進めてまいりました。
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