研究開発活動

5【研究開発活動】

当社における研究開発活動は、技術開発部門が主体となり、分野・用途毎に多様性のある空調ニーズに対し、先進的で付加価値の高い空調システム機器の開発を推進しており、以下の開発テーマを主な活動指針としております。

なお、当社は空調機器関連製品の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載は省略しております。

・人の健康を支える良質な衛生環境を提供する製品開発

・快適性や生産性向上に繋がる高品質環境を提供する製品開発

・空調システム全体におよぶ省エネを実現する製品開発

・施工性や利便性が高く設備コスト低減に繋がる製品開発

・機能性、拡張性の高い自動制御機器の開発

また、大学の研究室、顧客情報を集約する営業推進部門などとの連携により、製品、部品の開発に繋げております。

 

当事業年度における主な開発としましては、当社が目指すクリーン&ウェルネス空間を推進する業務用空気清浄ユニット「ベストUVエアー」を新たにリリースいたしました。

本製品は中部電力㈱および中部電力ミライズ㈱と共に開発を進め、ビル空調システムとの親和性に優れ、空調用の循環気流に沿って効果的に清浄度を高めることなどをコンセプトとしております。また、フィルタ捕集と深紫外線照射を組み合わせた新たな発想で、空気中に浮遊する細菌やウイルスを含むエアロゾルを効果的に除去、不活化(≒殺菌)することを実現するほか、試験結果を踏まえた適切なフィルタ選定で維持費を抑制、深紫外線光源には業界に先駆け多点灯LEDモジュールを採用し長寿命化や安全性、環境負荷の低減にも配慮した構造としています。

このほか、これまで生産工場において多くの実績を持つゾーン空調機のラインアップに加え、新たに新鮮空気による環境改善を提案する「工場用陽圧換気外調機」を開発いたしました。本製品は一方向に押出す全体換気(目安:1回/h)により、工場内で発生する汚染空気の常時排出、屋外からの粉塵や湿気などの流入抑制、生産品質向上、生産機械類の長寿命化などに繋がるメリットを備え、ゾーン空調機と併用するシステムとしてご使用いただくことを想定しています。また、外気を利用した空調は特に工場内の発熱が多い建物などでも有効であり、外気冷房などの機能も併せ省エネと環境改善の両立をご提案してまいります。

なお、本システムは2022年4月より高井田新工場に据付け稼働を開始しており、今後体感していただけるモデル工場としてお客様をお招きする予定です。

 

今後も、柔軟な発想と信頼される技術力で人と環境にやさしい製品・部品作りを追求し、社会に貢献してまいります。

なお、当事業年度における研究開発費は、113,777千円であります。

 

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