研究開発活動

 

5 【研究開発活動】

 当連結会計年度の研究開発活動は主にデバイス事業分野において、今後日本国内で成長率の著しい分野と予想される「AI」を利用した画像認識ソリューションの活用研究に着手してきました。

 近年、半導体の演算処理性能の進化に伴い、現場に近いデバイスに人工知能(AI)の学習モデルを実装し、従来クラウド側で行っていた予測をエッジデバイス側で行えるようになりました。NCXX AI BOX「AIX-01NX」の機能であるリアルタイム画像認識技術は、顔認証システムや監視カメラの映像分析などのセキュリティ分野での活用や、工場ラインでの不良品検出、介護分野での見守り、河川水位監視などの防災、自動車の自動運転や運転アシストなど様々な分野に活用できる技術となります。

 加えて、株式会社チチカカの店舗における実証実験や、社会福祉法人善光会(本部:東京都大田区、理事長:梅田茂)サンタフェ総合研究所と共同で、善光会が運営する施設においてNCXX AI BOX「AIX-01NX」の最終試作機を使った転倒、ふらつきなどの通常と異なる行動の検知精度の検証を行うヘルスケア分野における実証実験などを通じて、当該技術を用いたプライバシーを考慮したVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)や、介護、医療、農業、製造業、インフラといった様々な分野に展開が期待されるデバイス事業の新たな製品開発に活用をしてまいります。

 


 

NCXX AI BOX「AIX-01NX」の動作イメージ

 

 また、引き続き「NCXX Racing」として、鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦し、オートバイ向けGPSデータロガーのハードを改良し、データ収集の周期を短縮するとともに、加速度や傾きなどのデータを収集することでバイクの挙動を分析できるようになりました。今後は「NCXX Racing」以外のチームにパイロットモデルを導入することも決定しており、さらなる走行データの収集と分析を行うことで、製品化に向けた取り組みを進めてまいります。

 

 以上により当連結会計年度における当社グループの研究開発費は9,566千円となりました。

 

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