パウダーテックは、情報と市場を広く世界に求め、絶え間なく技術の前進を続ける企業であります。
当社の経営理念は、以下のとおりであります。
1.技術を以て社会の繁栄に貢献する
1.誠実を以て貫く
1.チャレンジ精神、開拓精神に徹する
1.社会のニーズに迅速に対応する
当社グループは経常利益、ROE、新規機能性材料売上高比率を経営指標として経営基盤の強化に取り組んでおります。なお、中期経営計画では最終事業年度である2024年度に経常利益13.4億円、ROE6.9%、新規機能性材料売上高比率7.8%を目標としております。
当社グループは、3ヵ年ごとに中期経営計画を策定し、各年度の課題に取り組むことにより事業展開を図っております。
■中期経営計画「19中計」の振り返り
2019年度からスタートした「19中計」においては、「既存事業の持続性を確保しつつ、企業体質の強化を推し進めると共に新規事業の開花と更なる創出を目指す」方針のもと、目標達成に向けて取り組んでまいりました。
2020年度以降は新型コロナの影響で各事業部門の売上が低下し大幅な減益となりました。コスト圧縮努力と需要が底を打ったことにより回復基調に戻りましたが、経営目標は未達となりました。
しかしながら、既存事業の収益力強化と新規事業のための成長投資は計画どおり実施いたしました。
■新中期経営計画「22中計」の取り組み
2022年度を初年度とする3ヵ年計画「22中計」を策定し、本年4月よりスタートいたしました。当社の経営理念をもとに「独自技術で社会課題を解決し、社会に必要とされる『エッセンシャル企業』を目指す」を22中計のありたい姿といたしました。
地政学リスクに伴うエネルギーコストの上昇やサプライチェーンの混乱、新型コロナにより加速したペーパーレスなどニューノーマル社会への動き、環境問題を含むESG経営など持続可能な社会への動きを当社を取り巻く外部環境として捉え、「既存事業の収益性維持強化」「新規事業の利益貢献実現」「新規事業の継続的育成」「事業基盤を支える本社機能強化」の4つの基本方針を実行することにより、ありたい姿を目指します。
機能性材料事業においては、キャリアの需要が新型コロナ前の水準に戻らないと想定し、エネルギーをはじめとする原燃料の価格高騰への対応として、徹底した改善と効率化によるコストダウンの実現、キャリアの新機種への搭載率の向上などに取り組みます。また、新規機能性材料としては、微粒フェライト粉の供給体制の確立、新規市場のマーケティング強化と新製品の上市加速などに取り組みます。
鉄粉事業においては、脱酸素剤関連としては、営業の効率化と水分依存型一体化脱酸素剤を中心とした拡販、コストダウンの強化、新製品による新市場開拓の加速などに取り組みます。鉄粉関連としては、事業構造改革を推進いたします。
また、ESG経営の推進として、省エネ対策などによる二酸化炭素排出量の削減、多様な人材が働き続けられる環境整備の実現、コーポレートガバナンスの強化などに取り組みます。
このような諸施策を確実に実行し、ありたい姿を実現し企業価値の向上に努めてまいります。
(ご参考)中期経営計画「22中計」(2022年4月~2025年3月)の概要
1. 経営理念
・技術を以て社会の繁栄に貢献する
・誠実を以て貫く
・チャレンジ精神、開拓精神に徹する
・社会のニーズに迅速に対応する
2. ありたい姿
独自技術で社会課題を解決し、社会に必要とされる『エッセンシャル企業』を目指す
3. マテリアリティ
・収益基盤事業の維持向上
・新規事業の継続的創出
・持続可能な環境整備
・本社機能の強化
4. 中計基本方針
・既存事業の収益性維持強化
・新規事業の利益貢献実現
・新規事業の継続的育成
・事業基盤を支える本社機能強化(ESG経営推進)
5. 財務KPI(経営目標)
6. 非財務KPI
・ガバナンス強化
・働く環境 / 従業員満足度
・社会的評価 / IR活動・情報開示
・環境 / エネルギー原単位およびCO₂削減
7.事業部門の基本戦略
(1)機能性材料事業
・徹底した改善と効率化によるコストダウンの実現
・キャリア商品開発において、お客様の新機種への搭載率を向上
・微粒フェライト粉の供給体制を確立
・新規市場のマーケティング強化と新製品の上市加速により計画プラスαの売上を目指す
(2)鉄粉事業
(脱酸素剤事業)
・営業の効率化(DXツール活用)と水分依存型一体化脱酸素剤を中心とした拡販
・労働生産性向上・省力化と歩留改善によるコストダウン強化
・環境配慮型脱酸素剤包材や酸素検知剤の強みを活かした新製品による新市場開拓の加速
(鉄粉事業)
・鉄粉事業の事業構造改革推進
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