研究開発活動

5【研究開発活動】

(1)研究開発活動の方針

 当社グループは、行動指針のひとつに「自主創造:独創的な商品とサービスを世界の人々に提供しよう」を掲げ、多様化する社会情勢や顧客ニーズに合致した、市場適合性の高い製品やサービスを、迅速に製品化し、顧客や利用者の満足度向上を図ることを基本方針とし、当社の製品が人と人の信頼関係の発展に資するものであることを願っております。

 

(2)研究開発活動

 世界各国の貨幣に対応した鑑識別・搬送・集積・還流等を中心とした貨幣処理技術を追求するとともに、これらの技術・ノウハウを応用・発展させたシステム製品開発にも注力しており、潜在的な顧客ニーズを引出し、新たな市場開拓に向けた活動を活発化させております。また、製品開発を進める上で、知的財産権の権利化の促進や有効活用にも注力しております。

 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,341百万円でありました。

 

①グローバルゲーミング

 当連結会計年度は、AWP市場(欧州ゲーミング市場)向け紙幣還流ユニットの製品開発を完了しました。欧州市場を席巻したローコスト還流識別機の後継モデルとして高い識別能力と品質向上を図っており、かつ低コスト化の実現により競争力の高い製品となっております。

 

②海外コマーシャル

 当連結会計年度は、交通・流通市場向け紙幣還流ユニットに搭載する高性能識別モジュールの開発を完了し、欧州中央銀行による識鑑別能力・正損仕分け能力の認証を取得いたしました。現行モデルの識別モジュールと組み換えが可能となっており、中型紙幣処理機としては世界最高水準の識別性能を搭載した製品となります。マネーロンダリング対策の観点からも高まる市場のニーズに応えるべく展開を図ってまいります。

 

③国内コマーシャル

 当連結会計年度は、クリニック様向け自動精算機を上市しており、顧客別に順次対応を実施しております。業界最小サイズと低コストの実現により、1台で現金とキャッシュレス決済に対応したマルチ端末として好評価を得ております。またカスタマイズにより他業種への展開を図れるなど、高いパフォーマンスが期待されている製品となっております。

 

④遊技場向機器

 当連結会計年度は、新方式の紙幣搬送システムの追加対応の開発を実施しました。従来の直線搬送路に曲線の搬送経路を接続追加する事で、U字やS字などの自由度の高い搬送レイアウトが可能となっています。

 また、モニタリングシステムの機能追加を実施し、紙幣搬送、メダル自動補給装置と接続することで、エラーや故障状況をインターネット経由で監視する保守サービスの活用を開始しております。

 その他、湯洗式メダル洗浄機を搭載したメダル自動補給システムの開発にも着手し、翌連結会計年度も継続して対応を行ってまいります。優れた洗浄能力によるメダル品質の差別化にて市場展開を計画しております。

 

 

 

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