課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

当社は、2018年度に会社設立50周年を迎えたことを機に、「私たちは、新たな技術の創造により、人と環境が共生する豊かな社会の発展に貢献します」を新たな経営理念といたしました。また、経営ビジョン「エコテクノロジーで未来を創る」を定め、このビジョンに基づいた事業活動を通じて、環境・社会の持続可能性向上に貢献しつつ自らも持続的に発展することで、グローバルに企業価値向上を目指しております。

当社グループは、次の5項目を意識した事業活動を推進します。

1)  地球環境への配慮とリスクマネジメント

2)  新たな技術の創造による環境・社会・経済的価値の創出

3)  人権・ダイバーシティの尊重、安全・健康への配慮を通じた働きやすい環境・企業風土

4)  ステークホルダーとの対話と価値協創による良好な関係構築

5)  法令遵守と適正なグループガバナンス

(2) 目標とする経営指標

当社グループは、2022年度からスタートした新たな中期経営計画「OPEN 2024」の最終年度となる2024年度において、連結売上高390億円、同営業利益37億5千万円、海外売上高比率40%以上、New Green Index(*) 130以上の達成を目標としております。

(*) 顧客価値向上の観点から評価項目・基準を見直した当社環境戦略製品の売上指標。2021年の当該製品売上高を100として指数化

(3) 経営環境

当社グループを取り巻く経営環境は、依然として新型コロナウイルス感染症の収束が見通せないこと、資源やエネルギー価格の高騰に伴う急激な原料価格の上昇、また、主要販売先である製紙業界、印刷インキ業界の先行きが不透明であることなどから、引き続き厳しい状況で推移するものと予想されます。

(4) 中長期的な会社の経営戦略

昨今は地球規模での気候変動の加速や新型コロナウイルス感染症の世界的大流行などを背景とする事業環境の不確実性増大に加え、企業に求められる社会要請も質的・量的に高まってきております。こういった状況を踏まえ、当社は経営ビジョン実現に向け全社一丸となって目指すべき方向性をより明確にするため、また、2030年がSDGs(持続可能な開発目標)の達成年であり、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた区切りの年であることも踏まえ、2030年をゴールとした将来像、長期ビジョン「VISION 2030」を描きました。「VISION 2030」では、「エコテクノロジーで持続可能な社会の実現に貢献するグローバル企業となる」をスローガンに、ESG経営課題を解決しつつ、海外へ積極的に展開し、新事業を構築するなど製品/事業地域/事業領域のポートフォリオ変革により事業拡大することを目標としております。

(5) 会社の対処すべき課題

「VISION 2030」を達成するためのアクションプランとして、いつまでに何を実行し、どのような成果を出していくかをバックキャスティングにて考え、新中期経営計画「OPEN 2024」を策定しております。スローガンと具体的な基本方針を以下の通り定め、取り組んでまいります。

スローガン:Change ~VISION 2030達成に向けた土台作りのための変革と挑戦~

①  ポートフォリオ変革

・海外(特に東南アジア)への積極展開

・新事業の足場固め

・国内事業基盤の強化

②  ESG経営の推進

・GHG(温室効果ガス)排出量削減計画の実施

・サステナビリティ委員会の設置と運営(サステナビリティ基本方針の策定)

・New Green Index : 130以上

③  人財育成・組織づくり

④  DX(デジタルトランスフォーメーション)

 

以上の課題に鋭意取り組むことを通じて、当社グループは、今後とも企業価値を高め、株主の皆様を始めとするすべてのステークホルダーに貢献する企業を目指してまいります。

 

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