研究開発活動

5【研究開発活動】

 当連結会計年度は、高付加価値製品の開発を主体に研究開発をして参りました。具体的には、より広い業種への製品展開を目指した画像処理製品であるVTV-Edgeの機能改善を行いました。また、高輝度LED照明ラインアップの拡充及び半導体チップの検査方法開発により、光学系の分野においてさらに他社との差別化を図っております。今後も当社グループ製品の強みを更に強化すべく、「既存技術にとらわれない技術開発」「人間に近い外観検査」をテーマに研究開発活動を推進して参ります。

 当連結会計年度における研究項目別の研究目的及び研究成果は次のとおりであり、研究開発費の総額は224,500千円となりました。

 なお、当社グループの事業は画像処理検査装置事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

「既存技術にとらわれない技術開発」

 

(1)VTV-Edgeの機能改善

 前連結会計年度にリリースしたVTV-Edgeについて、ユーザーニーズに沿った機能改善を行いました。これにより、当社の販売中心であるコネクタ・電子部品・半導体分野以外の市場への拡販力の向上を図っております。

 

(2)高輝度LED照明装置のラインアップ拡充

 従来よりラインアップ充実を図っていた高輝度LED照明装置について、形状や発行色等のラインアップを拡充しました。本製品により、様々な検査対象に最適な検査画像を短時間露光で得ることが可能となるため、検査精度・処理速度の向上を図ることができますが、ラインアップを拡充することにより、多様化する検査対象及び検査条件へのニーズに適合した照明装置を選定することが可能となります。

 

(3)VTV-QCS(Quality Control System)の高機能化

 当社画像処理製品であるVTV-9000を遠隔で一元的に管理・監視するためのツールについて、ユーザーニーズに沿った機能改善を行いました。

 これにより、現地に赴くことなく、リモートで複数台の画像処理検査装置を使った検査工程の監視を行ったり、検査条件やタスクを切り替えたりする機能、画像保存によるトレーサビリティ管理が可能となり、より効率的な製造現場における検査工程の無人化を、ユーザーニーズに沿って支援することが可能となります。

 

(4)半導体チップの検査方法開発(特許取得済)

 超深度カメラと近赤外光源を組み合わせて人間が普段見ることのできない近赤外領域の画像を得ることにより、通常のカメラでは検出することが困難であったICチップの内部に存在する欠陥の検出が可能となります。

 

「人間に近い外観検査」

AIを利用した研究開発の取り組み

 これまで、自己組織化マップを用いた機械学習機能の当社画像処理製品への実装、ニューラルネットワークによる画像分類機能の実現を進めて参りましたが、当連結会計年度においては、マシンビジョンに最適なAI技術による検査性能の向上及び検査可能対象拡大のための研究開発に取り組んで参りました。

 また、従来方式では検出が困難であったような欠陥検出について、「AIフィルタリングにより欠陥検出を可能とする技術」を発展させることにより実現を目指しております。

 

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